森のかけら | 大五木材


当ブログに記載の商品の料金、デザインは掲載当時のものであり、
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20120825 1弊社倉庫には、現地である程度加工してきた半製品になった耳付き板もあります。以前、そのうちの数枚をホームページの『商品紹』のコーナーでご紹介させていただいていましたが、先日それをご購入いただいたお客様から、「ダイニングテーブルに仕上げて欲しい」とご注文が入り、テーブルに加工させていただきました。もっと沢山の板をアップして欲しいというリクエストをよくいただくのですが、いくら鮮明な画像が撮れるようになったとはいえ、その質感まで伝えるのはなかなか困難・・・。

 

20120825 2木の反りやねじれ、節の状態、虫穴や小傷、クラック、青染み、日焼け、毛羽立ち、仕上がり具合、乾燥程度などなど、木のディティールを伝える要素は沢山あるのですが、画像と言葉だけでどこまで質感を正確に伝える事が出来るのか。悲しいかな、私にはそこまでのカメラの腕と筆致がありません。耳付きのダイニングテーブルサイズの1枚板ともなると、ある程度の金額にもなりますので、無用なトラブルを避けたいという思いから、ついついネットでの販売には慎重になってしまいます。

 

20120825 3理想は、ネットでご覧になって、その後ご来店いただき実際にその目で見て触れて、確認してもらうのが一番です。幸いにも今までアップしていた耳付き板は、県内の方が直接ご来店いただき購入してもらったので、何も問題もなかったのですが、愛媛から遠く離れていて、来店する事も適わない遠方の方にどこまでご理解いただけるのか・・・。あまり神経質になっても仕方ないのですが、木のファンを増やしたいという思いと、木を好きな方に失望や後悔を与えしまっても申し訳ないという気持ちのせめぎあい。

 

20120825 4今後は特徴の伝えやすいモノから順にもう少しずつアップしていくつもりです。さて今回は、こちらの『チャイニーズ・ヘムロック』の耳付き1枚板です。その名の通り、中国産の栂の仲間で、現地では『鉄杉』と現わされます。特徴は、『ウエスタン・ヘムロック(米栂)』と『バルサム・ファー』を足したような印象です。板に大きなクラック(割れ)が走っていますが、乾燥時に現地で入ったもので更に拡がる心配はありませんが、デザイン性も加味して複数個所に『ブラック・ウォールナット』の契りを入れています。

 

20120825 5

また、500円玉大の節の抜けた穴も数箇所ありますが、それも含めてこの天板の表情です。その遊び心も気に入っていただきました。購入いただいた施主さんは設計士さんでもあり、脚のデザインはご自身で考えていただきました。完成後、納品させていただくと、娘さんたちが早速、契りや節穴を「可愛い~、面白~」と楽しく受け入れていただきひと安心。触感の滑らかさに、頬をすり寄せて無垢材の醍醐味を体全体で堪能!木を楽しむ心は世代を越えた人類共有の感情なのでしょう~!




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