森のかけら | 大五木材


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Exif_JPEG_PICTURE本日も『コブシ(辛夷)』の話。銘木屋に行くと、床の間や茶室などの飾り柱や落とし掛けとしてさり気なくコブシが提案されていたのです。ただし残念ながら若かった私はまだ『かけらの洗礼』を受けてなく、スギヒノキといった今日目の前を駆け抜けていく飯のタネとしての木にしか興味を抱けれない人間でしたので、コブシと聞いても何の感慨もありませんでした。タイムトラベル出来るならばその当時に戻って、自分を覚醒させてやりたいものです。

 

20150316 2コブシは大きくなってもせいぜい15m程度にしか成長しないのと量がまとまらない事から、加工して材として利用される事はほとんどありません。私も【森のかけら】で35㎜角に削ってみるまで、コブシの木肌を見たことがありませんでした。材面の色調は淡い灰白色で正直それほど特徴があるわけではありません。時に小物や漆器木地にも利用される事もありますが、コブシとしての利用の多くは皮付きのまま使う床柱化粧垂木がほとんどでしょう。

 

Exif_JPEG_PICTUREコブシの丸太の樹形には雅な趣きと樹皮にはワビサビの風合いがあるため好んで使われます。今まであまり『コブシ』と意識して使ってきたわけではありませんが、茶室や床の間に雰囲気のある木として何度か収めさせていただきましたし、何気に仕入れていました。そのうちの1本が残っていて先の現場でご提案させていただいたのです。改めてコブシとして意識した頃には在庫もなくなっているというのが皮肉なものですが・・・。

 

Exif_JPEG_PICTUREどちらにせよそいうい丸太は直径がせいぜい60〜90㎜程度のものなので、【森のかけら】には使えませんでした。直径が100㎜もある丸太であれば『かけら』になるのではとよく勘違いされるのですが、芯は使えませんので、35㎜角のかけらを取るためには木の曲がり具合も考慮するならば最低でも直径180〜200㎜ぐらいは必要になります。かけら用のコブシは、宮城県の材木屋さんから大き目の材を分けていただきました。明日に続く・・・




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