森のかけら | 大五木材


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秋になって、赤く色づく(紅葉)のがカエデで、黄色く色づくのが(黄葉)モミジという人もいるようですが、メカニズムとしては春夏に作られた葉緑素が、黄色のカロチノイドの色で黄色く染まり黄葉になるイタヤカエデや、アントシアンが作られて赤くなるウリハダカエデなどがあるので、必ずしも色分けではないようです。もともと、山の木の葉が紅葉(黄葉)することを指した「紅出(もみいづ)」という動詞があって、それが名詞化して「もみじ」になったとされています。

 

 

なので本来は特定の樹種を表す言葉ではなかったものが、紅葉(黄葉)する木々の中でとりわけ鮮やかに色を変えるカエデ類のことをモミジと呼ぶようになったとされています。モミジにはイロハモミジオオモミジなどがありますが、葉が掌状に5~7片に深く裂けて、7裂した葉の裂片をイロハニホヘトと数えたことから、イロハモミジの名前がつけられたとされています。植物学的な分類はそういうことですが、用材としてはカエデとモミジ、キッチリ区別されることはありません。

 

 

一般的にはモミジは観賞用として多くの園芸品種が作られたりと、小さいものが多く、用材としてはあまり利用されていないのではないかと思います。稀にモミジ表記されたと材を見ることがありますが、実際に材質にどれだけ差があるのかは分かりません。実はこちらの瘤が特徴的な板は、昔「モミジ」と表示されて購入したのですが、果たしてこれが本当にカエデでなくてモミジなのか?恥ずかしながら浅才で、正直分からないのですが、商業用材ってそんな風にかなりアバウト。

 

 

今でこそ何かあると「材のトレーサビリティを示せ」なんて言われたりしますが、銘木的な材になればなるほど、次から次へと業者の手を渡って流通するものだし、その出どころなどのソースはある意味で業者にとっての生命線でもあるため秘匿にすることが多く、知る人ぞ知るところから探してきた、なんてことがある意味で価値だったりした時代ですから。ということで、出自不明(非公開/だからといって何か怪しいという意味ではありません)の『自称モミジ』の変木の出口待ち。




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