森のかけら | 大五木材


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20120219 1銘木巡礼の旅は終わったわけではありません。むしろここからが本番です。岐阜銘木協同組合の次に向かった市場の方が私の本命なのです。それがこちらの『平野木材㈱』さん。岐阜名協さんが、をはじめとした国産材の銘木中心の市場(外材もそれなりにあるのですが圧倒的に国産材優位)とするならば、平野銘木さんは内外のいろいろな広葉樹を中心とした材が集まる市場なので、私としては大変ありがたいのですが、そういう市場は今ではとっても貴重。

 

 

Exif_JPEG_PICTURE相当寒いと聞いてがっつり着込んできたのですが、天気にも恵まれむしろ愛媛よりも暖かいぐらいでした。翌日の市日を控え既に準備万端。広い土場をいろいろな樹種のいろいろなサイズの木が埋め尽くす光景は圧巻です!絶対に前日から下見しとかないと、当日いきなり来て買おうと思っても思ったものが買えませんよと、聞いていたので市日の前日入りしたのですが、確かにこれだけのボリュームがあれば下見は必要。こんなに広葉樹が並ぶ市場の光景は久しぶり!

 

Exif_JPEG_PICTUREそれだけでもうかなり興奮!今どきのことですから、わざわざ現地まで来なくとも、欲しいサイズや樹種、グレードを伝えておけばそれはそれで仕入れることも出来るのですが(また、そうしないと私のような人間は見たら見ただけ欲しくなって、必ず余計なものまで買ってしまうのです)やはり自分の目で見て買いたい!先のような症状のある人間なので、この数年間は自分自身で市場に出向くことを断っていました。まずは在庫にあるものから売っていこうと

 

 

Exif_JPEG_PICTUREしかしどうにもその欲望が抑えられ無くなり、その禁を破ってまで来たわけですから、そこはそれなりのものを持って帰らねば遊びじゃないんだから!という気持ちと、いやいや今どうして必要に迫られている材があるわけではないのだから、あくまでも勉強のため、木の画像撮影のためなんだ、差し迫って必要の無いものは絶対買っちゃダメだ!と言い聞かせようとする『ふたりの自分』が頭の中で葛藤!ここに来るまでの間に相当激しいバトルがありました。

 

 

Exif_JPEG_PICTUREなぜ、そこまで仕入を控えようとしているかというと、在庫が過剰にあるということも勿論なのですが、基本的はこちらの市場にあるものは『生材』だからです。つまり今買ったからといって、持ち帰ってすぐに使えるわけではないのです。人工乾燥機に入れて強制的に乾かすとい手もありますが、天然乾燥させるのであれば、ものにもよりますが2〜3年ぐらいは寝かさなければならないものが多く、それがまた在庫となってしまうため資金との相談となりのです。

 

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当然弊社のような零細企業は資金力にも限りがありますので、いつ売れるかも分からないような材にいくらでも資金をつぎ込めるわけではありません。当面の運転資金のやりくりなどを考えると、すぐに必要のないものには無理に手を出さないというのは「鉄則」なのですが、その鉄則が守れないからこそ自分が自分に科した「市場に行かない」という掟。しかし、来てしまって、こんな大きな木を見てしまうと、その掟が緩んでいくのが自分でもわかるのです。嗚呼・・・




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