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『誕生木』をなるべく身近なところで楽しんでもらいたいという思いで作り始めた『12ヶ月の誕生木ストラップ』ですが、その後加工工程の見直しやストラップ紐の一括購入などによってコストが抑えられることになりましたので、本日より大幅に価格を改定させていただきます。今まで1個800円(税別)にて販売しておりましたが、思い切って300円値下げをして、今後は1個500円(税別)にて販売させていただく事としました。
これは、同仕様でオリジナルのノベルティ商品にしたいという要望を受けての改定でもあります。片面に誕生木や木言葉、片面に企業やイベントのロゴなどをレーザーで入れて欲しいという問い合わせを多数いただいた事で、今後ある程度の受注のボリュームが見込めそうな事から、作業工程を簡略化したりストラップ紐の一括購入をするなどして対応に備えるのと同時に、レギュラー商品の価格も下げさせていただく事にしたものです。
端材に高い価値を付加させ深い物語性を構築してマニアックな商品開発をする、というのも弊社の1つのテーマですが、一方で今まであまり森や木の事に興味や関心の薄かった人たちにも目をむけてもらうきっかけ作りをするという事も大切なテーマの1つです。そちらの入口(弊社にとっては出口)のツールとして、『森のしるし』や『誕生木ストラップ』という廉価商品もあるわけで、こちらは出来る限りハードルを下げておく必要があります。
ですので常に低価格で商品を開発するということは必須命題なのではあるのですが、ある程度量が見込めないとどうしても値段を下げられないジレンマがあります。特に木製品の特性として、大量に作れば作るほど集材コストが増加するという自然素材ならではの課題がありますので、分不相応の大量受注というのは歓迎されないという特殊事情があって、そこが大量生産大歓迎の工業化商品とは一線を画するところです。何事もバランスが大事!
まあ、そういう裏事情もありまして『誕生木ストラップ』の既製品につきましては、1個500円(540円/税込)での販売という事にさせていただきます。この商品にもカーボンオフセットを付加しておりますので、『森のしるし』同様に1個お買い上げいただくごとに、100g相当の二酸化炭素の削減にも貢献できるという事になっています。是非企業やイベント等でのノベルティとしてのお問い合わせもお待ちしています!
誕生月と木言葉を合わせて作った『誕生木(たんじょうもく)ストラップ』ですが、お陰様で少しずつ売れ始め、この後開催される各種イベントでも出張販売させていただく予定なので慌ただしく製作に励んでおります。ただ準備不足もあって、現在ストラップ紐の入荷待ち状態となっていて課題も浮き彫り。小さな商品ではありますが、材料の木取り、加工、毛羽取り、レーザー彫字、紐付け、台紙等封入、シール貼りなど結構作業が多いため、どこか1つ止まると流れなくなってしまいます。
まあそのうち慣れてきて流れもスムーズになってくると思います。数が限定された商品だと、作るのに慣れた頃に終わるというのが定番ですが、終わりなき航海ですからこれからそれぞれの工程がどれぐらい効率よくなっていくのかが楽しみなのです。『森のしるし』も、もうすぐ累計で20,000個になります!およそ3年前に作り始めたのですが、どうせすぐに売れなくなるという周囲の冷たい声を余所に地道に数を重ねて参りました。気がつけば『家紋』シリーズも展示ケースに入り切れないほどに増殖!
