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少し前になりますが、いつもお世話になっているエス・デザインスタジオの佐野さんが関わられている『海の恋人まつり』で、デザインコンテストの受賞者のトロフィーに木を使っていただくということで、材を用意させていただきました。このイベントは、真珠の産地でもある愛媛県宇和島市で2日間にわたり開催された、商店街を中心にしたイベントです。ご案内もいただいていたのですが、残念ながら参加することは出来ませんでした。イベントの詳細については、佐野さんのホームページをご覧下さい。
デザイナーさんらしい面白い形なのですが、ちょっと画像で伝わりにくいのが残念です。素材はミズメザクラとイペです。受賞者のネームの入った楕円形のプレートが付いています。片手で持てるぐらいのサイズではありますが、比重の高い木を選んだので、受賞者は渡された時に「!」となるのではないでしょうか。重さだけなる大理石並みだと思うのですが!イペは普通ウッドデッキなどに使われる強靭な木ですが、こういう使い方もありだなと思います。しかし加工された「宇和島高等技術専門学校」の皆さんは大変だったのではないかと思いますが、世に出ればいろいろな木との格闘も待っているわけですから、いい練習だと思ってください。まだまだやんちゃな木が一杯ありますから!
参加してないので詳しいことは佐野さんに譲りますが、先日の新聞で宇和島真珠の記事を読みました。新聞の一面だったので読まれた方も多いと思いますが、記事によると2008年度の県産真珠の生産量は、前年と比べて半減し過去30年間で最低となり、生産額はピークの1994年に比べると実に八分の一にまで落ち込んでいるということでした。住宅・建築業界も散々な状況ですが、真珠業界も大変なようです。
真珠業界も生き物相手ですから難しいと思います。よくアコヤ貝の大量へい死などの画像がニュースで放送されますが、そういう状況を見ると他人事ながら心が痛みます。そういう諸々の現状を踏まえての『元気を取り戻すイベント』だったのかもしれませんが、なおさら参加できずに残念です。WBDで宇和島東高校出身の岩村選手も活躍したことだし、いろいろなところから元気をもらいましょう。頑張れ、宇和島真珠!
今回の「デザイン活用支援事業」によって様々な分野の方と知り合い、木と異業種、異素材の組み合わせが急速に進んでいます。何がうまくいくかは分かりませんが、座して死を待つより前のめりに戦っていきたいと思っているタイプなので、いろいろ試しています。ただ悲壮感が表に出ると、楽しくなくなるので、仲間でワイワイ議論して酒を酌み交わしながら『元気になる素』を探していきたいと思っています。木と真珠のコラボ、面白いと思います。さて何と何が組み合わせれるか・・・楽し~っ!
先日のウェディングパーティーの後、久しぶりに家族で道後界隈をブラブラ散策しました。道後温泉本館には紅白の幕が掛かっていました。そういえば少し前に『道後温泉まつり』があったようで、本当はそれにも来たかったのですがあいにく都合が付きませんでした。以前にもブログでアップしましたが、『道後温泉の湯玉の木ハガキ』の打ち合わせや納品で、昨年末は週に何度も足を運びました。そういう仕事でもないと道後は近くて遠い場所でもあります。「温泉街」というシュチエーションそのものが、非日常的な空間ですから当たり前かもしれません。「坊ちゃん」のように、そうそう湯治通いは出来ませんから。
久し振りに道後の商店街を歩くと、新しいお店が随分増えていました。私が知らなかっただけなのですが、「えっ、ここにも新しいお店が!」と小さな驚きがありました。道後温泉本館にも紅白の垂れ幕が掛かっていました。そういえば、少し前に『道後温泉祭り』もあったようです。その時にも来たかったもですが・・・。
道後温泉本館の前が整備されて良くなりました。昔だと下のような写真を撮ろうと思うと、左右から来る車に気をつけながら大袈裟ではなく『命懸けの記念写真』でした!ちょうど本館前で道路が直角に曲がっているので、突然車が飛び出てくる感覚で、事故がなっかたのが(あったかも?)不思議なくらいです。今は車輌通行禁止になり、安心して記念写真が撮れるようになりました。
人力車夫の威勢の良い声に、何度も道を譲りましたが人力車も商売繁盛のようです。この日の道後は結構な賑わいでしたが、もしかしたらこれも高速道路1000円の影響でしょうか。何にせよ県を代表する観光地が賑やかなのはいいことです。
商店街の中も随分変わっていたように思います。いろいろな蜜を扱うお店がありました。カリンや柚子、アカシア、メープルなどいろいろな樹から採れた蜜がズラリと並んでいます。これは面白い、これほど多くの種類の蜜があるとは!製造元の住所を見ると熊本のお店のようでしたが、また改めてゆっくり来てみたいです。そのお店の正面には、竹久夢二関連の物を扱うお店もありました。お酒を扱う店の軒先には『杉玉』と、よく見れば無垢の板を使ったお店が多いです。さすがに観光地だけに、店の顔である看板にも結構こだわっています!
