森のかけら | 大五木材


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20130806 1蒸し暑い倉庫の中にいるだけでも汗が噴き出すのに、息子たちはこの炎天下のもとでスポーツ少年団のサッカーに励んでおります。先日の休日にも新居浜市での試合があり、子供たちを連れて行って応援していましたが、見ているこちらが息苦しくなるほどの暑さ。大人にとっては過去に経験の少ない異常な暑さも、環境や夏の暑さ、冬の寒さを意識して記憶するようになった子供たちにとっては、ごく当たり前の暑さであり寒さなのかもしれません。

 

20130806 2子供の頃からこの異常気象を体験している世代にとっては、これは異常ではなく毎年繰り返される正常気象なのかもしれませんし、体のリズムにもこの温度変化が刻み込まれていくのでしょう。きっと今の子供たちの方が、暑さや寒さにも耐えうえる体内バランスを備えていることでしょう。そこから話はもの凄く飛躍しますが、今にも動き出しそうな姿で氷漬けにされたマンモスが発見されニュースになる事があります。まるで一瞬のうちに瞬間冷凍されたかのようだと。

 

20130806 3映画『デイ・アフター・トゥモロー』のように超強力な寒波が襲ったとか、あまりの寒さに動作も緩慢だったとかいろいろな説があるようですが、現代のこの数年の気象の変化を見るだけでも、わずか10数年という単位でこれだけ夏の温度が上昇しているわけですから、地球がちょっとへそを曲げただけで、地上は灼熱地獄にも極寒地獄にもなるわけです。もう過去の常識やら統計などでは計り知れないほどの劇的な変換期の真っ只中なのかもしれません。

 

20130806 4ブナの北限が北へ北へと移動しているのは有名な話ですが、もう年々のしない間に過去の動植物の生態に関する記述もかなり書き換えなければならなくなるのではないでしょうか。とかく、それを心配する声もありますが、生物の生への執着力はそんな生易しいものではなく、どんな環境にあろうとも耐えて耐えて、静かに確実に命を次代へつないでいくのでしょう。枯れたように見えても地下では養分を蓄え、精気を養い、来るべき復活の日を待っているのでしょう。




20130805 1先日ご紹介したジューサンケンチクセッケイさんの完成見学会のご報告。8月3日、4日の2日間にわたって開催されたのですが、私は仕事の都合で3日の午前中しか伺えませんでした。今回は予約による見学会という事でしたが、初日の午前中に地元テレビ番組の取材も入っていたので、想像以上の大混雑に驚ろかされました!石村隆司君とは長い付き合いですが、今までも見たこともないほど晴れ晴れした表情。やはりこの日が特別な一日である事を実感します。

 

20130805 2いつものように各部屋ごとに詳しい無垢のパーツ画像を撮ろう思っていたのですが、私が現場に到着した時点で室内には多くの方がいらして、いつものようなマニアックな画像を撮る事は出来ませんでしたが、そこにいらっしゃる人の笑顔や笑い声の方がとても印象的でした。ん、この雰囲気どこかで感じた事があると思っていたら、石村君の奥様である石村智子さんイシムラトモコ建築設計・代表)の完成見学会で何度となく味わったものと同じと気がつきました!さすがご夫婦。

 

20130805 3お客さんの笑顔のこぼれ具合も似ております。さて、テレビの取材の方ですが、カメラの先を見るとよく見たお顔のご夫婦がインタビューを受けていらっしゃいました。そう、【森のかけら】の育ての親のひとりでもある、産業技術研究所のお馴染みの藤田家族です。このお方も、『これは出来ません、ではなく、どうすれば出来るかを一緒に考えるイシムライズム』にすっかり魅了された方の中のひとり。プラス思考の循環の輪が広がっていくのはとっても楽しい事です。

 

