森のかけら | 大五木材


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20101020 秋冬チェリー、入荷!①このブログでアップしている家具は圧倒的にブラック・ウオールナットが多いのですが、決してブラック・ウオールナット専門に家具を製作しているわけではありません。たまたま・・・というよりは、私の嗜好に誘導しているのかもしれませんが・・・。弊社にご相談に来られる「無垢材を使いたい」というお施主さんは、圧倒的に若い方が多く、この数年はほとんどが私より若い年代の方ばかりです。家のデザインもおのずとモダンなモノが多くなり、シャープな家具が求められるようになり、どの内装材と合わせても相性の良いブラック・ウオールナットが多く選ばれるという結果になているようです。

20101020 秋冬チェリー、入荷!②そういう状況で、ブラック・ウオールナットと共に人気を二分しているのが、ブラック・チェリーです。本日そのブラック・チェリーの平板が入荷しました。長さ3.3~3.6mの厚み38㎜の材ですが、早速木取り作業にかかりました。平板の梱包の場合、同じ梱包内といっても1本の木から取れたわけではありませんから、当然個体差があります。赤身や白身の入り具合、節のあるなし、目合い、板目と柾目、質感などなど、1枚ずつ触ってみなければ分かりません。大きな梱包になると100~200枚近くにもなり、梱包をバラして1枚毎検品して木取りして、残った物はサイズ毎に分けて倉庫に立て掛けて保管します。その作業はほぼ私ひとりで行います。それだけの枚数を木取り、立て掛けて大変そうに思われるかもしれませんが、実は私この作業が大好きなのです!毎回、平板の入荷が密かな楽しみなのです。

 

20101020 秋冬チェリー、入荷!③今回はどんな材が入っているのか?1枚1枚の表情を確認して、肩に背負って立て掛ける事で、これを買ったんだという実感と、これだけのモノをお金に換えていかなければならないのだという自覚が持てるのです。当然、中には思惑外の出会いもあり、いつも喜べるわけではありませんが、それでも目くるめく出会いに一喜一憂していたものです。それが最近は少し変わってきました。以前の価値基準は、建築材や家具材中心で、材の評価も主に素性と色合い中心でした。反りの強い物や白太が多いと、がっかりする事もありました。

20101020 秋冬チェリー、入荷!④それが建築材や家具材以外の『出口』を見つけたことによって、白太が多かったり反りがあっても、それなりの使い方を考えれるようになりました。材の欠点をあげつらうよりは、少しでも良い部分を探し出し、それを活かす用途にどうマッチングできるかを考えるのも楽しみになってきました。今回は全体的に品質が高く、大きな節も少なく、別の『出口』を探すこともないぐらい・・・それはそれで寂しい気もします。もともとに原因があれば、細かく割るのも抵抗が薄いのですが、何の問題もない材を細かく割るにはかなり抵抗を感じますので。

20101020 秋冬チェリー、入荷!⑤荒材なので生地の色合いが分かりにくいかもしれませんが、削って植物性油で塗装すると本来の赤身が塗れ色になって美しい姿を見せてくれます。上の画像の荒材からは想像が出来ないかもしれませんが、ブラック・ウオールナットの魅惑のチョコレート色のグラデーションとは一味違った、妖しげな色気が漂います。ブラック・ウオールナットに比べても、白身と節、反りやねじれが少なく、3m通しのカウンターなどを作る際にも木取りが割合容易です。

 

20101021 秋冬チェリー、入荷!⑥どちらかというと女性の方に人気のある木ですが、サクラ好きの方にはたまらない材だと思います。国産の山桜で同サイズの物を作ろうと思うと、軽く数倍はします。特に長材を取ろうと思うと、材を揃える事すら難しいのが現状です。本日も早速ロングサイズの家具向けに材を納品させていただきました。ここしばらくブラック・チェリーが欠品していてご迷惑をおかけしましたが、たっぷり入荷しましたのでこの秋冬はブラック・チェリーに力を入れるつもりです!合わせて『ちょこっと端材』にもご期待下さい。

 




