森のかけら | 大五木材


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★今日のかけら・#072【チャンチン/香椿】 センダン科チャンチン属・広葉樹・宮崎産

緊張感のあった打ち合わせが済んだので、後は帰るだけなのですが折角広島まで来たのだから、少し気に関する場所や店に行ってみようということになりました。広島市廿日市にある素材からパーツ、工具までそろうDIY専門店WOODPROBASEさんへ。今までに何度か来たのですが、商品構成の豊富さや、商品陳列のユニークさなどがとても参考になったので善家君も誘ったのですが、残念ながらリサーチ不足で当日はお休み!そこで、その次の候補地であった、海と島の博覧会 跡地に2017年にオープンしたばかりの『レクト(LECT』へ。

 


こういう大型商業施設に行って人混みのもまれるのは苦手なのですが、私には買い物とは別の楽しみがあって、それは建物の周辺に植栽されている木々。近くの山では見れないような木や、植物園に行って探さないとないような木が植えてあって、いろいろな木の写真の立木を撮影するには絶好の環境なのです。それで今回、LECTの駐車場で見つけたのが、こちらの『チャンチンフラミンゴ』。『チャンチン』は中国原産ですが、日本でも古くから日本でも植栽されたりして、日本で産された丸太も多く出材されていることから、【森のかけら】では、日本の木に分類しています。

チャンチンは、センダン科チャンチン属の木で、英名はchinese cedarですが、cedar(スギ)の名前は付いていますがスギの仲間ではありません。多分、削るとスギに似たような匂いがするという事だと思うのですが、そういう意味では『スパニッシュシーダー』の別名を持つ『セドロ』と似ています。そもそもcedarの匂いを、日本のスギのそれと思っていること自体が間違いなのかも。漢字だと『香椿』と表しますが、こちらも決して椿の仲間というわけではありません。中国でいう椿(チン)は日本の椿とは別物で日本の椿は中国では『山茶花』。

ではチャンチンという変わった名前の由来は何かというと、中国名の『香椿』(中国語の読み方だと「シャンチュン」。それを無理矢理日本語読みしたのが『チャンチン』となりました。そのチャンチンにはいくつかの別名があって、その中でも有名なのが『ライデンボク(雷電木』。これは周辺より高く成長するので、雷を受けることが多いことに由来しているとされています。実際にどれぐらい落雷を受けているのかは分かりませんが、それぐらい通直に雲を突き破るほどに成長することから『クモヤブリ(雲破り)』の別名もあります。

冬になって落葉すると樹形がまるで電柱のようにスッキリした形になって、天に向かってまっすぐに伸びることからそう呼ばれるようで、名前だけ聞くと非常に勇ましいのですが、そういう木だからこそ植栽するのに場所を選ぶ木でもあるようです。ここで見たのは『チャンチンフラミンゴ』という園芸品種でしたが、その名は通り、新緑の頃だと葉はフラミンゴのようにピンクに染まるようです。その後、クリーム色、緑色にと変化していくようです。チャンチンの木は割ると鮮やかな赤身をしていますが、果たしてフラミンゴの中身はいかなるものか?

 




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