森のかけら | 大五木材


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2兵庫県内各地で精力的に木育活動に取り組まれていらっしゃる(IKU-REA・木育ひろめ隊)兵庫県明石市の『㈱明石住建』さんから、またまた弊社にお声をかけていただきました。偏屈材木屋の木の話をまた聴いてやろうという奇特でありがたいお話です。それで明石に向かうため本日は機上の人となり、その機内で何気なくパラパラと雑誌をめくっていると、アメリカはテキサスのバーボン造りの話が特集されていました。タイトルは、『バーボンに人生を捧げた男』。


1そこにバーボン造りの名人といわれるダンさんの次のような言葉が・・・ダンさんが造ったバーボンは、キャラメルのような甘い香りで、まるで琥珀色のようなシロップのようだ「この色も樽がつくるのさ。樽詰めの前の液体は透明だからね。バーボンの甘みはコーンからも生まれるね。それに僕はライ麦ではなく小麦を使うから、その甘みも出るはずさ」・・・生憎私は日本酒党でウィスキーはほとんど飲まないのですが、ホワイトオークの樽が造りだす魔法の工程には興味津々。

 

3ホワイトオークにはチロースという成分が含まれていて非常に水を通しにくい性質があるのと、ホワイトオークに含まれているタンニンやカテコールなどのポリフェノール類などの成分が独特の香味を作り出すのに必要不可欠なためウィスキー樽に使われる事は有名な話です。材の特性を知り尽くして活かした典型的な例としてよく挙げられます。しかしそのためには先人たちの手によって膨大な試行錯誤が繰り返されたはず。木の最適性を探り出すなんて簡単な事ではありません。

 

20150622 4無数のトライ&エラーを繰り返しながら、苦い失敗を教訓としながら口伝で世代を超え時代を越えて、実践の中からより適性のある木が見極められていったのだと思うのですが、現代ではほぼ確立している木の適性用途。特に四季に恵まれ南北に長く多種多様な樹木の育つ日本においては、地域によって実に深くその適性が見極められています。例えば下駄を例に挙げるならば、軽さや履き心地、耐摩耗性などからキリ、アブラギリ、センニレ、コシアブラ、ノグルミなどなど。

 

4更にそこから技術の研鑚が繰り返され、片足に20~30本の柾目の乗った『糸柾』が極上だとか、並べると左右の下駄目がぴたりと一致する『合目』が最高級と、文化的な価値のあるものまでに高められを我々の暮らしの中に彩りと深みを与えてくれています。そんな事を考えていると眼下には広がる大阪の町が広がってきました。こんな大都会でまがりなりにも私の事を待ってくださっている人がいるという事が、どれほど明日の私の仕事の糧になっていることか。明日に続く・・・




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