森のかけら | 大五木材


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たまたま今日から拙ブログをご覧いただく方の事も考えて、連作ネタは止めて1日読み切りの単作にしようと決意したのも遠い昔の話・・・。内容が濃いとどうしても1日で収まりきらないのです。というよりも、おいしい画像が沢山あるとどうしてもご紹介したくなって、ついつい長い話にしまって申し訳ありません。長い前口上から始まった「マーハウスのデスクプロジェクト第二弾選んでいただいたのが、TVCMでお馴染みのこちらの木がンキーポッド(MONKEY POD)

まるで毛皮のようなこの質感がモンキーポッドの魅力!モンキーポッドという変わった名前の由来については、以前から述べているように私見ですが、『の質感がお猿さんの肌に似ているから、というのも一因としてあるのではないかと思っています。その説もまんざらではないぞと思わせるだけの説得力があります。今にもお猿さんの毛並みの滑らかな肌触りが伝わってきそうなこの杢!惹きこまれます。マメ科は種類の多い一族なのですがこの科の懐の深さは他を圧倒します!

さあ、そのモンキーポッドを加工して仕上がったデスクがこちらです。豪快に耳付きの1枚板を利用していますが、その1枚板から最大の机の天板とワゴンの天板、扉板を切り出していますので、並べると分かるのですが、机とワゴンの天板の木目が揃っています。弊社の場合、かなりザックリした私のラフスケッチ1枚での打ち合わせのみ!後は、仕上がりのサプライズも楽しんでいただきたいので詳細は秘密(!)。それは結構リスキーではありますが、家具作りにも遊び心や楽しみは必要だと思うのです。そうでなければ大手の家具屋さんに行って、出来上がったモノを購入すればいいだけの話です。わざわざ弊社のような材木屋で家具を作ろうなんて奇特なお方には、それなりの流儀が必要です。木の話を聞いていただき、相性や特徴なども考えて、自分の好きな木を一緒に見ながら選び、デザインを考えて仕上がり具合をワクワクしながら楽しみに待つ。

そこまで全ての流れが材木屋の家具づくりの1コースです。ものづくりは物語作りでもありますので、その製作過程も楽しんでいただかなければ値打ちが下がります。そこを捨ててはモッタイナイ。どうせ魚を食べるんだったら、誰かが釣った魚よりも、苦労して自分が魚の方が絶対に美味しいでしょう。そこに釣りの思い出という隠し味が加味されるから、例えその魚が小さかろうと形が少々悪かろうとも文句を言う人はいないでしょう。家具作りもそういうもでありたいと思うのです。

さあ、それではハマーハウスへ勇んで納品・・・ところがっ!新築の時から関わらせていただいていたので〔設計・施工/ンズ㈱さん、家の構造も、机を設置する部屋が2階の子供部屋である事も知っていました。回り階段の幅がデスクサイズぎりぎりである事も。子供部屋の入り口に、将来中を別々に仕切るための柱があることも・・・。納品までに一度測っておけば何も問題が無い事なのです。しかしそこが、勢いとお調子で生きている材木屋の悲しい性(さが)!ギリギリ大丈夫・・・と、勝手にいいように解釈。

天板と足部分は現場で取り付けることとしていましたがそれでも、横にしても斜めにしてもどうしても子供部屋の入口で後2、3mmが通過せず!実は以前にも同じような事がありました(!)。プロとしてあるまじき失態の悪夢が!・・・をギリギリ回避できたのは、製作してもらった善家君の機転。何とか事無きを得ましたが、それも含めて思いで深いハマーハウスの家具物語となりま・・・さすがにそこまでは物語のシナリオにない即興となりましたが、心優しいハマーファミリーの皆様に救われました!五の家具の半分は皆さんの優しさで出来ています!感謝。




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