森のかけら | 大五木材


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先日、木材を納品させていただいた現場の敷地の中にオリーブの木が植えてありました。最近、庭にオリーブを植栽される人も多くて、珍しくもないのですが、木材を納品するのにそのオリーブの枝をよけないと入れないので、何度か枝をよけているうちにあることを思いまだしました。今年のはじめに近くの畑に植えてあった結構大きめのオリーブの木を伐採したのですが、そういえばあれからもう半年以上が経過したけど、乾燥どれぐらい進んだかしら?小さく割って参切りしていたのでたぶんもう十分に乾燥している頃では。

この数年で造園屋さんや学校、神社などから、伐採した木をいただく機会が急増していて、まず市場では流通しないであろう珍しいような樹種が手に入るようになりました。そんな木は特に入念に乾燥させます。少しでも早く使ってみたいという気持ちはあるものの、乾燥の甘い中途半端な状態で使ってしまうと、後からねじれたり、収縮したりして、貴重な材が何にもならなくなってしまっては大変。最初のうちは、もうそろそろいいかしらと何度も何度も触って乾燥具合を気にしていたもののいつしかその存在が記憶から遠ざかっていってしまうまで我慢、我慢。

日々の仕事に追われて数年が経過して、今回みたいに何かの拍子にその木の事を突然思い出して、すっかりたまった埃を払いのけて引っ張り出したてみる、それぐらいだとしっかり乾燥できています。中にはなかなか記憶が呼び起されない木もあって、とんでもない時間が経過してしまっているという事もあるのですが・・・。そういう意味ではオリーブはまだ乾燥始めて8ヶ月ぐらいなのでまだ早いものの、こうやって存在を思い出した時に乾燥経過を肌感覚で確認しておこうと、久しぶりにオリーブを引っ張り出してみました。

オリーブという木が建築や家具に使える木では無いので(サイズ的な問題で)、弊社もオリーブとの関わりが浅くほとんど知見も無く、どれぐらい乾燥期間が必要なのか、どういう状態まで乾かせばいいのか、自分で試しながら探っています。細かく割り返して耳も落として小さな角材にして荷重をかけて乾燥させています。図鑑などには、オリーブは油分が多い木なので乾燥には時間はかかると書いてありますが、こちらのオリーブはスペインチュニジア産のそれとは随分と印象も違うし、立木の段階からそこまで重さを感じませんでした。

折角手に入った貴重な『愛媛生まれのオリーブ』なので、少しも無駄にはしたくなかったので、小物にも使えそうにもないような小枝は、輪切りにしておきましたが、そちらの方はカラカラに乾いています。角材の方も出してみましたが、持った感覚では感想は十分と感じます。伐採直後は濡れ色で鮮やかな黄色でしたが、水分もすっかり抜けて色合いも淡くなっています。これなら加工してもよさそうですが、【森のかけら新シリーズ】に加えるつもりなので、その準備が出来るまでもうしばらくお眠りいただくことに。これで『愛媛産オリーブ』は確保!当然、日本の木として分類します。

 




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