温活のススメ

20101019 温活のススメ①本日、『えひめイズム』に商品を納入しに行くと、店舗入り口が真っ赤に染まっていました。店内にも秋の雰囲気・・・あら?紅葉のディスプレイかと思ったら、それだけではありませんでした。ディスプレイの紅葉と合わせて赤の軍団が空間を支配していました。よく観ると、これは「マテラ」さんの『温活 エム・ウォーマー』の商品群の陳列ではないですか!赤い垂れ幕にディスプレイのブースを設営して力の入った展示となっております。前後して佐野勝久さん(エスデザイン・スタジオ)のブログを拝見すると、その様子がアップされていました。仕掛け人は佐野さんと大内智樹さん(パルス・デザイン)のお二人のお師匠さんでした。これだけ商品にバリエーションがあると、展示しても華がありますね~!羨ましい~。これだけの種類を作るのにはさぞご苦労があった事でしょう。

 

20101019 温活のススメ②この『温活 エム・ウォーマー』については、㈱マテラさんのホームページに詳しいので、そちらをご覧いただければよく分かると思いますが、およそ8000万年前の地層から産出されたマテラ石を原料とし、そこから取り出したマテララジエーションパウダーを特殊製法により繊維に練り込んで作られています。私も大内さんから商品をいただき実際に使わせていただきましたが、これが実に温かいのです。昨日のブログで気管支が弱い事をアップしましたが、首筋から風邪をひき始めるのですが、ネック・ウォーマーを首に巻いていたお陰で随分助かりました。

20101019 温活のススメ③すぐに温かくなるというよりは、ジワジワと温かくなってなかなか冷めにくいという感じです。手袋もフィット感があってこちらも大活躍してくれました。ロゴやデザインの大内さんが手掛けられたのですが、妙な物でそう聞くと途端に親しみが湧いてきます。しかし考えてみれば、ネック・ウォーマーも手袋も昨冬に使わせていただきましたので、あれから早1年。相当市場調査やモニター調査にも時間を費やされたようです。1つの商品が出来上がるのって実に大変な事なのです。客層が広い商品ですからね~。

 

20101019 温活のススメ④森のかけら】のようにある特定の方向けの嗜好品の場合は、作り手のわがまま(!)や思い込みが強いメッセージ性になる(相当の身贔屓ですが・・・!)可能性もありますが、『温活 エム・ウォーマー』のような実用品の場合、ある程度の汎用性も求められるので余計に大変だと思います。しかし、この商品はその苦労の跡が商品にしっかり反映されていると思います。使ってもらわなければその良さが実感出来ないので、説明もしにくいのですが、私はこの冬をレッグ・ウォーマーと手袋セットで乗り切るつもりです。どうか今年も私の首を木枯らしから守りたまえ!




20101018 削り粉から風邪?①初秋のこの時期、毎年決まって風邪をひくのですが、私の場合「喉からの来る風邪」です。もともと気管支が強いほうではないので、痛飲して大声で議論が盛り上がった翌日とかは喉が腫れている事もあるぐらいです。その喉が辛いのは、風邪のせいばかりでもありません。実はこの数日、喉には辛い木材の加工が続いているからなのです。以前にこのブログで、アフリカ産の【モアビ】の供給も需要もすっかり減退したという内容の事をアップしましたが、その直後に不思議な縁で【モアビ】材がまとまって入荷いたしました。

20101018 削り粉から風邪?②森のかけら】を作る時にはあれほど悩ませたのに、今回は特に探したわけでもないのにたまたま手に入りました。こういう事って案外多いのです。その時丁度のタイミングでは手に入らなくても、強い「欲しいっ!」オーラを発していると、どこかで誰かがキャッチしてくれて、話がつながってくるのかもしれません。強く念じているから、いつもは見落としている些細な情報もキャッチして事態が好転しているという事なのかもしれませんが、『流れ星が消える前に願い事を3つ唱えれば叶う理論』に似て、強く願う思いは必ず成就するんだと思うのです。

20101018 削り粉から風邪?③さて、その【モアビ】を削ると鼻の奥が超ムズガユイという話はしましたが、それもマスクをしていればある程度防げるのですが、3D映画同様メガネ&マスクで重労働は、レンズが曇るうえに、汗がメガネに付着してそのメガネがずり落ちてきて(鼻が低いので)とても辛い!なのでノーマスクでするから仕方がないのですが・・・痒い!最初は、久し振りにモアビを削る懐かしさから、クンクンとわざとに匂いを嗅いでみたりして、あの刺激臭を確かめたりしてみたのですが・・・愚かな事でした!彼等はそんなに甘くはありません!

