森のかけら | 大五木材


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20150202 1イスマンは冷凍室で保管していと細胞が破壊されるので、今でもその保存には細心の注意が払われているそうですが、レントゲンやCTスキャンを使った調査の結果、年齢は35~40歳の男性で、身長160㎝、体重50㎏の健康体であるとされました。また携帯品からも当時の暮らしぶりが類推されたのですが、原始的な弓矢の素材は、当時からその地方で入手しやすかったイチイの木で作られていたそうですから既に木の特性にも精通していたのでしょう。

 

20150202 2むしろ手にはいる素材のすべてが自然素材であった時代、現代人よりも木の特性に対する知識は豊富だったと思われます。今でも弓には弾力があるイチイが使われていますから、その適性を見抜く眼力も卓越したものだった思われます。発見された12本の矢のほとんどが未完成であった事から、アイスマンは麓でイチイの木を採集後(イチイは海抜1400m以下に生える)山に登ったものの、急激な気候変動で寒さのために凍死してしまったものと考えられています。

 

20150202 3弓の他にもアイスマンはを背負っていたのですが、ハシバミの木をU字に曲げて、その両端にカラマツの板を紐でつないで作られていて、この古代リュックサックは現在のそれの原型ともいえるものだそうです。さらに短剣の刃や火打石などを作る時に使う鹿の角を入れるための容器があったのですが、それは軟らかいシナノキの樹皮で作られていました。シナノキは、マントや靴紐にも使われており、太古の昔から繊維分の多い樹皮が重宝された事が伺えます

 

20150202 4さてようやくシナノキに辿り着きましたが、シナノキはシナノキ科の落葉広葉樹で、学名が「ティリア・ヤポニカ」ということから分かるように、北海道から九州及び中国の温帯に広く分布しています。シナノキ属の仲間は世界中で約30種ほどがあり、樹高は15~20mにもなり、姿の良い茂みを作る事から庭園樹や公園樹、街路樹としてよく植えられています。では明日からは本格的にシナノキの木についてのお話。




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