森のかけら | 大五木材


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1先週末の日曜日、久し振りの完全オフ日で、たっぷりと日曜日の遅寝を満喫して、それから家族でこちらも相当久し振りの映画館に行くことにしました。家内は前日の夜から、『日本おもちゃ会議』の総会に出席すべく単身東京に出掛けています。私と子供3人で行くことにしたのですが、子供達は当然ながらアニメとかが観たいと・・・しかも女の子と男の子で分かれるとか・・・いか~ん、このままでは私の意見が通らない!この機会を逃すとまたしばらく映画に行ける機会がないので、大人のいやらしい技(!)を使って、まあ何とか権利を勝ち取りました。結局決まったのが『アリス・イン・ワンダーランド』です。

20100522 追憶2本当は、毎日10時から1日回だけ上映している『午前十時の映画祭』(1作品1週間のローテーションで2010年2月6日~2011年1月21日まで開催中)の『追憶』が観たかったのですが・・・。『追憶』は1974年日本公開のロバート・レッドフォード、バーブラ・ストライサンド主演の20数年にわたる切ないラブ・ストーリーです。似合わない~と言われそうですが、初めて観たのは多感な高校生の頃ですからご了承下さい。この映画の原題は『The Way We Were』で、直訳すると「あの頃の私達」のような意味になるそうですが、『追憶』は内容をよく暗示した名意訳だと思います。あの感傷的な音楽を聴くと青春時代が蘇り、切ない気分になります。あの頃こういう映画ばかり観ていました。

 

2さすがに『追憶』では子供達の支持は得れないと泣く泣く諦めました。監督はあのティム・バートンですから奇想天外な映画は期待出来るのですが、気掛かりはあの3Dメガネです。アリスを苦しめる赤の女王以上にメガネ・イン・メガネワールドに苦しめられる予感がします・・・予感は案の定的中!子供達は楽しんでいましたが、サイズが大きく落ちるのを抑えながらの鑑賞。右の長女と私はメガネワールドに苦しめられながらの鑑賞。映画の方は相変わらずのバートン節炸裂!脱線やつながり一切関係なしの暴走特急ですが、それなりに子供達は楽しんだ様子。

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かつては理解不能のB級映画の王様でしたが、状況が変わってきたのでしょうか。私には『シザーハンズ』の頃から同じく『変なおっさん』です。ティム・バートンらしく、寂しげな荒涼とした木々か、極彩色の人工的な花々というキッチュな構図でしたが、隣の子供達の様子ばかりが気になって、なかなか映画に集中できません。下の娘は恐がりなので、少しグロテスクな場面が出ると(ティム・バートンの定石ですが)、盛んに話しかけてきます。まあ、「もう出る!」と言わなかっただけ少しお姉ちゃんになりました。

 

20100522 追憶4イギリスにはオーク(楢)に対する強い畏怖と信仰が古くからあるせいでしょうか。こういう童話に登場する巨木は大抵、魔女や悪魔の住処と相場が決まっています(原作者のルイス・キャロルはイギリス人)。やはり広葉樹の老齢木特有のゴツゴツした姿が、そういう風に映るのでしょうか。稀に森の精霊という役を与えてもらうこともありますが、大抵は恐怖心や畏れの象徴として扱われているように思います。童話のオオカミと並んで、言われなき濡れ衣のビッグ2だと思うのですが・・・。オオカミについては、以前に『適材適所』でも書いたことがあるのですが、結構自分として(珍しくかなり推敲して)満足のいく文(『日本の森にオオカミの群れを放て』)が書けたので、いつか改めてこのブログでも改訂版をご披露させていただきます。

 

 

20100522 追憶3追憶』を観た当時の記憶は、あのメロディとともに遥か遠くのものとなりつつあります。あの頃、自分の子供の顔の想像どころか、自分が親になることすら夢物語でした。思えばあれからいろいろな岐路に立ち、自分の選択した道が今ここにあります。すっかり私も『追憶』のレッドフォードぐらいの歳になりました。あの頃は何だか歳を取ることに憧れがありましたが、実際にそういう歳になっても中身はあまり変わってはいませんが・・・。こういう映画は好きな方なのですが、どうにも『アリスの国』に入る魔法の薬を飲み忘れてきてしまったようです。




