森のかけら | 大五木材


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Exif_JPEG_PICTURE昨日に続いて、『ダリナ』の捜索についての話です。ちなみにAngelin の名前で呼ばれているのはアメリカ、ブラジル、ペルー、イギリス。ブラジルでは他にもUchyranaとも呼ばれます。ホンジェラスではGuacamayo、スリナムではRode kabbe、コロンビアではCongo、プエルトリコとキューバ、メキシコではMoca、ギアナではKoraroという具合に呼称がバラバラ。ダリナというのがどの地域で使われている名称なのかどうしても辿り着けませんでした。

 

20150320 2でも調べたお陰でいろいろな事が分かりました。エルサルバドルの呼称はAlmendra de rio(アーモンドリオ) 。春頃にバラ色~紫色の花が咲き、多肉の果実をつけるそうです。その実の事をAlmendraと呼ぶのだそうです。木の事を調べていて、突然別のキーワードで結びつくと嬉しくなるのです。遠い存在であったダリナの木が随分と近づいてきたような気がします。またイギリスではPartridge wood(パートリッジ・ウッド)とも呼ばれています。

 

20150320 3パートリッジというのは、鳥のヤマウズラの事ですが、私の推測ですが恐らく名前の由来は鶉の複雑で美しい羽に似た木目からきているのではないでしょうか。その点からもますますダリナとアンゲリンの一致点があるように思えます。ちなみに日本でも『鶉杢(うずらもく)』㊨という言葉が使われます。これは古くから使われてきた言い回しで、雅趣に溢れた美しい鶉の羽のような杢目に対する呼び名ですが主に屋久杉に対して使われています。

 

Exif_JPEG_PICTUREダリナがアンゲリンだと断定できるわけではありませんが、そうだとすれば気乾比重は0.63でやや重くて堅い。ただし見た目から感じる重量感の割に乾燥は早いようで、在庫しているモノもかなり乾燥が進みました。切削や研削も問題ないようです。接地での耐久性は高く、産地では橋用材や杭、自転車、家具、ビリヤードのキュー、傘の柄、杖などに利用されています。今後更に調査を進めるので更なる情報が得られたらアップさせていただきます。




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