森のかけら | 大五木材


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Exif_JPEG_PICTUREさて、それでは本日より銘木の話。岐阜羽島からタクシーで移動する事10数分。岐阜銘協の土場には期待通り膨大な木がところ狭しと並んでいます。本番のセリは明日なのですが、先に下見してめぼしいモノを事前にピックアップしておかないと、当日ぶっつけ本番では到底間に合いません。あるとは聞いていたものの、さすがにこれだけ並ぶと壮観!まだこれでも多い時の7、8割だそうで、記念市ともなると足の踏み場もないほどの材が並ぶとか・・・。

 

 

Exif_JPEG_PICTURE昨今の住宅産業の洋風化、和室の減少、それに伴う銘木離れ、銘木店の倒産・廃業などによる量の減少銘木、各市場でのセリへの絶対的な参加人数の減少、それらの理由ににより競争原理が働かずセリの体をなさなくなっている事から、市場の形態がセリから「付け売り」(欲しい木をその都度電話などで注文して買うこと)へ移行する中、さすがは銘木の聖地。そんな地方の現状をあざ笑うかのごとく膨大な量の銘木が居並び、全国から「木の猛者」たちが集結。

 

 

Exif_JPEG_PICTUREセリの前日から下見の人の姿が絶えません。私も全国各地のいろいろな市場に行ってきましたが、多くの市場でセリが成立しなくなってきています。かつては愛媛でも木材市場はそれなりの賑わいがありましたし、面白い素材もそれなりに集まっていました。四国の物量に大きな変化が訪れたのは、瀬戸大橋が開通してからだと思います。それまでは、特定の業者が瀬戸内海を越えて県外から木を買付してきて愛媛で卸したりする程度で、愛媛県産材が主役でした。

 

 

Exif_JPEG_PICTUREその後、橋の開通によって私自身も県外にドンドン出向くようになりましたし、県外の遠方からの商品も一気に流れ込んでくるようになりました。それでも膨大な量を保管するストックヤードとしての役割として市場はそれなりの役割を果たしてきました。しかし物量の合理化・高度化が進むと、必要量を必要量だけ小口で直送届ける流れに移行し、市場は急速にその存在意義を見失い迷走することになります。市場にも「個性」が求められるようになったのです。

 




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