20130805 4その藤田家も大のお気に入りだったのが、2階から3階へと続く大きな螺旋階段。その背景にはこれまた巨大な本棚があり、本持ち人間としては羨望の空間!この螺旋階段、鉄工所で組み上げるのですが、あまりに大きすぎて、後から室内に入れる事が出来ないため、建前の日にレッカーで吊って取り付けられました。この上へ伸びる開放的な螺旋階段のお陰で、決して広い面積ではない室内が随分広く感じられます。この空間をはじめ随所に石村君のこだわりが感じられます。今回の見学会では私は賑やかしだけで、何のお手伝いも出来ませんでしたが、こういう素敵な家作りに少しでも関われた事に喜びを感じます。最近設計士さんの木材に対する意識や知識がドンドン上がってきて、私の出る幕がなくなりつつあるのは嬉しいような寂しいような・・・(笑)。




20130804 1本日はいよいよ『タモ』の最終日。先日、アオダモシロダモの名前の由来についてはご紹介しましたが、OOタモとしてはもっともメジャーと思われる『ヤチダモ』について。このヤチは谷地(あるいは野地)と書き表すように、寒地の湿地や沢筋を好む木です。建築や家具材として使われりタモのほとんどは、このヤチダモだと思われます。ヤチダモは大きなものになると高さ30mになるものもあるほどの高木で、主に北海道や東北地方などに多く生育しています。

 

20130804 2日本以外でも、樺太、朝鮮、中国東北部、ロシア沿岸部、サハリンなどにも分布していて、現在建築材・家具材として流通しているタモの多くは、中国・ロシアなどからの輸入材です。以前に北海道に行った時にも、かなり以前に道産タモと輸入タモの比率はすっかり逆転したと言われていました。ヤチダモではありませんが、野球のバットがアオダモからメープルに切り替わっている原因に、良質なアオダモの素材の供給が難しくなった事にあります。

 

20130804 3アオダモについては最近いろいろなところで、野球関係の方が中心となって植林活動に励まれています。大きく育てて将来バットにしようという事よりも、自然素材を使う事の感謝の気持ちや、苗木からバットが出来るまでに要する膨大な時間や労力の事を考える契機になればというお考えもあると思います。以前に松山市の坊ちゃんスタジアムに行った時にもスタジアム周辺に『アオダモ』の木が植えてありました。野球のバットを通して木の事を考える機会が出来るというのも素晴らしい事だと思います。実は、その折れたバットから何か商品開発が出来ないものかと真剣に考えた事があったのですが、思っていた以上にバットの折れ方が不規則で激しく、当時は商品開発を断念した事があります。

 

 

20130804 4最後に、学者の方たちからは支持の少ないタモの語源のある説について。それはタモやタブノキなどが非常に大きく成長する木である事から、巨木信仰、樹霊信仰の対象となり、霊(たましい)の木といういうところからタモノキに転化したという説。私としては断然この説を支持したい!野球少年たちが思いを込めて苗を植えるように、霊(たましい)の木に対しても畏敬の念を持って接したいと思うのです。前半でタモの匂いについて苦手意識を吐露したものの、それも愛情の裏返し・・・?!




20130803 1本日も昨日に続いてタモのお話。フローリングなどのように完全に加工してしまうと匂いはしなくなります。更に植物性オイルでも塗れば、タモの独特の匂いはまったく感じられません。匂いが薄れていったので、無意識のうちに持っていた苦手意識も薄れて、タモを受け入れやすくなっているのかもしれません。さすがは五感で楽しめる自然素材・木の巣晴らしさ~!さて、今までタモの匂いについてばかり書いてきましたが、今日はその名前について。

 

20130803 2OOタモ、OOダモなどと、『タモ』の名前がつけられている木は多く、地域性も相まって少々ややこしいところがあります。木材業界においては、総称して『タモ』とひとくくいりにされるほど、それらの特徴は似ていて、それは粘り強くて、曲げても容易には折れたりしないことです。実はその特徴にタモという名前の由来が詰まっている説もあって、簡単には曲げても折れない、つもり撓(たわ)める事が出来るので、『撓(たわ)む木→タムキ→タモノキ→タモ』と転化したというもの。

