森のかけら | 大五木材


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本日は、『イタヤカエデ』の後半『カエデ』の名前の由来などについて。かの万葉集には『蝦手(かへるで)』、あるいは『鶏冠木、加敞流氏(かへるで)』として登場しています。また和名抄には、『加比流提(かへるで)、加倍天乃岐(かへでのき)』として書かれているように、古くは「かへるで」と言っていたそうですが、それはカエデの葉の形が蝦(蛙/かへる)の手(前肢)に似ていることに由来しています。その「かへるで」がつまって「カエデ」になったという事です。

 

 

イタヤカエデの学名Acer mono(アーケル・モノ)の属名Acerは、欧州が原産である『コブカエデ』学名:Acer campestre(アーケル・カムペストル)のラテン語で、葉に切れ込みがあることに由来しているそうなので、世界各地でその特徴的な葉の形が名前の由来となっているようです。ちなみに一般的にカエデを漢字で書くと「」と書いていますが、本来これは『フウ』というマンサク科の木を表していて(楓香樹)、中国ではカエデには『 』の字が使われています。

 

 

稀に中国からの伝票を目にすることがありますが、やはりそこにも楓ではなく槭 、あるいは槭 木と書かれています。現在では、楓と書いても通用するそうですが、最初は何のことやら分からず混乱したものです。これは漢字が日本に伝えられた当時、まだフウの木が日本には無かった(一説では、フウは享保年間に日本に渡来したという)ために、葉の色や形がよく似ていたカエデの木に楓の漢字があてられたために起こった混乱で、それが今までずっと続いているということのようです。

 

 

とにかくこの仲間は種類が多いのでややこしいのです。実は植物の分類上は同じカエデ科カエデ属であるにも関わらず、まったく違う名前で呼ばれるため、一層ややこしくなっているのがモミジ。私も愛媛大学の樹木博士の講座に参加させていただき、農学部の先生方に教えていただくまでよく分かっていませんでした。その見分け方は葉が大きく、葉のふちに鋸歯が無くて、葉の切れ込みの深いものをカエデと呼び、葉が小さく切れ込みのふちに鋸歯があるものをモミジと呼ぶのが定説




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