森のかけら | 大五木材


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なにゆえ今唐突に、80年代の映画の話をアップしているのかというと、この作品のデジタル・リマスター版が全国の劇場で公開されるという事で、約30数年ぶりに映画館で本作を観てきたからです。ライブシーンは圧倒的など迫力!どんどん長くなって3時間を超える作品も珍しくなくなった現在では考えらないほどコンパクトな93分という上映時間も、作品にスピード感を与えていて、まさにライブ会場で長めのミュージックビデオでも観ているかのような気分。34年の時を経て一切の色褪せ無し!


学生時代にだいぶ年上の部のOBから、『いちご白書』の話が出ました。若い人には、ばんばひろふみの『いちご白書をもう一度』の曲すら分からないと思いますが・・・。アメリカのコロンビア大学で1960年代に実際に起きた学生騒動を描いた作品で、1970年に公開されました。当時反体制的な若者の心情を綴った『イージーライダー』や『俺たちに明日はない』、『卒業』など一連の作品が『アメリカンニューシネマ』と呼ばれましたが、『いちご白書』もそういうムーブメントの中で生まれました。タイトルは、学生たちの意見は彼らがイチゴが好きだという程度の意味しか持たないという、コロンビア大学の学部長の学生たちを見下した発言に基づいています。

ちょうどリアルタイムで学生紛争時代に青春時代を過ごしたユーミンこと松任谷由実荒井由実)がバンバンばんばひろふみ)に提供するために作った曲です。1966年生まれの私は学生紛争をリアルタイムで経験しているわけもなく、すっかりそれが昔話で語られる時代になってビデオなどで観ました。内容そのものは学生によるイデオロギー対立という学園紛争ですから驚くほど地味で、同時代を生きたものでなければ理解も共感もできない内容。あえてそういう映画を取り上げたところにユーミンの矜持もあるわけですが。

前置きが長くなりましたが、何かの飲み会の席で某OBがその『いちご白書』の話をされて、「同時代を生きた者でなければ、今ビデオで観たってお前らにはあの映画の空気管やメッセージ性は理解できないだろうな~」と得意げに話をされていました。当時はそんな言い回しがなぜか恰好良く聞こえたものです(今なら、何ひとりで悦にいっとんじゃい!と突っ込みのひとつも入れたくなりますが)。リアルタイムで観ることでしか得られない感動や共感、裏返せば一過性のメッセージ性しか無いと言えるのかもしれませんが。明日に続く・・・




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