森のかけら | 大五木材


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明石住建設さんの北舞子のモデルハウス(設計はLaboさん)には『適材適所に使われた天然木・13の木の物語』として、各所に様々な木が使われております。それは1階にとどまらず2階も同様。昨日、階段の手摺に滑りにくい『キハダ』を使われている事をご紹介しましたが、笠木には『カツラ』の木が使われています。カツラには『トチは絹糸の肌触り、カツラは木綿の肌触り』という言葉があるように、触感は少しザラリとしていますがそれが笠木に使われる理由。

 

また、中国ではカツラは非常に神聖なものとされ、月にあるとされるカツラの巨木によって月の満ち欠けが左右されている、いやそれどころか月そのものがカツラの木で出来ているとも言われるほどにお月様との結びつきも強く、カツラの木は不思議な魔力があると信じられてきました。そんなカツラには魔除け的な意味合いもある事から、昔から家のどこかに使う事で家の安全を願う慣習もあったほどです。まだまだ続きます、2階の洗面台には『赤タブ』の耳付き板が使われています。

 

『赤タブ』というのはタブノキの中でもとりわけ色合いが濃い(赤身の強い)木を指して言う言葉です。弊社では九州は宮崎の方から仕入れさせていただいていますが、比較的西日本の方のタブが色合いが濃いようです。タブノキは、『今日のかけら』のかなり初期で取り上げた木なのですが、現場での実際の使用例が少なくて、このブログでも取り上げるのはそれ以来で非常に懐かしいような気分になります。洗面台だけでなく傍らにあるタオル掛けにもしっかり赤タブの姿が!

 

イヌグス」などとも呼ばれ、クスノキの仲間でありながらクスノキよりも劣ると見下されたりもしますが、もともとは精霊の宿る巨木として『霊(タマ)の木』と呼ばれていて、それが転訛してタブノキになったというのが語源だとされていますので、下に見るなどとはとんでもない事!毎朝の洗顔の際にも霊験新たかな赤タブがあなたを見守ってくれるでしょう。そんな思いが込められています。その赤タブの手洗いの奥の壁面に使われているのは、『オニグルミ』。古代ギリシャやローマでは、長寿・豊饒・多産の象徴として使われてきました。そのクルミをパネリングに加工していますが、こちらについては弊社から納品させていただきました。たまたま幅の広い材があったので柾目で揃える事が出来ましたので、クルミ独特のしなやかで上品な雰囲気が出たのではないかと思っています。

 

Exif_JPEG_PICTUREそして2階の書斎の前に居並んだ沢山の木製の箱。実はこれはすべて『キリ』で出来ていまして、可動式の収納箱となっています。おとなが両手で抱えるほどの結構な大きさがあるのですが、日本最軽量の木・キリで作られた箱ですので、持ち上げてみれば驚くほどに軽量!大きさからイメージする重量感を裏切る小さな驚きですが、小さな子どもでも動かすことが出来るようにとの配慮が込められています。壁一面がこのキリの収納箱が入るスペースになっています。収納箱としてだけでなく、しっかりと作ってありますので並べればそのままベンチにもなってキリの温もりを肌で感じる事も出来るのです。このキリの収納箱はなかなかの優れもので、ちょっと弊社でも真似をさせていただきたいほど。適材適所の理由を探るだけでも楽しくなってしまうモデルハウスなのです。まだ続きます!




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