①ようやくアップ出来ましたが、先々週末の『さくらプロジェクト』と同時開催のイベントのひとつ、『オレンジ会』主催の『あおぞら市』のご報告です。弊社は、【森のかけら関連商品、木の端材、木のおもちゃ、木の玉プールなどが主要なアイテムです。手前に赤いガシャポンが写っていますが、以前に『えひめイズム』での大五木材のイベントの時にアップしたままになっていましたが、結局大きなサイズのカプセルが入らないことが判明し、小さな48㎜サイズのカプセルに、番号を貼った木の玉を入れて、それを出してもらってあらかじめ決めていた番号の【夢のかけら】1個と交換という形にしました。交換手が一人つかなければならないのですが、考えようによっては何が当たるか2度楽しめるので結構評判がよく、開始時はほぼ満杯だったのが最後には20個以下になってました。

 

②

こういうイベントでいかに多くの人に木に触れてもらうかの1つの切り口としてのガシャポンでしたが、意外なほどに手応えがありました。自分の意図しない1個が出るという不確実性がかえって興味を煽(あお)るのでしょうか。子供に限らず、大人の方も数人チャレンジ。あくまで【夢のかけら】ではあるのですが、たった1個というのが肝かもしれません。耳付の端材もたくさんご用意。いつもはあまり売れないのですが、今回は木の愛好家が多くてたくさんご購入いただきました!

③

いつどこで何が売れるか分からない、運次第だ・・・と、以前は思っていましたが、そうではなくてこちらが『どこまで備えているか』つまり、どれぐらい下準備をしているか次第なのだなと思うようになりました。こちらが想定した客が来なかったとか、客筋が悪かったと言うのはただの言い訳で、来られたお客さんが購入したいと思わせる物をどれだけ揃えておくかという事が出来ていないだけの事。今回も『木の玉プール』にはたくさんの子供が押し寄せ、鉄板の人気を誇っていましたが、それを見ていて強く感じました。本当に魅力のあるものは、いつでも誰にでも喜ばれるものだと。言うは易し行うは難し、そう理想通りにいきませんが。しかしかつて、ほとんどの材木屋が「HPなどで木が売れるはずがない」と言い切ったネット販売がいずれ主流になる日も遠くはないような気がします。「出来ない」を言ってしまったら明日はない・・・。

 

⑤2日目には思わぬ来客がありました。『久万郷』の竹森洋輔君(竹森ガーデン)。わざわざ久万高原町からやってきてくれました。中藤直前会長渡部現会長にもご紹介。遂に『オレンジ会と『久万郷』の初対面。何か共同で出来ないかという事は以前から互いに話し合ってきたのですが、時期や場所、内容などの問題でなかなか実現出来ませんでした。それぞれの地域で同じような趣旨で活動しているのですが、なにしろですから、その間にはいろいろな物が横たわっています。越えねばならない物がたくさんあります。

R0017313 しかし、山と海は切っても切れない深い絆でつながっていますから、コラボも遠い日の話ではない気が致します。さて、『久万郷』の今年の活動も、森の青葉に合わせて始まったようです。いろいろなスタンスで関わらせていただけるのはありがたい事です。昨年の『あおぞら市』は大雨にたたられましたが、今回は両日とも暑いほどの日和に恵まれました。異業種のイベントは、いろいろな事に気付かされるいい機会です。ただ今回は各種イベントが集中して、肉体的にかなりきつかったのですが・・・。お声を掛けていただくうちが花、頑張らねば!




小寺卓也1これも先週の話なのですが、以前に1度ご来店いただいた北海道在住の森の写真家・小寺卓矢さんが再び愛媛にやって来られました。小寺さんは不定期に車で本州、四国に上陸され各地を回られてワークショップ&スライドショーなどを開催されています。今回も、京都や岡山などの回る数日間の旅の1つとして愛媛にも立ち寄っていただくことになりました。17日の昼間は、親子で楽しむ写真絵本作りをされたのですが、私は仕事でそちらには参加できず、夜の部のみの参加。夜の部は自宅にてスライドショー上映会です。

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帰宅すると既に多くの親子連れが我が家の座敷に集合されていました。暗幕を設置して、ホームシアター的状況になっておりました。照明を落とすと、真っ暗闇の中で、北海道の美しい自然が映し出され、荘厳な音楽が流れ、小寺さんのナレーションがかぶります。手元の本を読むための小寺さんを照らす光と北海道の美しい映像が並ぶ構図が画になります。白銀の中にそびえる木々や美しい新緑の季節が幻想的です。ああ、いいなあ~また北海道に行きたくなりました。

 

小寺卓也3まだ未就学のお子さんから、小学校低学年の子供達が中心でしたが皆熱心に映像に見入っていました。昼間のワークショップから参加しているせいで連帯感が生まれているのでしょうか?単純に興味のあるものには集中するものなのでしょう。先日の中学校の木の授業でも感じましたが、一定の時間子供達の関心を持続させるのは容易なことではありません。そこは経験豊富な小寺さん、大人の鑑賞にも耐えうる内容でありながら、子供も飽きさせません。絶妙のバランスで進行されていきます。 

