森のかけら | 大五木材


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20100106 パルスデザイン⑧事務所の2階に展示してあり、馴染みのあった『栗のローテーブル』が遂に去ってしまいました。弊社で作らせていただく家具は基本的には注文生産なのですが、倉庫にはほとんどが荒材の状態で保管されていて、完成品のイメージが掴めない物もありますので、一部は仕上げて製品にしてあるものもあります。この栗の板も荒材ではイメージが湧きにくい形でしたが、仕上げたことで栗の肌触りも体感していただく事が出来ました。納品先では、脚をアイアンで作り直して、テーブルとしてご利用になる予定です。生まれ変わった姿は後日改めて。

20100108 Bブラックウォールナット+メープル12新たに展示兼打ち合わせ用のローテーブルを作ることにしました。在庫の中に大変貴重な【バーズアイ・メープル】があるのですが、幅が400㎜程しかなく、中央に割れが入っていて、使い方に悩んでいました。割れていて幅が狭いとはいえ、バーズアイは入手困難な珍しい材、細かく切り刻むことなど出来ません。しかしそのままでは、カウンター材などにしか使えません。しかし造作の一部に取り込むにはあまりに個性的なのでバランスが取れません。そこでこの機会に思い切って中央で割って、別の板を挟みテーブルとすることにしました。

20100108 Bブラックウォールナット+メープル⑦中央には、ブラックウォールナットを入れて白と黒のコントラストに仕上げました。バーズアイ・メープルは、小鳥の目玉のような小さな端節がたくさんある事がその名の由来です。その節との組み合わせを考え、中央のブラックウォールナットもあえて大きな節のある物を選び、色と節の両面からコンビネーションを整えました。ブラックウォールナットは、節の周囲に面白い杢が出ることが多いのですが、この板にも個性的な【縮み杢】が出ています。節の先には枝があり、雪や風に耐え辛抱を重ねた歴史がこの【縮み杢】となって現れているのです。節は、材が木として森で生きた履歴書でもあるのです。

20100108 Bブラックウォールナット+メープル⑧

一方バーズアイ・メープルは、自然との葛藤の歴史ではなく、そういう【】です。俗に1万本のメープルの森の中にバーズアイ・メープルは1本出るか出ないかとも言われるぐらい希少価値の高い木です。その逸話の真偽は分かりませんが、この材に神秘性をもたせるのに十分なエピソードの1つです。こういう話をすぐに理論的に喝破しようとする輩もいますが、木にはこういう神秘性のある物語が必要なのです。まさに小鳥の目玉の如き【鳥眼杢・ちょうがんもく】には、ユーモラスで愛嬌のある温もりが満ちています。

20100108 Bブラックウォールナット+メープル⑥幅剥ぎにしたことで幅が800㎜ぐらいになりました。脚には台形に加工したブラックウォールナットを使いました。撮影のために表に出したので、足元には桟を敷いてあります。仕上げは当然、植物性油でツルツルの触感はたまりません!ブラックウォールナットの柔らかさと、バーズアイ・メープルの堅牢な冷たさは予想以上の相性の良さです。今回のローテーブルを仕上げていただいたのは、『ッドワークかずとよ』さん。数日よく乾燥させた後、2階で展示兼打ち合わせに使う予定です。ちなみに販売もしておりますので参考までに価格は¥280,000(税込み)になります。値打ちはありますぞ!

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