2010年 5月 31日 月曜日 at 11:30 AM
早いもので気がつけば今日で5月も終わり、あと1ヵ月で今年も半年が過ぎようとしています。日々めまぐるしく過ごしてはいますが、時間はきっちり経過しています。今日も愛媛新聞で、「港再生霧中の針路」という見出しで、6月末で呉-松山フェリー廃止から1年が経過するという記事が掲載されていました。このブログでも触れさせていただきましたが、改めて記事を見てもう1年が経つのかと神妙な思いになります。記事では、港を所有する松山市も他の船会社などに寄港をもちかけてはみたものの、採算面で断られたという経緯が書かれていました。
私自身は堀江の隣の隣の町に住んでいますが、異業種連携の『オレンジ会』を通じて、堀江の企業の皆さんと交流させていただいていますし、他人事とは思っていません。地域的にも松山北部の海の玄関としてとても重要な役割を果たしてきただけに、地域住民の方の落胆はひとしおだと思います。近くのタクシー会社も航路廃止後売り上げが減少したとありましたが、これも『オレンジ会』メンバーの石丸君の前道後タクシーさんの事です。やはり影響は甚大なようです。フェリーの路線廃止というひとつの事象が、めぐりめぐっていろいろな形となって現れてきます。だったら当時からもっと活用策を検討しておけばと思うかもしれませんが、長年そこにあればあるほど、あって当然の空気のような存在になってしまい感覚も麻痺してしまう物かもしれません。
今、無駄の仕分け作業がいろいろな意味で話題になっておりますが、1度なくした物をもう一度再生することはなかなか難しいもので、その辺りが仕分け作業がなかなか進まない所以でしょう。誰にとって必要で、誰にとって不必要かは、立場によって大きく異なります。木材業界でもしばしば補助金の功罪が話題となりますが、住宅資材という現状の最大出口しかもたない以上、補助金をなくす事は出来ないでしょう。補助金そのものが悪というわけではなく、うまく使えばとても有意義な物であるということは自分自身がよく経験させていただきましたので理解していますが、あまり補助金に頼り過ぎると、最初にそれありきの思考になってしまい、努力を怠ることになる事が恐いです。なくしてからありがたみを痛感しても時は戻らずです。やはり基本は自分の力で立って進むという原点を忘れてはいけないと思います。
新聞の記事は最後に、行政からだけではなく地元住民の中から活気を取り戻そうとする動きがあるということで、ある事例の紹介で締めくくっていました。それは「オレンジ会」の松岡祐樹君(みなと食堂・店長)の事で、「町内会や地元中小企業の会合で活性化の話し合いを始めた。車両待機場だった所を、地元の漁師や農家による産直市などのイベントに使えないか検討している。再び人が集う、賑やかな場所にしたい。」地元中小企業とはオレンジ会の事です。前述の石丸君もポイントカードを作るなどして地元のファン拡大に乗り出しています。この地を過去形で語ってはいけない。昔は賑やかだったけど、それに負けない賑やかな未来もきっとあるはずだから。1年後の記事は「堀江港奇跡の復活物語!」を目指しましょう!熱い思いから事は動き出します!
2010年 5月 30日 日曜日 at 11:58 PM
最近、直接的な『木』そのものもネタが少ないですね、と言われたので、「!」と思い見直してみると、確かに5月はイベントが多く、『今日のかけら』も月1にペースダウン・・・。無垢材の商品が動いていないわけではなくて、むしろ無垢材のご注文は一層増えていて、多くの方に待っていただいていたりとご迷惑をお掛けしています・・・。それを1つ1つ取り上げるだけでも結構な数になるのですが、今月はイベントが多くてなかなか手が回りませんでした。ようやく嵐のようなイベント・スケジュールもひと区切りがつきましたので、ぼちぼちと木の紹介も再開していきたいと思います。とはいえ、人気の樹種は重なる事が多く、弊社での人気NO.1は断トツでブラック・ウオールナットです。次がブラック・チェリー、オーク、メープル、ヨーロッパビーチ・・・と続いていきます。

一般的にもメジャーで人気のラインアップのメンバーの中にあって意外に人気の高いのが『栗』なのです。国産の樹種で一番人気は『桜』ですが、その次辺りには『栗』が入ります。家具材で使うような木ですから割り合い大きな材になりますが、ほとんどが東北・岩手産の物が多いです。岩手は広葉樹、特に栗材の宝庫!この辺りでは考えられないようなサイズの栗がたくさん手に入ります。栗材を山のように在庫している訳でもないのですが、気がつくといつの間にか在庫が増えていました。

原木買いするわけではありませんので、共木で揃うというものではなく、主に耳付のテーブルサイズやカウンターサイズを集めていました。テーブルサイズの大きな物はさすがに簡単には手に入りづらくなりましたが、岩手の森林資源をなめてはいけません!しかしそれは当然、我々人間だけが享受する自然の恩恵ではありません。栗や胡桃など甘い実をつける木は、虫達にとっても大切な終の棲家ですから、辺材を中心に虫の穿孔跡もたくさんあります。まだ樹皮が残っていれば、岩手の虫さん達との出会いもあります。

更に高齢木であれば割れや入り皮、大節なども当然です。ですから「銘木のような栗」となると、さすがに難しいでしょうが、私が求めているのはそういう物ではありません。多少虫穴があろうが、割れがあろうが、私自身は平気だし、そこに共有の価値を見出していただける方と、岩手の栗の醍醐味を楽しめればいいと思っています。幅が300~400㎜もあればカウンターや画像のようなシェルフで使うには充分です。栗の樹皮はなかなか趣きがあるので、余程コンディションが悪くなければ、軽く磨いて使いたいところです。
素朴な木目にいいアクセントになります。このシェルフは、天板が『栗』で他は全て『カピカ』という木を使っています。棚は可動式になっていて、見た目以上に軽量で移動も容易です。最近不思議と各地から栗の問い合わせが多いのは、こういう素朴で落ち着きのある材がやっぱり日本人好みだからでしょうか。世間が欲した頃に求める物がなくなるというのは世の常。決して栗も無尽蔵というわけではありません。大節も虫喰い材も大切に使って、その端材は『森のかけら』や『円い森』として、きっちり骨までしゃぶって使い切らせていただく覚悟です!
★栗とカピカのシェルフ:長さ2000X奥行き400X高さ900㎜ 植物性油塗装+蜜蝋ワックス拭き