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森う木の映像ばかりでなく、森の動物・モモンガやリス、シカなど北海道の動物達の姿も映し出されます。更に子供達の目は釘付けになります。リスが齧ったクルミとか、動物達の糞とか生々しい写真がいいです。更に小寺さんがご自分の絵本を読まれるのに合わせて、画像が映し出され、スライドショーはいよいよクライマックスを迎えます。落葉広葉樹の多い北海道の山の林相は、四国のそれとはかなり違って見えます。やはり四国は針葉樹の森だと再認識。

 

小寺卓也5スライドショーの後は、小寺さんが北海道からわざわざ持ってきていただいた『森の宝物』をご披露いただきました。森にあるのは綺麗な物ばかりではありません。中にはシカの頭部の骨もありましたが、それら全てが森の真実です。映像に出てきた、リスたちが齧ったクルミやシカの角など、大人も子供も興味津々で触ったり匂いを嗅いでみたり。その中に巨大な『サルノコシカケ』がありました。子供二人で持て余すほどの巨大な物でした、これはデカイ!

 

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立派なオスジカの角もあり、我が息子が代表して角を装着していただき、晴れ姿(?)です!まるで奈良の平城遷都のキャラクターの『リアルせんとくん』です。しばらく付けていればもっと男らしくなるでしょうか?その後、小寺さんへの質疑応答があり、これにて小寺さんのワークショップ&スライドショーは終了です。昨晩から自宅に泊まっていただいていたのですが、何もお構いも出来ませんでしたが、本当にお疲れ様でした。小寺さんは翌日は高知県に向かい、『コッコ・サン』の所で白土〔龍馬〕棟梁と『森の写真家と棟梁の本音トーク』と銘打ったイベントに望まれたようですが、その模様については、小寺さんと弊社を結ぶつけていただいた高知在住のライター・藤川満さんのブログを是非ご覧下さい。大いに盛り上がったようです!小寺さんの無事北海道に戻られたようで、本当に長旅お疲れ様でした!是非次の機会を楽しみにしています。

 ★藤川満さんは、アウトドア雑誌『BE-PAL』に【森のかけら】の記事を書いていただいて以来のお付き合いです。全国各地で面白い人と人を結ぶ活動を精力的にこなされています。




1一昨日の『ウイークリーえひめリック』に、弊社の記事が掲載されました。『小さな木片の温もり』というタイトルで大きく1面に!まさに【森のかけら】にうってつけの特集です、ありがたいことです。早速何人もの方から、「見たよ」、「出てたね」の声が掛かりました。ホームページやテレビ、ラジオなどのメディアも影響大ですが、紙媒体は掲載してしばらくしてからも問い合わせが来たりしますから、営業マンとしては活字印刷物は根強いです人気があります。『ウイークリーえひめリック』は、愛媛新聞社さんが毎週木曜日に松山市周辺に22万部ほど無料で配達されているフリーペーパーです。各種イベントなどの告知も無料で掲載してもらえるのでいつもお世話になっています。今回は『小さな木片の温もり』という、【森のかけら】のためにあるような企画で(!)、スタッフの方が取材に来ていただき熱心にお話を聞いていただきました。

 

4あれもこれもたくさん喋った中から、『森のかけら』と『円き箱』と『みかん玉』が採用されました。この『みかん玉』は【森のかけら】シリーズの隠し玉で、公に売り出すのはもう少し先にしようと思って既に数年が経過。そろそろきちんと商品化(一応は出来ているのですがパッケージ等含めもろもろ)せねばなりません。自分が納得いく形に改良しようと思っていたらズルズルと先延ばしになってしまいました。実は値札もつけてないのに、弊社のショールームに来られた方が時々買っていかれるのです。

 

2これを機会にきちんと完成させようと思います。こういう物って完成するまでの工程が楽しくて、完全に出来上がってしまうと途端に冷めてしまうものなので、永遠に完成しないほうがいいのかもしれませんが・・・。さて、トップページの下段には、愛媛木青協の『どうぞのいす』も一緒に掲載していただきました。こういう風にメディアで取り上げていただくと、会員の励みにもなりますし、木育の啓蒙にもなりますのでありがたい限りです。毎年、『どうぞのいす』(ひさかたチャイルド社・香山美子作 ・柿本幸造絵)の絵本と、絵本から飛び出した木のイスと『材木屋のおじさん、どうぞのイスを配る』の自前DVDなどをセットにして、無償で保育園や幼稚園、小学校に贈呈させていただいています。今期は、先日ブログで紹介した鶴居商店㈱石井和典君が担当です。正式な募集は、もうしばらく先になると思いますが、詳しくは愛媛木青協のHPにて。

