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ハマーファミリーのご次男の勉強机を作らせていただきました。その前にこちらが4年前にご長男の小学校進学に合わせて作らせていただいたモンキーポッドの一枚板の勉強机。少し長さに余裕があったので、天板を取った残りでワゴンの天板と引き出しの扉板を取らせていただきました。製作したのはお馴染みの善家雅智君(ZEN FURNITURE)。照明の関係でかなり赤く写って見えるかもしれませんが、植物性オイル塗装仕上げなので、本来の色合いが濡れ色になった茶褐色。
一方こちらが次男君のお選びいただいた『エルム(ニレ科)』の耳付きの一枚板を使った勉強机。兄弟でのちのち揉めないようにサイズも仕様もほぼ一緒。照明の関係でこちらは逆に淡くとぼけた色合いに写っていますが、実際にはもう少し濃い色目。モンキーポッドほどに赤身と辺材のコントラストは極端ではありません。辺材にもオイルが浸透してやや灰褐色になるので、赤身との差はそこまで明瞭にはなりませんが、一枚板での醍醐味は十分に堪能していただける思われます。
耳の触感の滑らかさはモンキーポッドとも双璧。ワゴンは3段のキャスター付きですが、こういうシンプルなデザインの仕様の勉強机は今までにも沢山作らせていただきました。世の中には斬新な機能を備えたものや、デザイン性に優れたスマートなものも一杯ありますが、無垢の勉強机を作ろうと弊社に来られる方の多くは、このようなシンプルな仕様を望まれます。無垢材を使いたいというような方ですので、下手に装飾的なモノを付け加えたりするよりシンプルイズベストがご希望。
天板は幅剥ぎという君合わせもありますが、いずれにしても基本デザインはこういった感じです。当の子供にとってはあまりにシンプルで渋過ぎるかもしれませんが、小学校や学校に通っている間の数年間だけ使えればいいと思ってはいませんので、卒業後もワークデスクとして長く使っていただいて飽きのこないものというつもりで、シンプルかつ丈夫に作らせていただいています。なので当事者の評価をお聞きできるのは、親心が理解できるようになっただいぶ先の事になろうかと・・・。
ハマーさんファミリーとの最初の出会いは今から6年ほど前の事。新居のフローリングやダイニングテーブルなどを納品させていただいたご縁で、その後ご長男の小学校入学に合わせて、勉強机を作らせていただくなど、長いおつきあいをさせていただいております。初めてお会いした時にはまだハイハイしていた息子さんがいまやすっかり大きくなって・・・。やがて次男が生まれて、長男の勉強机を納品させていただいた折に、「いずれ次男の時もお願いします」と、ありがたいお言葉。
こういう言葉が社交辞令で終わらないのが、木材フェチの皆さま!キッチリ次男の小学校入学に合わせて勉強机のご注文をいただきました。いや~、こうして長い期間継続的に木の仕事を通じて関わらせていただけるのって本当にありがたい話で、材木屋冥利に尽きます。お兄ちゃんの時にもそうしたように、倉庫の中でご本人に「木選び」をしていただきます。子どもなんかに分かるわけないんだから大人が選べばいいんだよ、なんて思われるのは早計。幼くたって嗜好はきちんとあるのです。
これから長い時間自分がもっとも接する家具なのですから、木の名前や特徴など分からなくとも見た目の色合いや触感など、ピンと来る木は必ずあるはず!当然サイズや、価格の事もありますので、世界三大銘木・チークや世界遺産・屋久杉、さあどれでもどうぞ♪というわけにはいきませんので、そこはキッチリ大人として『お導き』させていただきます。雑誌などで予備知識を詰め込みすぎて頭でっかちになっている大人に比べると、子供はインスピレーションで決めるので勝負は早い!
