森のかけら | 大五木材


当ブログに記載の商品の料金、デザインは掲載当時のものであり、
予告無く変更になる場合がございます。
現在の商品に関しまして、お電話、又はオンラインショップをご覧ください。

Exif_JPEG_PICTURE近くに木材の賃乾燥(材料を持ち込んで、乾燥機に入れて乾かしてもらう)を専門受けていただく所がなかったために、今までは意固地なまでに天然乾燥にこだわってきました。昨年、ようやく待望の乾燥を専門にされる大型工場『愛媛ドライウッド』さんが出来ました。年末から早速お世話になっているのですが、だからといってすべてを人工乾燥に切り替えるわけではなく用途に応じて適材適所に判断します。

 

Exif_JPEG_PICTURE長い時間かかっても天然乾燥にこだわって艶や光沢を残した方が好まれるものは、今まで通りそうしますが一方で、アフリカや中南米の非常に硬質で重たい木などについては、天然乾燥で乾かすにも我慢の限界がありますので、そういうものについては乾燥機の力を借りながら、使えるレベルにまで乾かせていくつもりです。ただし強制的なな乾燥により割れやねじれが発生する場合もあるのでそれぞれ一長一短。

 

Exif_JPEG_PICTURE年末からパープルハートベリ、ラボア、ゼブラウッド、ナラ、ブナなどの少々わけありの材(大節や割れのある)をトライアルのつもりで賃乾燥をお願いしました。硬質の広葉樹という事でなるべく時間をかけて中温で乾燥させてもらい13~15%前後まで含水率を落としました。乾燥釜から出して養生させて多少の戻りはありますが、充分に満足のいくレベルです。思ったほどのねじれや割れもありませんでした。

 

Exif_JPEG_PICTUREこういう特殊な広葉樹については、弊社ではなるべく『素材売り』ではなく最終加工まで仕上げさせていただいた状態での『商品売り』をしたいと思っていますので、人工乾燥によって大きなテーブルサイズの『使える頻度』が飛躍的に向上します。昔のような大工さんが生材で購入して自分の作業場で乾かしてくれという時代ではありませんので、いますぐ使えるものが目の前にあるということは至極大事なことなのです。

 

Exif_JPEG_PICTURE木の仕事というと、山での伐採現場、大型トレーラーに山積みされた原木、製材工場、住宅現場に搬入している光景、あるいは木のおもちゃなどイメージされる場面はひとそれぞれでしょう。文字通り川上から川下まで考えるとこれほど裾野の広い業界も珍しいと思うのです。中にはこうして木そのものではなく『乾燥を売る仕事』もあってそういう裏方の仕事が木の文化を支えてくれているのです。




オンラインショップ お問い合わせ

Archive

Calendar

2015年3月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031  
Scroll Up