 

1今回の特集では、弊社と『ユリイカ』さん、『宮岡製箱所』さんの3社の商品がそれぞれ3点ずつ紹介されていましたが、どちらともいつも大変お世話になっています。『ユリイカ』さんにはよくクラフト用の木材をご購入いただいておりますし、『宮岡製箱所』さんにはシルク印刷などをしていただいています。仲間というと失礼ですが、関わりのある方たちと一緒にこうして出させていただくのはとても嬉しいものです。以前にユリイカさんに材を提供して作っていただいた【森のかけらツリー】。一緒に売り出しましょう!と言ったっきりそのままにしてしまい大変失礼しました。【夢のかけらにもなりきれなかった『かけら』達を加工して、強力マグネットでメモなどを挟めるメモスタンドです。

 

 

3小さな木片』をキーワードに地元でコラボが出来ると楽しいです。『宮岡製箱所』さんの会社は、天山の高架から会社の看板がよく見えるのですが、昔から『製箱所』という言葉に惹かれていて、いつか伺ってみたいと思っていたら、数年前に不意にご縁があって今では親しくお付き合いさせていただいております。全国各地の個性的な木材会社や著名な方とも、会いたいと強く願っていれば、その思いが知らず知らずのうちに距離を縮めるステップを踏んでいて、いつの間にかかなり傍までは近づけるのだと思います。そこから先は運や縁もあるのでしょうが、どこまで本気で願うかだと思うのです。流れ星が消えるまでに三度も願えるほど、いつ片時も忘れることなくも念じるほどの執念を持っていば、きっと叶わない夢などないと思うのです。【森のかけら】だって、世界への扉を開けれたのですから。




R0017286なるべく1日完結を目指してまとめるようにします!先週、松山市内の小野中学校にて『木の話』をさせていただく機会がありました。愛媛木青協で、小学校や幼稚園に『どうぞのいす』を配り始めた4,5年前は学校に入るのも緊張したものです。悪い事をしている訳でもないのですから堂々と入ればいいのですが、妙にオドオドして余計怪しそうに見えたのかもしれません。そんな経験をたくさん積ませていただいたお陰で今ではすっかり『学校』にも慣れました。小野中学校にはこれで3年目の「登校」です。

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正門入り口に達筆で立派なお言葉が掲げられていました。立ち止まってじっくり読ませていただきました、う~ん含蓄のあるお言葉です。肝に銘じて、いざ本番です。小野中学校は数年前から、キャリア教育「職業科」推進事業として、さまざまな分野の職業の方を講師として招き、1年間を通して講義を受けるという取り組みをされています。私が声を掛けていただいたのは、『ものづくりに関わる仕事・私のイスづくり』の一部で、この後、家具職人さんによるイス作りを体験するのですが、その前口上としての「木の話」です。

3木工以外にも新聞、砥部焼き、演劇、テレビ局、スポーツ、保育などさまざまなジャンルの『職業の達人』さんが集まり、子供達が自由に興味のある分野を選択できるシステムのようです。以前に別の小学校でも同じような体験をさせていただきましたが、他の学校でも取り組まれているのでしょうか、とても面白い授業だと思います。残念ながら、私は『達人』ではないのですが、お声を掛けていただけたので精一杯頑張らせていただきました。既に3回目ですから、小道具の仕込にも余念はございません。なんとか飽きさせずに2時間集中させねばなりません。

1 (2)子供相手に「木の話」をするのは、こちらとしてもとても勉強になります。いかに専門用語を使わずに簡略に本質を伝えられるか、これは難しいです。改めて『先生』という職業の偉大さに打ちのめされそうになりながらも必至に喋りまくりました。ああ、気がついたらいつもの早口で、支離滅裂・・・。うまく喋れるぐらいだったら別の職業に就いていますから、そこはご勘弁していただき、なんとか『興味』をキープするように奮闘。私は実技なしですので、さすがに話だけで2時間は子供達が飽きてくるので小道具の登場。

31時間目の「木の話」は、以前に作った漢字パネルを使いましたが、2時間目はその話を基に【円い森】を使っての「木の名前当てクイズ」です。名前を隠してあるので、手触りや匂い、木目を見て、話をヒントに名前を探っていきます。いいですね~子供達は夢中になって木に見入ります。形はどうあれ興味を持つという事は大切だと思います。『木の達人』には遠く及ばない『達人の卵』の拙い話でしたが、素直な子供達に助けてもらってなんとかお役目を全うすることが出来ました。教えることも難しさをたっぷり教えていただいた実りある1日でした。




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