20101018 削り粉から風邪?④更にその後、【イエローシーダー/米ヒバ】、【ハードサイプレス/豪州桧】、【マニルカラ】、【クスノキ】さらによく乾燥した【ホワイトセラヤ】(←意外とこいつが難敵です!)と立て続けに、匂いの凄まじい木を連続して加工したので、涙はでるは、喉は痛いは・・・。なるべく防腐剤や刺激の強い塗料を使わずに、木の特性を生かして適材適所に使い分けましょうなどと提唱しているのですから、こういう樹種をうまく使っていただけるのはありがたい事なのです。他の材木屋さんに比べてもこういう樹種の注文は多い方だと思います。ただの変わり者とも言えますが、気にしません(きっぱり)!加工が連続すると、【モアビ】の赤いプレーナー屑の上に【イエローシーダー】の真黄っ黄のプレーナー屑が重なり、さらに濃厚な香りが漂います。

 

20101018 削り粉から風邪?⑤少し暑さがやわらいだこの時期、外溝工事も活気付いてきます。それに合わせて、この種の材の注文が増えてきます。匂いの強い木は概して耐久性を高いので、外部にも好まれます。10数年前までは、外部のデッキやフェンスに2X4のSPFを使ったり、多量の防腐剤を塗りたくる事に何の疑問も持たれていませんでした。それを思えばとてもありがたい事です。一般の方の意識も随分変わってきたと思います。といって、防腐剤を全否定しているつもりではありません。要はバランス、どの程度をどれぐらいに有効に使うか、その見極めだと思います。

20101018 削り粉から風邪?⑥こだわり過ぎて遥かに予算をオーバーしてローンの返済に四苦八苦なんて事になっても本末転倒。何をどれぐらい使うか、使わないか、信頼できるパートナーとしっかり相談する事が大切です。あまりに神経質になりすぎても「心やすまる家」にはなりません。深刻に悩まずに、真剣に悩みましょう!それはそうと、帰宅すると鼻の中は真っ黒!喉もチクチク、ゴホゴホ・・・秋になると喉がやられて風邪をひいていたのは、もしかしてこれが原因だったのかしら?まあ、それならそれで本望でもありますが。




20101017 天高く、イベントも盛りの秋①天高く、イベントも盛りの秋」という事で、この季節イベントが目白押しです。まあ、イベントにもいろいろありまして、本日は潮見地区の運動会でした。昨年は地区の体育委員をしていましたので、のんびり参加という訳にはいかず、バタバタしておりましたが、今年はのんびり観戦。ちょこちょこ競技に出場させていただきましたが、己の体力の衰えを確認するイベントになりつつあります。小学校の運動会はだいぶ前に終わりましたが、月末にはさらに町内の運動会が開催されます。こちらでは徒競走系はないので少々気楽ですが・・・。

20101017 天高く、イベントも盛りの秋②さて、本業の方でも来週の24日(土)、25日(日)の両日にダブル・イベントがあります。まずは、久万銘木㈱さんの恒例の『第77回銘木まつり』!毎回出展させていただいておりますが、昨年からイベントそのものが少々方向転換しました。前回の様子はブログでアップしましたが、従来は家作りを進行中の工務店・施主対象の展示会でしたが、一般の方向けに木の魅力を知ってもらおうというオープンな企画も併設され、一気にイベントの雰囲気も変わってきました。伝統を継承しつつも新たな木材ファンを増やしていく事をしなければ、業界が衰退の一途です。小さな子供達にも木に触れてもらって、五感でその魅力を感じてもらいたい物です。当然、従来の銘木の展示販売がメインですので、そちらの方も多数揃いますの、一堂に木を見るには格好の機会です。家作り進行中、予定中の方は是非お越し下さい。

 

20101017 天高く、イベントも盛りの秋③弊社は、一般の方向けコーナーで【森のかけら】やクラフト製品、『木の玉プール』、木のおもちゃなどを展示販売しています(1号倉庫)。勿論、本業である無垢のフローリングや耳付板家具なども展示していますがスペースの都合もあり、取り扱い品の全てを均等に展示する事は出来ません。一般の方向けのコーナーになりますので、専門的な事よりも【森の入口】を拡げる事の方が大切です。この1週間で詳細を詰めていかねばなりません。四角い頭をどれだけ丸くできるかがポイントです。初めて参加される方は、「久万」の名前が付いているから久万高原町だと勘違いしないで下さい。名前は久万銘木でも場所は松山市の古三津(三津浜港近く)です。

 

