森のかけら | 大五木材


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20130130 1以前に、愛媛県産広葉樹の出口について触れましたが、広葉樹に限らず県内産の原木を購入して、太鼓挽きに挽いてもらい天然乾燥で乾かして、用途に合わせて使うという方法でいろいろな樹種の活用方法(出口)を探っています。愛媛の地においては、従来からちょっとした棚板や枠材でも「桧」を使うというのが一般的でしたが、偏屈な材木屋としては、皆と同じ事をするのは面白くないので、広葉樹なども薦めたりもしていますが、やはり桧信仰の強い地域。根強い桧人気があります。

 

20130130 2やっぱりここはどうしても桧を使いたい、という方も沢山いらっしゃいますので(弊社の場合は、主に私よりも年配の方にその傾向が強いようですが)、桧の耳付き板も取り揃えております。通直に成長する桧の場合、広葉樹のような耳の変化はあまり期待できません。皮も綺麗に剥けてしまいますから、凹凸も出にくいので、耳の変化を求められる方には不向きですが、神棚を中心に「白木」使いで、凛として雰囲気を要求される場合は、「とりあえず桧」でほぼ間違いがありません。

 

20130130 3その理由として、ほとんどの方が「桧」という言葉家から、仕上がった姿をイメージできるという点。また実際に桧の仕上がり具合を知っていなくとも、『桧普請』や『晴れの桧舞台』、『総桧造り』、『法隆寺』など桧のつく言葉から漠然と思い浮かべる高級感や信頼感、また化粧品などにも利用される安心感、爽快感(実際使われているヒノキオールは、『台湾ヒノキ』から抽出され命名され、肝心のヒノキからは後になってわずかに含まれていることが判明します)などが、ヒノキ信仰に箔をつけているのでしょう。

 

20130130 4その木の直接的な特徴を連呼するだけでは、家を建てよう、木を使おうという方の間にだけしか浸透させる事が出来ません。その木を育んだ森での生い立ち、その名前の由来、その用途、その名が含まれる言葉やことわざ、慣用句、物語、伝承など、その木を取り巻く周辺イメージなどを地道に粘り強く喧伝していく事も大切だと思うのです。その木の名前を聞くだけで、どれだけイメージを膨らませる事ができるか。木を語るという事は、ただ材の特徴をあげつらうことだけではないと思うのです。

 

★大切な場面に思いを込めて・・・木言葉書(きことのはがき)/晴れの桧舞台 ¥420(税込み)




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