森のかけら | 大五木材


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20150618 1松山市大街道2丁目の地で、1968年から自家焙煎のコーヒー専門店として営業を続けられている老舗『Cafe BC』さん。2008年に改装された際、店内のテーブルを弊社にご依頼いただきました。数ある樹種の中からお店のイメージに合わせて選ばれたのは北米産のブラックチェリー。日本のヤマザクラと同じバラ科サクラ属の広葉樹で、時とともに深みを増していく暗赤褐色の色合いと、滑らかな触感が魅力です。通直で節の無い木が揃いやすく、それを幅剥ぎさせていただき店内の20数台のテーブルをすべて製作させていただきました。

 

20150618 2店内はシックで落ち着いた雰囲気で、通りに面した大きな窓からはたっぷりと光が差し込みます。窓際の席は室内灯を点けなくても充分に明るいほどなのですが、あまりに太陽が興味津々に店内を覗き込んでくるお陰で、ブラックチェリーのテーブルがすっかり『日焼け』してしまいました。木の日焼けは、肌が軽いやけどのように真っ赤になってしまう人間の日焼けとは違い、紫外線の影響で色が白っぽく退色してしまいます(その見た目から白銀化とも呼ばれます)。元の色が抜けたようになってしまうため、日焼けという言葉は馴染みにくいかもしれません。

 

20150618 3強烈な夏の紫外線を浴び続けているとどうしてもこの白銀化は避けられません。外部のウッドデッキなどの場合が顕著で、施工直後に雨などで濡れると驚くほど鮮烈な赤色だったマニルカラのウッドデッキなどは、1年から2年も経てばすっかり退色して当初とはまったく違う表情を見せてくれます。それを弊社では白銀化とは言わずに、「ロマンスグレーに成長した」と呼んでおりますが・・・。ただし個人で納得して材を愛でる個人住宅と違い商業店舗ではそうも言ってはおられませんので、状況に応じて定期的なメンテナンスも必要になってきます。

 

20150618 4数年前にも数台メンテさせていただきましたが、やはり窓際の直射日光が当たる部分は白銀化が顕著なので今回再度メンテに入らせていただきました。そうして定期的に手入れを繰り返しながら長く使っていただけるのはありがたい事です。木材における『メンテナンスフリー』という言葉は、メンテは必要ありませんという意味ではなく、自由にメンテが出来ますという解釈。お店がお休みの日にタイミングを合わせて、店内でメンテ開始。まずは白色化したテーブルの表面を粗目のベルトサンダーで薄く削っていきます。すると・・・続きは明日。




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