森のかけら | 大五木材


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ということで、本来の主題に戻します。最近はほとんど展示会などに出店することは無くなりましたが、昔はよく各地の展示会に出店していました。それこそ子供がまだ小さかった頃は、下の双子を二人乗り用のベビーカーに乗せて、家族総出で出店していて、お客さんから「大変だね」と同情されたものです(笑)。今その様子を見直してみると、確かに他人から見れば悲壮感が漂っていたのかもしれません。決してそれを「売り」にしたりはしていませんでしたが、もしかしたらそれでモノが売れていたのかも?!

当時はまだまだ自分の中に材木屋としての背骨が定まっていなかった頃でして、同じようなスタイルでゴールを目指す先輩材木屋もいなかったので、何をするにの試行錯誤。当たって砕けろの精神で、声をかけていただいた展示会にはほとんど出店させていただきました。中には木材の展示会以外の町の催し的な時もありましたが、なにせすべてが初体験だったので、がむしゃらに動き回っていました。また出店してもどういうタイミングで誰にどう声をかけていいのかも分からず、ブースに来る人すべてに100%の力で対応する為、疲労感も半端でなかったです。

最初の頃は、ちょっとでもドアが開いたら隙間に足先を滑り込ませて強引にグイグイと入ってくる悪徳新聞勧誘(さすがに今の時代はないか)のように、わずかなご縁でもどうにかねじ込めないかと、TPOも分からずただただオウムのように成功事例を繰り返すだけでした。そういうスタイルなので、当然打率も低くなり、体力ばかりを消耗していました。今となってはそれはそれで今の自分の基礎を作ってくれた貴重な体験だったと思っていますが、当時は展示会が1日終わると身も心もクタクタになっていました。「待つ」という事を覚えたのはそれから数年後の事。

この人は本気で訊いてきているのか、ただの冷やかしか。ただの興味本位なのか、本気で購入を考えているのか、この場で話すより後日会社に来てもらう方がいいのではとか、どうにか手探りで自分のストライクゾーンを固定させる事が出来るようになりました。思えば若い頃は、ストライクゾーンを相手に合わせて大きくしたり小さくしたりとまったく居所が定まっていませんでした。さあ、ここからが話の本題!という事で、まあいい意味での「手の抜きどころ」というものを会得していった私の脳裏に思い浮かんだのひとりの野球選手の姿。明日に続く・・・




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