森のかけら | 大五木材


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★今日のかけら・#073 【椿/ツバキ】ツバキ科ツバキ属・広葉樹・宮崎産

 

愛媛県松山市の市の木は、『ツバキ(椿)』です。正確には『ヤブツバキ(藪椿』なのですが、【森のかけら】では『ツバキ』としているのでここでは『ツバキ』でお話させていただきます。本来であれば、わが市の木をもっと早くに取り上げるべきだったのですが、ツバキは主に観賞用に植栽される木なので、花として見る事は多いものの、材としては滅多に流通していないので、具体的に材として使った事例がなかなか出来なかったのでここまで引っ張ってしまいました。ツバキを市の木に選定しているところは多いのですが、新潟県長崎県では県の木となっています。

松山市では昭和47年にツバキが市の木に選定されました。その昔聖徳太子が道後に訪れた時に、それを記念して建てられた碑に刻まれた句に由来しているそうです。碑文には「温泉の周囲には椿の樹が茂って温泉を取り囲み、その壮観なことは、実にたくさんのキヌガサをさしかけたようにみえる」という意味の句があり、その当時から道後温泉の周囲には多くのツバキが茂り、小鳥がさえずり、あたかも仙境のような光景が広がっていたことが伺えます。という事で現在でも道後のあちこちでは本物のツバキはもとより、デザインとしてのツバキが溢れています。

市の木という事もあって松山市内にもツバキをモチーフにしたデザインは多くて、材木としてもツバキは見る事が少ないものの、デザインや花としてツバキに触れる機会は沢山あります。なのでツバキを使った商品も作りたいのですが、なかなか材が入手しづらい。その思いがもっとも強くなるのがこの時期。というのも松山市の初春の風物詩というのが、その名も『椿祭り』。伊豫豆比古命神社で、毎年旧暦の1月7日~9日の3日間にわたって開催される祭りの事で、地元では親しみを込めて『椿さん』と呼ばれています。参道に800件もの露店が並び、3日間で40万とも50万とも言われる参拝者が訪れます。

この『椿まつり』の頃がもっとも寒くなるとか、『椿まつり』が終わると温かくなるとか、松山市民にとっては特別な祭りというか、ビッグイベント。祭りの開催期間中、周辺のお店は駐車場に様変わりします。狭い参道に人が溢れて文字通り鮨詰め状態になるのもいつもの事で、押し合いへし合いしながら参道を歩くことから、地元では混雑している状態を「まるで椿さんみたい」と形容するほど。そういう意味でもツバキは松山市民にとって特別な木です。そんな特別な木を今まで取り上げてこなかった事を大いに反省。とりあえず今日から数日間はツバキの話。明日に続く・・・

 




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