家紋シリーズ以外にも、愛媛大学さん、愛媛銀行さん、伊予銀行さん、マンダリン・パイレーツさんなどからコラボ商品、企業向けノベルティとしてのご注文もいただきました。また、少し傷があったり毛羽が強いB品については、子どもたちが自分で絵を描いて楽しむ木工イベントに使っていただくなど、文字通り余すことなく骨までしゃぶらせていただいているところです。素材も最初は愛媛県が誇る『ヒノキ』が主でしたが、その後はテーマやTPOに合わせて樹種もドンドン増えてきました。
海外に出かける方に持って行っていただき、それぞれの国でその国の方に『森のしるし』を持っていただき写真を撮るという形で「海外進出(?)」も果たしてきました(お陰で既に10か国を越えました)が、このたび本当に海外で販売していただく事になりました。今までもサイトでは海外向けに販売をしておりましたが、単発のイベントとしてではなく、実際にショップに置いてもらって現地の方が手に取ってみていただいて購入できるというのは初めて。それについての詳しい情報は後日改めて〜。
2014年のブラジルワールドカップにおいて、日本は残念ながら予選リーグ敗退という結果に終わってしまいましたが、世界を巻き込んだ熱狂の中で密かに【森のかけら】はその足跡をブラジルの地にもしっかりと刻んできたのです。後に『ミネイロンの悲劇』と呼ばれるようになるドイツVSブラジル戦の試合当日、『かけら』はミネイロンスタジアムで歴史の目撃者となったのです!これは、世界中に張り巡らせた『森のかけら世界征服プロジェクトチーム・ブラジル支部』の魂の記録です。
白熱のブラジルから秘密裏にこの記録を送ってくれた彼の未に危険が及ぶ可能性があるため、その素性等実名は公表できません。仮にここでは彼の名前をミスターZとしておきましょう。『森のかけら』をさり気なく世界各地で起こる歴にに残るビッグイベントの隅にさり気なく登場させるという、ウッディ・アレンの映画のような壮大なプランを決行してくれたミスターZの勇気ある勇気と決断には敬意を払うばかりです。まさかあんな大差でブラジルが負けるとは・・・!
なにせ本来の目的は、ドイツに勝って熱狂する底抜けに明るいブラジル人に、笑顔で『森のしるし/だいごちゃんバージョン』を掲げてもらおうという趣旨だったのですから・・・。会場周辺からして銃を携帯した屈強な警備の軍人さん(?)の姿が見られるほど物々しい雰囲気!そこまで熱心なサッカーファンではない私にとっては、信じられないような高額の入場券でしたが、その数倍の値段で交渉するダフ屋も沢山いて、まさに4年に一度の祭典にサッカー狂が世界から集結。
入場の持ち物検査で危険物と判断されたらどうしようとい不安の中、持ち物検査に望んだミスターZでしたが、木のモノは世界共通のメッセージツール。ブラジルに日本の木の良さを広めに来たのだという無言のアピールが通じたかどうか分かりませんが、怪しまれることもなく入場に成功。この時点ではまだこの後悪夢のような結末がスタジアムの空気を凍らせるなどとは誰ひとり想像する者はいません。今にして思えば、試合前に数々の足跡を残したのはミスターZの賢明な決断であったのです。
弊社に住宅や家具の打ち合わせなど来られた方で、小さなお子さんがいらっしゃる時にささやかなお土産としてお渡ししている『森のしるし・だいごちゃんキャラ』。沢山作っているようでもすぐになくなってしまうので、本日まとめてスタンプを押したのですが、ついでに欠品している『家紋シリーズ』も確認して補充。この『森のしるし』を作り始めて、縁遠かった家紋が急に身近に感じられるようになりましたが、意識して見れば案外身近なところで家紋はどっこい生きています。
お墓に行っても、苗字と家紋の組み合わせが気になるようになりましたし、時代劇の漫画やドラマで登場する着物や旗の紋にも目ざとく観察するようになりました。まだまだ有名どころの家紋しか分かりませんが、それでも意外に時代考証がいい加減なものが沢山ある事にも気づいたりします。さすがに映画ともなるとそのあたりはしっかりしていますが、敵味方の見分けがつきにくかった鎧兜での接近戦でも、攻守の構図が理解できたりするとまた違った楽しみが出来るもの。
さて、その時代劇の映画で最近観たのが『超高速!参勤交代』です。舞台となるのは東北の小藩・湯長谷藩(現在の福島県いわき市)。なぜかこの間の東北巡礼の旅以来、岩手に縁が多いようで・・・この湯長谷藩の家紋は『下がり藤』。時は8代将軍吉宗の時代、1年間の江戸での勤めを終えてようやく帰国したばかりの藩主・内藤政醇のもとに「5日のうちに再び参勤交代せよ」との命が下る。湯長谷藩にある金山を手に入れようとする江戸幕府老中の無理難題なのです。
この理不尽な命に対して、藩主・内藤政醇は精鋭7人と5日での参勤交代に挑む!という話なのですが、実際には決して逆らう事の許されなかった理不尽な仕打ちに対して毅然と立ち向かう姿が実に痛快、爽快!7人も顔ぶれも実に個性的(特に柄本明の息子して、柄本佑の弟である柄本時生はいいですね~)。笑いの要素もふんだんなのですが、耐えがたき屈辱に耐えた彼らが遂に刀を交える際の口上には溜飲を下げる事間違いなし!平和な小藩ゆえに精錬した武芸の腕が爆発!