20101017 天高く、イベントも盛りの秋④もうひとつのイベントは、同日に開催される『マイホームフェスタ』です。こちらも毎年出展させていただいているのですが、この数年久万銘木さんの銘木まつと開始時期が重なり、両会場をバイクで移動しながら参加させていただいておりました。『マイホームフェスタ』の方は、大五木材というよりは愛媛木青協としての立場で参加させて頂いておりました。『木とふれあうコーナー』を任せていただき、端材などで自由に木工してもらったり、木製玩具で楽しんでもらいます。今までは、両方かけもちでしておりましたが、来年卒業を来年に控えた身としましは、そろそろ世代交代をしておかねばという事で、今年から若手メンバーに引継ぎ。

 

20101017 天高く、イベントも盛りの秋⑤暖炉に囲まれたサンシン暖炉ショールームで、大成君と池川君(フォレスト・クルー)と林さん(松山木材製品市場)、技能士会の池内一豊君(ウッドワークかずとよ)とSPCさんで内容の打ち合わせ。長くやっていると固定観念が出来てしまってなかなか抜け出せません。そういう意味でも若い方の意見は重要です。イベントって細かな細かな準備や段取りの積み重ねですから、軽快なフットワークが求められますが、そいういう意味でもスリムな若手への交代時期です。さあ、今回は最後のご奉公のつもりで頑張ります!




20101016 『物語屋』という生き方①先日、愛媛県庁で県の経済労働部の方々愛媛木青協のメンバーで『森林ビジネス専門部会員等へのヒアリング』が行われ、私も参加させていただきました。新たな森林ビジネスのモデルを探ろうというものですが、今回に限らず川上から川下までの体系的なモデルを描いた時に真っ先に排除されるのが、私達『木材卸・小売業』という立場です。今回のモデルでも、森林所有者から製材工場→プレカット工場→施主、という図の中に我々のポジションはありません。そこを通さない事がコスト削減につながるという理屈だからです。

20101016 『物語屋』という生き方②卸問屋や小売店を通さない流通は、食料品や衣料品の分野ではとっくの昔から浸透していて、木材業界は保管のための広い敷地と商品を身軽に持ち運べないという特殊性から、今までこのシステムが安泰だったといえるかも知れません。ただこういう中間業者排除の動きは民間レベルでは結構以前から行われていて、分離発注方式とかスケルトン方式という方法で実施されていますが、この方法においては施主も王様ではいられません。それなりの努力が求められますので、それが障壁になっているのかも知れません。

20101016 『物語屋』という生き方③今後は行政も『新しいビジネスモデル』=『中間業者排除モデル』を推進していくでしょうから、もう少しこの手法が浸透するかも知れません。このモデルに文句を言うつもりもありませんし、少しでも安価な物を提供するという命題は時代の必然だとは思います。それはそれでいいのですが、卸・問屋という職業が単なるマージン搾取システムだと考えられているとしたら寂しいものがあります。住宅という産業の裾野は広く、実に多くの職種の人が関わりあっています。山で伐った原木が勝手に町の現場に飛んでくるわけではありません。誰かが集め管理し、乾燥させ加工し、運んでいるのです。しかし、山で伐られた木は驚くほど安いのに、末端の施主さんの木に対する感覚は今でも高価で手が出ない物、と大きな意識の乖離があります。それは中間に入る業者が介入しているから、だったらそこを排除しようという流れでしょうが、市場に求められない仕事であるのならば、消え往くのも仕方のない運命でしょう。

 

20101016 『物語屋』という生き方④その仕事が必要かどうかは市場が決める物ですから、今の立場の小売屋が生き残っていけないのならば、市場に求められる業態に変換していかなければなりません。こういう大きなモデルには登場もしないけれど、本物の木を求める方には必ず必要とされ、知る人ぞ知る会社になるという道があります。小さな小さな会社でも換わりのいない存在になる、そういう立場を目指さなければ未来はないと思います。物を動かすだけが商売ではありません。物と思いを届けるという『物語屋』という業態は、行政の皆さんには理解しがたい存在かもしれません。

20101016 『物語屋』という生き方⑤なにしろこれは数値に置き換わりませんから。合理化の中にあっては目障りな存在かもしれませんが、我々も生きてゆかねばなりません。排除される運命に抗って進化していかなければならないのです。ですからあえてこういう会議にも積極的に参加させていただき思いを語らせていただいているのです。行政の求められる意見と180度違うのは重々承知。それでも尚熱く語るのは、『いろんな子、いっぱいおってかまん、かまん』だから。森もいろんな木がないと元気が出ない、ましてや人間社会なおの事!言わずにおれるかっ!




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