森のかけら | 大五木材


当ブログに記載の商品の料金、デザインは掲載当時のものであり、
予告無く変更になる場合がございます。
現在の商品に関しまして、お電話、又はオンラインショップをご覧ください。

Exif_JPEG_PICTURE数多ある材の中から狙いの材を見つけ出して、値踏みをしていきます。思わぬ拾いものもあったりして、これも欲しいあれも欲しいと手元のメモもすぐに一杯に・・・まあ、こういう『妄想買い』している時が一番楽しい時間でしょう。話に聞いていた通り、内外の様々な広葉樹が無造作に積み上げてありますが、この辺りは個人作家の方でも買いやすい優しいボリューム。パープルハートウェンジ、サぺリ、マンソニアなどがさり気なく並んでいるところがこの市場の凄さ。

 

Exif_JPEG_PICTURE橘明夫君も親父さんと一緒にめぼしい材をチェック。その光景を見て、そういえば昔よく私も父親と一緒に市場に買い付けに行った事を思い出しました。今から20年以上も前の事で、主に高知などの市場に行っていましたが、その頃は関東や大阪、名古屋あたりからも名うてのベテラン材木問屋が多数参加していて、若手がセリの人混みに近寄ることなど出来ないような雰囲気がありました。敵同士が腹の探り合いをする会話にも何となく「大人の凄味」を感じていたものです。

 

Exif_JPEG_PICTUREセリの場においては「若い」という事が決してプラスには作用しないと、その頃肌で感じ取っていました。しかしそれが四国という保守的で、血が入れ替わることを極端に嫌う排他的な地域性に拠るものだと分かったのは、その後中国や九州、中部、関東などの市場に出向くようになってから。市場への人の出入りが激しい活況ある市場では、若くてもベテランでも買える基準は「価格」のみ。ベテラン価格というのは多少あっても基本的には「顔で買う」という慣習はありません。

 

20140221 4まあ、今自分がそう感じるのもある年齢になったからで、やはり若手の材木屋の中にはベテラン特権を感じている人はいるのかもしれませんが・・・。今回、木に対して、今の時代に生きる木材屋がどう進むべきかという点において、同じ方向性を持っている先輩・友人と一緒に市に参加できたことでいろいろな事を考える契機にもなりました。ただ木を買うという事以上に出来る連携が何かありそう。取扱い樹種がリンクしていると、おのずと連帯感も強くなってくるもの。




オンラインショップ お問い合わせ

Archive

Calendar

2014年2月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
2425262728  
Scroll Up