森のかけら | 大五木材


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20120801 1タモのフローリングカランタスの階段以外にも『チカミハウス』にはさまざまな木が使われています。1階のウッドデッキと2階のテラスには、中南米産の『マニルカラ』が、植物の緑と相まって夏の庭らしい雰囲気を醸しだしています。気乾比重(木材を乾燥させた時の重さと同じ体積の水の重さを比べた数値)が1.06で、水に沈む木ですから、施工も「容易」とは言い難いのですが、それはそれだけ強靭な耐久性を有するという事でもあります。施工現場からはビスの折れる音、摩擦の煙が・・・。

 

20120801 2軽軟で通直な針葉樹のSPFでウッドデッキを施工されていた大工さんからは、硬い!重い!と苦情を言われますが、土台比べること自体が無茶な話。どういう着地点を目指して、どの木を使うのかを決めていただなければ、精度、強度、耐久性、価格、施工性、メンテナンス性、すべてにオールOKな木はありません。もみじ建築さんにおいては、デッキのある現場ではいつも使っていただいていますが、マニルカラに限らず妄想建築家と偏屈材木屋が提案する木材を受け入れる腹は驚くほど寛容!

 

20120801 3硬いの、重いの、強いの、柔らかいの、長いの、短いの、節の大きいの、耳の変化の強烈なの、いろいろな国からいろいろな樹種が現場に持ち込まれますが、施工される棟梁から文句のひとつもありません。それどころか、「また変なの来ましたね~(笑)」と含み笑いで難敵を手ぐすね引いて待ち構える棟梁ばかり!お若い棟梁ばかりで、経験が長いわけではありませんが、木材への興味・好奇心・大工としての矜持はしっかり兼ね備えられています。今回の松田伊佐央棟梁㊨も異樹種格闘技にやる気満々!

 

20120801 4森のかけら】では240種の材が揃っていますが、一般的な住宅の場合使われる木材はせいぜい10種類程度。家具や小物をされる方でなければ、大工さんといえども大工人生の中で50種も越える木材を扱われるという方は珍しいと思います。特に年配の大工さんは、過去に経験の無い材の取り扱いには慎重になられるもので(施主さんの事を考えれば当然ではありますが)、なかなか樹種が増えにくい傾向にありますが、世界にこれだけの樹種があるのに知らずに終わるなんてモッタイナイ!

 

20120801 5私は材木屋人生の中で、240種といわずもっともっと多くの木に触れたいと考えています。しかし、それを建築現場で提案出来るのは、こんな偏屈材木屋の嗜好をご理解いただき、取り入れて下さる妄想好きな設計士さんと、それを大きな腹で受けとめてくださる職人集団あってこその話。変わった材を納品に行けば、「いろいろな材を扱わせてもらうから勉強になります」と大工さん・・・涙が溢れてきそうになるお言葉!チームもみじ建築、恐るべし!木の家造りの本懐をみる思い・・・(涙)!




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