それでも最終的には耳の触感や塗料により色合いの変化等もご確認いただきまして、ご納得されてお決めいただいたのは『エルム(ニレ科)』の一枚板。小学生の勉強机に一枚板なんて贅沢~!と仰る方もいるかもしれませんが、何が贅沢で何が贅沢でないのかは個人の感覚の問題。私はプラダやグッチなんかのブランド品に何十万もかける気持ちが分かりません。それだけの金があればやっぱり一枚板買っちゃうな~。そんな気持ちの分かる方の元にお届けさせていただいてこそ価値がある!続く・・・
いつまでもいつまでもこの話が終わらないのは、それだけここの仕事が刺激的で、楽しくて、喜びとやり甲斐に満ちて、偏屈材木屋の心を動かすに値するものだったから。他人の意見に耳を貸さず我が道を往くひねくれ者なれど、同じ価値観を有し、高き志を持つ人との出会いには常に飢えていて、そういった方々と1つのゴール目指して一定時間を共有できるということの何と楽しいことか!理屈じゃないんですな~、これが!心が共鳴した時間の成果。
まあ弊社が関わらしていただいたのは、お店全体から見ればほんの数%にしか満たないボリュームでしかないのですが、こちらとしては木の事に精通した施主から、プロとしての材木屋の意見を尊重していただきながら、思う存分仕事をさせていただけるというのは、至上の喜びであり、材木屋冥利に尽きる、材木屋としての本懐です。あまりに大袈裟に聞こえるかもしれませんが、心底から材木屋でよかったと思える現場って年間どれぐらいあるか・・・
その数を増やすのは自分の努力でしかないのですが、誰が何と言おうと木が好きであるという素養は、出会う前からその人が持っているもの。今回嬉しいなあと思うのは、誤魔化さずに本物を使うという考え方が店づくりの基本となっていて、物販コーナーとレジが主である1階はもとより、コーヒーを楽しむ2階もすべて家具は無垢材で統一されるという徹底ぶり。ホワイトオークの角テーブルと、ブラック・ウォールナットの丸テーブルが配置されています。
それらを製作されたのは北条のTOWERさん(室愛彦社長)。本業である椅子やソファーもすべてTOWERの室さんの手によるもの。丁度この仕事をさせていただいている最中に、東京の大学に行っている室さんのご子息が春休みで実家に戻られていて、ソファーの納品のお手伝いに来られていました。こういう本物の現場があると、自然とそこには同じような仲間が集まってきて、面白い循環が生まれるもの、ご縁は巡ります。
『BRANCH COFFEE TUBAKI』さんの内装・家具工事の続編。今回は家具をはじめ店内のいろいろな什器も製作させていただくことになっているのですが、中でもメインとなるのは1階の商品販売スペースの商品陳列棚。棚といっても広い室内の3面にわたって高さ4段で広がる無垢の棚で、しかもそれらすべてがワイヤーで吊られるという特殊な仕様。使うのはホワイトオークですが、使用量も半端ではありません。こちらは棚が付けられる前の状態ですが、ここ一面が吊り棚。
あまりに長くて大きなサイズなので、幾つかに分割して仕口を作り、現場で吊りながら組み立てていくということになりましたが、丁度適寸の材が揃うわけではありませんので、ザックリしたボリュームを善家君(ZEN FURNITURE)の作業場に持っていって、木取りをしていきます。数枚で幅剝ぎして作りますが後々の反りなども考慮して、サイズだけでなく材質や木目の具合なども考慮しながら木取りしていくため、納めても収めても足りないほど。それに合わせて端材も大量発生中。
ようやく棚が完成して取り付けとなるわけですが、木選びや納品が終わってしまうと、こういう時ぐらいしか私の活躍できる場面がないので、私も取り付け工事のお手伝い。とはいえ棚を持ったり抑えておくぐらいしかできないのですが、何しろ枚数が多いのでこんな私でも少しは戦力。頭に板を乗せて待っていると、自分にも技術があればなあとつくづく思うこともあるのですが、集中力がなくて飽き性の私には務まらない仕事です。木工職人にとって大切なのはセンスと集中力とデリカシー。
棚を1枚ずつ繋いでワイヤーで吊って何度も何度も微調整を繰り返してようやく完成。全体像が大きすぎて画面には収まり切れていませんが、ひとまず第一関門クリアといった気分。ちなみにそれぞれの棚には、南面からの直射日光が当たることも配慮して、反り防止のために同じホワイトオークの「端喰(ハシバミ)」が施されていてます。アトリエ・バウの中尾忍さんの設計ですが、完成すると細いワイヤーで吊られた雄々しいホワイトオークが絶妙なバランスで、繊細にして実に美しい~!
| 弊社の場合、いつもの善家雅智君を筆頭に周辺の家具職人さんたち加工してもらい、無垢の家具を作っているため、手持ちの材のサイズに合わせた木取りが可能で、かなり短な材であっても結構有効に使えます。だからといって、なんでもかんでも余った端材を継ぎ接ぎにして使っているというわけではありません。例えばこちらの片側折り畳み式のバタフライテーブル。蝶番(ちょうつがい)まで木で作り上げた善家君渾身の一作ですが、天板は蝶番を挟んで木目が通っています。 | ![]() |
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チョコレート色のグラデーションが人気の北米産のブラック・ウォールナットを使って作っておりますが、数年前よりジワジワト値段が上がって来て現在高止まりしたままで、もともと安くはない材だったのですが、ますます高値の花となりつつあります。そういう木だからこそ、うまく木取りして使わねばコスト高になるので、そこも職人さんの腕の見せどころ!節だってその木の個性ですから、うまく使ってやれば表情のひとつになり味わいも出てくるというものです。 |
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