森のかけら | 大五木材


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立派な神代木を山ほど在庫して全国へ流通されている大きな銘木屋さんならいざ知らず、基本的に愛媛を商圏としている弊社のような零細材木屋にとっては、高価な神代木の大物は高嶺(高値)の花。『神代』というのは、タイムカプセル形容詞なので、いろいろな樹に対してその冠はつくわけで、神代欅とか神代楢とか神代栗とかいろいろあるわけですが、同じ神代の中でも広葉樹に比べると針葉樹は比較的出土後の暴れっぷりは少ないです。

スギヒノキの場合、ケヤキなどのように大暴れしたりねじれまくる事は少ないものの、収縮、割れ、腐食は多く見受けられます。そんな神代杉の板材を幾らか在庫しています。木であって木でなくなっているため、強度や精度の安定性は望むべくもなく、あくまでも装飾的な用途に使わせていただくのですが、その一部は【森のかけら】として再生させてもらいます。そんな場合は、ザックリ割れとか入っていた方が諦めもつきます。

もう【かけら】意外に用途が考えらないようなコンディション(割れたり反っていたり)であれば、私のモッタイナイレーダーにも反応が薄いのです。神代木に関して言えば、弱い部分は土の中で既に腐食してしまっているので、耳の辺りは大体ボロボロ。その付近について言えば【森のかけらこそが無駄なく骨までしゃぶって使い切れる商品サイズなのです。そういう時は、「小さなサイズの商品」を作っておいて良かったとつくづく思います。

どこにどれぐらいの期間お眠りになっていらいたかという事で、地下変化の仕上がり具合も千差万別ですが、神代木を名指しで来店される方は稀で、中でも『鳥海山ブランド』で辿り着かれるケースは余程のマニア!本当に来られたとしても、ご希望のサイズを作り出すことは出来ませんし、探せば足元を見られて高くなる世界。『今ここにある現物』に要望を合わせていただく寛容さを持つことが神の木と対峙できる前提条件なのです。




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