森のかけら | 大五木材


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20120213 1個人住宅ばかりでなく、商業店舗の内装や家具などのご注文もいただいております。その中では圧倒的に飲食店が多いのですが、夜のお店、つまり居酒屋さんや小料理屋さんの場合は、納品後に自らの目で「商品の確認作業」をすることも大切な仕事のひとつです。ええ決して飲みに行くのが目的ではありません!お客さん視点でしっかり「体感」するために覆面で行くのです。傍目にはただの家族の飲食にしか見えないでしょうが、実は高邁な理念を持った仕事の一環なのです。これもお仕事、お仕事・・・?!

20120213 3お店が居酒屋とかショットバーであれば、独りですぐに「確認作業」にも行けるのですが、家族で出掛けるような飲食店の場合は、家族の都合次第となりますので、「確認作業」がすっかり遅くなってしまいました。納品させていただいたのは一昨年末だったのですが、なかなかお伺いする機会がなく、先日ようやく実現。お客さんが混雑する時間を避けて家族で出向きました。それがこちらの人気のピザ屋さん「トラットリア・ナトゥーレ・ナトゥーレ」。『マルブン』さんの朝生田のお店と言った方が分かりやすいかも。

20120213 2主にテーブルやルーバーなどを納品させていただきました。一度に10数台のテーブルの製作は久し振りでした。店舗のテーブルですから、一般住宅のサイズよりも大きめで材料の木取り、製作、納期も含めて相当慌ただしかったのですが、こうして終わってしまえばすべてが楽しい思い出です。関わらせていただいたお店に行って、食事しながら当時の思いを懐かしく振り返る時が至福のひと時でもあります。店舗の工事中はいつも、その後の『晴れ』の場面を思い浮かべながら黙々と作業をしています。

20120213 4上の画像ではテーブルに白いクロスが掛けてありますが、偶然にも私たち家族が案内していただいた奥のテーブルは木がそのまま現わしでした!おおっ、これも木の神様のお導き!これで「確認作業」も出きます。このテーブルの素材は、当時肉厚で幅広の材が揃っていた『ホワイトセラヤ』です。アンティークなイメージを希望されていましたので、あまり材(杢)が強く表に出ない木で、加工性の優れすぐに材料の揃う木等の条件でホワイトセラヤをご提案させていただきました。イタリアと東南アジアのコラボです。

20120213 5ホワイトセラヤは市場では『ラワン』とひとくくりにされて流通している事もありますが、かつては廉価な割りに幅が広くて軽軟であある事から幅広く利用されていました。そのため年配の大工さんの中には、今でも、ラワン全般に対して不当に低い評価をされる方もいらっしゃいます。流通量が減れば急に評価が上がるのも世の常ではありますが、過去形で語られる事が多くなった今こそ、ラワン本来の魅力を見直し、不本意な低評価を改めていただきたいと思うのです。よくよく見れば表情も濃密で華美なのです。

20120213 6ラワンといえば、同じような木目ばかりで変化が無いように思われるかもしれませんが、当然の事ながら1つ1つ木目にも個性があり、幅剥ぎすればその表情もより鮮明になります。商業店舗ですので、ウレタン塗装していて触感は楽しめませんが、目で見てしっかり味わいました。こうして作らせていただいた木のテーブルで食べるピザは別格です。すぐに店はお客さんで一杯になり、美味しいピザで店内には笑顔が溢れていました。家族も大満足でしたが、私は製作当時の思いも噛み締めながら特別な味のピザを堪能させていただきました。

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トラットリア・ナトゥーレ・ナトゥーレ

 松山市朝生田6丁目2-3 TEL 089-986-7883




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