森のかけら | 大五木材


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20150205 1本日はシナノキボダイジュの関係について。一般的にはシナノキの事をボダイジュ(菩提樹)と訳されていますが、本来ボダイジュというのは、インド原産のクワ科の常緑高木インドボダイジュにつけられた名前で、菩提とはサンスクリット語でボジ(悟りの意味)。インドのブッダガヤといわれる聖地にあったこの樹の下でお釈迦様が四十九日間瞑想して悟りを開いた事に由来しています。現存する菩提樹は何代か後のものだそうです。

 

20150204 3釈迦が悟りを開いたインドのボダイジュと中国原産のボダイジュとはまったく別モノなのですが、熱帯樹の育たない中国で葉っぱの形が似ている事からボダイジュの代用として寺院に植えられ混同して呼ばれるようになりました。中国原産のボダイジュは、学名ティリア・ミケリアーナというもので、僧の栄西が1168年に日本に持ち込み日本の寺院の境内などにも植えられ、菩提樹の名前が定着しました。

 

20150204 2日本にはこのボダイジュの在来種が存在していて、北海道などに多いオオバボダイジュ、その変種で札幌の藻岩山の名を冠するモイワボダイジュ、関西以西に分布して包葉の形がヘラの形をしているヘラノキ、ツクシボダイジュ、そしてシナノキなどがあります。ボダイジュについては、日本よりも国外に多くの逸話が残っています。特にリンデンバウムの名を持つドイツにおいては特別の木、『愛の木』として親しまれています。

 

20150204 4愛の木と呼ばれる由縁は、菩提樹の葉はアンシンメトリーなハートの形をしているのですが、それがあたかも人間の心臓の形のように見える事から、ハートを沢山持っているボダイジュが愛の木とされたのです。若き英雄ジークフリードはこの木の下で竜に勝ったとされているし、人々は大きく枝を広げたこの木の陰で愛を語り合い、手を取り合ってこの木のまわりを踊り、大きく立派な菩提樹は昔から祭りに中心にあったとされています。




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