そんな中に見覚えのある板の看板がありました。『栴檀』(センダン)の耳付の1枚板です。『栴檀は双葉より芳し』という諺が有名です。才能のある人間は小さな頃から、輝きを発揮するものだという事を、若葉の頃から匂いを放つ栴檀に例えた諺ですが、実際にはインド産のビャクダン科の香木の事を指しています。栴檀と混同されて伝わったというのが真相のようですが、若い方に栴檀の説明をする時にこの諺を使っても、諺そのものを知らない人が多いようで、話が伝わらないのは残念です。
これが『栴檀』の看板です!欅によく似た木目ですが、もう少し柔らかく上品な印象です。施工されたのは、市内伊台の㈲乗松工務店さんです。木にこだわりながらも、くどさのないセンス溢れる家作りをされています。木がとてもお好きで、よく無垢材を取り入れていただいいるありがたい工務店さんです。こちらのお店の商売繁盛も祈念しています!よくよく見れば、道後のあちこちにはいろいろな形で『木』がたくさん使われている事に気づかされました!これは材木屋として応援せねば、頑張れ道後・木の町!
今日でブログを書き始めてちょうど100日目です。最初は、果たして続けられるだろうかと不安もありましたが、書いているうちにこれが日課となってきました。近頃では、毎日書かないと不安になるようにさえなってきています。このお陰で、身近な木の物への観察眼が養われ、ひと頃ほど熱心でなくなっていた木の勉強熱が復活しました。なんだか全てがいい方向に展開しているような気にすらなってきます。これからも堅苦しくない木や愛媛の話を綴っていきたいと思います。ただし妙な義務感では続けたくないので、自分でも楽しみながら、楽しく前向きな事のみをアップしていくつもりです。どうぞよろしくお願いします。
そんな記念すべきブログ100日目の今日、嬉しいことがありました。弊社スタッフで植物性油など自然素材を担当している高橋奈々ちゃんのウェディング・パーティーです。市内の『道後ぎやまんの庭』で開かれ、弊社の社員とわが家の子供たちも招かれました。
道後のホテル街の中にあり、『ガラスミュージアム』が併設してある瀟洒な建物です。江戸時代のびいどろ・ぎやまんから、明治・大正時代のガラスまで、約300点の和ガラスを展示する西日本最大級の美術館です。一角にある『道後ぎやまんの庭』にて、映画のようなお洒落なウェディング・パーティーです。
うちの会社は「高橋」姓ばかりなのでよく誤解されますが、身内ではありません。家内の旧姓も「高橋」で、経理の正子さんも「高橋」、今日の主役・奈々ちゃんも「高橋」です。みんな縁があって西予市野村町の出身です。野村町は「高橋」姓がとても多いので、下の名前で呼ばなければ分からないほどです。それはともかく、おめでたい一日です。新郎新婦の幸せ満面の一枚です。
お互い映画が好きで、映画のサークルで知り合ったようです。画の得意な奈々ちゃんの手作りの席次札や友人、親族の演奏などお二人の人柄の出る温かいウェディング・パーティーでした。テーブルのネームプレートにも、【森のかけら】のアレンジした物を使ってもらいました。かけら達も華やかな席で活躍できて光栄でしょう。斜めのスリットを入れていろいろな種類のかけらが席の小さなアクセントになりました。
私の席は『ハードサイプレス』でした。この後、かけら達はお土産に持って帰ってもらう趣向でした。これ、使えそうです。左の画像は、隣の席の息子の物です。
