森のかけら | 大五木材


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20141019 1昨日の続き・・・メープルオークタモチークブラック・ウォールナットブラック・チェリーなどの広葉樹が主流となっています。しかし昔に在庫しておいたヒノキのフローリングの一部がわずかながら残っていて、長らく悩みの種となっていました。一部には最終仕上げまで終えてパッケージしたものもあったのですが、ヒノキは仕上げて長期間保存しておくと、材中からじわじわとヤニ(脂)がにじみ出てくることがあります。当然、保管状態にもよるのでしょうが、このヤニがなかなかの曲者!

 

20141019 2アピトンのようなザラメ状のヤニとも、ダグラスファー(米松)のようなどろりとした水飴状のヤニでもなく、じわっと浮き上ってくるような独特のヤニです。それでもそれに超仕上げを掛けてやれば(かなりしつこいものでも2、3度通せば)綺麗になります。昔は大工さんもそういうことに精通していましたので、むしろよく乾いているからいいなんて言われたりする人もいたぐらいなのですが、今は完全に仕上がったものを現場に届ける時代。ヤニの出たヒノキは問題外とされてしまいます。

 

Exif_JPEG_PICTUREそもそも弊社においてはヒノキのフローリングという需要は細っているので、どうしたものかと思案していましたが、数年前からそれらを削り直してカットして、別のものに御色直しして使っています。木の小物商品の分野にも進出したことがきっかけとなり、木製のオリジナル商品が出来ないかという問い合わせをいただくようになりました。県産材を使って欲しいという要望のある場合は別に対応していますが、地域指定の無い場合にはこのヒノキのフローリングが大変重宝しています。

 

Exif_JPEG_PICTURE大きなモノは大きく使え、と昔から教えられてきたこともあり、初めは4mモノの完成したフローリングを短くカットして割り返すことに罪悪感も覚えたり、申し訳ない気持ちにもなったものですが、計算してみればその方が余程高く売れる事も分かりなしたし、いま必要の無い物を大工さんに無理矢理押し売りして迷惑がられるよりも、子供たち向け商品などに生まれ変わって喜ばれることの方がヒノキにとってもよっぽどいいのでは、などと勝手に都合よく解釈して今日も新たな出口に向けて加工中〜!




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