森のかけら | 大五木材


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20120222 1家内が『木の玉プール』やのおもちゃなどを車に積んで、県内の保育園や幼稚園を巡回(?)させていただいている関係で、そこで木のおもちゃに興味を持たれた方や、アマチュア木工作家さんなどがよく事務所に訪れられます。ひと昔前(10数年前)は、出入りするのはほとんどが大工さんでしたが、随分さま変わりしたものだと自分でも不思議な気持ちです。家内は日中は出払っている事が多いのですが、木のおもちゃについては営業時間(8時~17時内であれば自由にご覧いただけます。

 

20120222 2倉庫を改造した狭い展示室で、常備暖房完備というわけでもありませんので(!)、少々寒いのを覚悟でご来店いただけるのであれば少しは楽しんでいただけるかと。一方、木材目当ての方については、事前にご来店時間をご一報いただけると助かります。わざわざ弊社を訪ねて来られるような方は、お目当ての材料が「特殊」なモノが多いので、それが倉庫のどこにどれぐらいあるのかが分かるのは私だけ。突然来られると対応できない事もしばしば・・・。逆にうまくタイミングが合えば、こんな釣果も!

 

20120222 3大手のホームセンターのような感覚でお越しになる方にはお気の毒ですが、そこまでの対応が出来る体制にありませんので、どうかご了承下さい。若かりし頃一時は、そのような形態を真剣に考えた事もありましたが、所詮背伸びをしたところでいつかほころびが出ます。自分の能力は己が一番分かっています。身の丈に合った商売こそが零細企業の生きる道。その細道の中で個性を磨けばいいのだと、今は揺るぎがありません。決して諦観などではありません。極意とでもいうものでしょうか。

 

20120222 4さて、そんな中、先日木のおもちゃ目当てでご来店された女性の方々が、扉を開けるなり「うわ~、木の香りが凄~い!」と。毎日木と接している私たちは正直、もうほとんど木の香りを意識していないのですが、初めてお越しになる方からはよくその言葉が聞かれます。そこまではよくある光景なのですが、その後続いて「こんな所で毎日仕事がしてみたい~」と。何気なしに感じたままの思いが口に出たのだと思うのですが、それを耳にして私は一瞬「はっ!」となりました。日々の仕事に追われ、そういう事を考える余裕もありませんでしたが、一般の方にすれば日常生活ではありえない「周りがすべて木に囲まれているという、通常あり得ない特殊な環境」なのです。そんな所で仕事が出来るありがたみをすっかり忘れておりました。事務所の玄関傍にも『ちょこっと端材』はじめ数10種類の木材が所狭しと並べられて、複雑濃厚な香りを醸し出していることでしょう(私にはさっぱり匂いが届きませんが)。

 

20120222 5それはやはり「特別な体験」なんだと思います。先日の梅原 真三さんの言葉を理解しているつもりで、全然見えていませんでした。「香りの商品化」は長年温めている企画なのですが、温めすぎて煮詰まってしまいました。あまりにひねりを求めすぎると本質がぼやけてしまいます。立体的な木を平面で考えすぎていたと反省、もっと立体的に考えねばと教えられました。ヒントも先生も、至る所に潜んでおいでです。骨までしゃぶって、その残り香までも売りものです!




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