 

20130803 3古い書物にも『タムキ』という言葉が残っている事がその証拠とも言われています。実際にタモは強靭で、折ろうと思っても簡単には折る事も出来ないほど粘りがあり強靭です。建築では階段や手摺などにもよく利用されていますが、それもその特徴を活かしたものだと思います。同類のアオダモは野球のバットの素材として有名ですが、これも弾力性があり粘り強い特性を活かした用途です。昨今はその座もメープルに奪われつつあるようですが・・・バットの木・アオダモは、この木を伐って水に浸しておくと青色の蛍光を出すのでそう呼ばれていますが、それに対してシロダモと呼ばれる木もありますが、アオダモがモクセイ科であるのに対して、シロダモはクスノキ科でまったく別種です。このシロダモのシロは文字通り葉の裏が白い事に由来しています。

 

 

20130803 4そしてタモは『撓む木』からきているのではなく、タモノキの別名も持つクスノキ科タブノキのタブから転じたという説。ではそのタブノキの語源は何かというと、太古の昔にこの木で丸木舟を作ったらしいのですが、朝鮮語で丸木舟を意味するt’on-baiからきているとされています。つもり同じタモでも、片や木の特性『撓む』を語源とし、片や木の用途『丸木舟』の朝鮮語からきているというのです。それだけにOOタモという名前を持つ木は多いのです。




20130802 1さて本日もタモの話です。タモは気乾比重は0.65~0.69程度とされているので、ミズナラなどと大体同じぐらいの重さという事になりますが、私の皮膚感覚ではタモの方が重たく感じます。それは、体感の重さ以上に、無意識のうちの嗅覚的にタモを避けているからかもしれません。タモには独特の匂いがあって、その匂いをうまく表現できないのがもどかしいのですが、木の爽やかな匂いとは縁遠い人工的な、工業的な匂い(?)がします。分かり辛いでしょう。きっと・・・

 

20130802 2表面を削ると更に強い匂いがしますが、荒材の段階でもタモを触ると『匂いを感じます』。例えばオーストラリア産のハードサイプレスなど、シロアリも嫌がるような強烈な刺激臭を出す木も一部にはあるものの、一般的なイメージの木の匂いって、人が意識して匂いたくなるものだと思います。『森林浴』というぐらいですから、爽やかな木の香りに身を包まれてリラックスなんて感じが、一般的な木の香りから連想するイメージだと思うのですが・・・

 

 

20130802 3タモの匂いはかなり癖があって、今までタモの匂いが好きという方にはお会いした事がありません。しかし、あのイチョウの匂いにだって、フェチなファンはいるのですから、世の中にはきっとタモの匂い好きの方もいる事でしょう。匂いが苦手だからといって、タモ材そのものが嫌いというわけではありません。全体的には木目の素性は素直で、冬目はくっきりしているものの、ミズナラが見せるような複雑で濃厚な杢の妙味というものとは少し雰囲気が違います。

 

20130802 4癖が少なくて素直だからこそ汎用性が高いとも言えるのですが、タモの木目の面白さを感じられるのは、3mや4mの長い材よりもむしろ短い材をつなぎ合わせて作るフィンガージョイントのフローリングかもしれません。癖が少ないとは書いたものの、ある程度の面積の中で感じる印象で、年輪幅が明瞭なだけに小さな面積になると年輪幅の不揃い加減が際立ってきます。特に、節や入り皮、カスリや色むらなども大胆に取り入れたラスティック・グレードになるとその特徴が際立ちます。玉杢や縮み杢などの妙味をタモに期待される方もいらっしゃるかもしれませんが、あまり期待しないほうがむしろ楽しめるというのが私の個人的なタモに対する『期待感』。ある程度広い面積に施工する場合の方が、杢の面白さを享受できる木だと思います。更に明日へ・・・




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