うさを晴らすべく7人が獅子奮迅の活躍を見せるチャンバラも見どころの1つですが、何と言っても主役の佐々木蔵之介が最高!個人的に昔から好きな役者で、彼が大学時代に在籍していた「劇団ピスタチオ」の頃から知っていて、当時はかなりアナーキーな芝居をしておりました。芝居の筋とはまったく関係ない場面で、5~6分も独りでデビルマンの一場面をなりきりで演じる「パワーマイム・デビルマン」が後年になっても頭から外れず、参勤交代の途中で変身しないかと心配で、心配で・・・。 映画は傑作★★★★
以前にご紹介した陸前高田の倒壊したマツを使ったメッセージツール『陸前高田のしるしの『愛媛大学ショップえみか』で販売していただいております。今回、品切れしたという事で追加のご注文をいただきました。この『森のしるし』も製作当初はどうやって大量の台木のセンターにきちんとスタンプを押そうか悩んで、専用の治具を作って試したりしてみましたが、均等に圧がかからないためうまくインクが付かず断念。OK品の1、2割ぐらいの失敗品を生み出しながら四苦八苦。
数千個というノベルティの註文の場合、納期の問題もあるので、結局最後は治具なしのフリーで押すようになったのですが、人間の感覚ってえらいもので、数千、数万個も同じ作業を繰り返し続けていると、台木の端から何㎜ぐらい余らせた位置にどれぐらいの圧をかけて押せば台木のセンターにうまく収まるのかが、体が覚えてしまい最近ではほとんどロスも出ないほど正確に押すことが出来るようになりました。これ、後4、5万個も押せば相当な技量が実に着くのでは?!
ただしマツは油っ気の多い木なので、スタンプとの相性は決していいとは言えません。今までいろいろな樹種にスタンプを押してきましたが、私の肌感覚で言うともっとも押しやすかったのは日本の木ならば『カツラ』、世界の木ならば『ヨーロッパビーチ』。サクラやケヤキなどもいいのですがあまり硬くて滑らか過ぎると押す時にスタンプが滑るので、案外難しかったりします。今までの経験では、カツラとビーチの2種がもっとも相性もよく押し疲れも少なく感じます。
会社の代表者たるものがそんな事に時間を取られていてどうすると仰る方もいらっしゃいますが、その作業を毎日しているわけでもありませんし、零細企業においては『空いている人間が動く』というのがルールです。慣れた人間がさっさとやってしまうにこしたことはないのです。大企業のルールを無理矢理零細企業でも準じようとする方もいますが、小さいな会社には小さな会社なりの使いやすく動きやすく恐ろしく効率のいい『ローカルルール』があるものです。
※『陸前高田のしるし』の売上金の一部は東日本大震災復興支援金として寄付させていただいております。
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