なかなかこういう機械もないので、社員全員で記念撮影もさせていただきました。こども三人はおまけです。後列の中央が、主に配送をしてもらっている佐伯さん。口数は少ないですがとても誠実で頼りになります。その左隣が営業部長の曲田さん。弊社創業からずっと勤めていただいている大ベテランで、大五木材の歴史を知っています。前列の中央が、このブログでもたびたび登場している手業師・経理の高橋正子さん。いつも朗らかに接客してもらっています。そして家内と私です。奈々ちゃんの旦那さんは特別出演ですが、これで大五木材のフルメンバーです。小さな会社ですが不動のメンバーです。いつまでもこのメンバーで仕事が出来るよう頑張ります!
奈々ちゃん、おめでとう!これから二人が歩む道は決して晴れの日ばかりではないけれど、二人で力を合わせて喜びも悲しみも幾年月、おじいちゃん、おばあちゃんになるその日までどうぞ末永く幸せに!そしてこれからもヨロシク!
先日アップしたように【森の5かけら】の販売を始めました。他の【森のかけらブランド】もなるべく早く販売を開始したいのですが、最後の詰めで完成が遅れています。何といっても【森のかけら100】の240種のリストが出来ないことには、印刷物に取り掛かれません。ほとんど揃っているのですが、あと数点探している木があります。
今日は会社は休みでしたが、家具の納品で出勤していました。納品にお客さんの家に行く途中に、探しているその木はあります。新興の戸建ての団地の一角ですが、通りの両脇に街路樹としてその木が立っています。以前からそこをを通るたびに気になっていました。樹高3mといったところの低木なのですが、剪定でもしないものかといつも気にしていました。剪定する様子は・・・ありません。小枝の剪定はあるかも知れませんが、ある程度の大きさが欲しいので・・・。
探しているのは『ホルトノキ』です。聞き慣れない木でしょうが、見た事はあると思います。樹形に特徴があります。形以上にこの木の名前の由来に面白く、それだけでも【森のかけら】に加えたいほど魅力的です。
この木に、ホルトノキ科ホルトノキ属の広葉樹です。別名『ズクノキ』(本当はこれが実名、その理由は後ほど)とも言います。そのほとんどが、街路樹か公園樹なので、建築などの用材に利用されるという話は聞きませんが、調べると器具などにも利用している地域もあるようです。樹皮や枝葉はタンニンを含んでいて染料にもなり、これを煮出して大島紬(つむぎ)の黒褐色の染料にも使われるようです。
この木の実がオリーブに似ていたことが、この木の名前を決定付けました。江戸時代の頃、オリーブの実から抽出した油を使っていましたが、その油を「ポルトガル油」と呼んで外科医療などで使われていました。オリーブ油の採れる木として、「ポルトガルの木」と呼ばれていました。そしてもともと紀州地方にあった「ズクノキ」が、とてもよく似ていたので、時の植物学者・平賀源内が、この木をオリーブの木だと誤認しました。そしてこの果実を、日本に来ていたオランダ人医師に見せたところ、オリーブに間違いないと誤って鑑定してしまったのです。そのためこの木が、オリーブの採れる「ポルトガルノキ」となり、それが転化して『ホルトノキ』になったということです。つまり二重の誤解がこの木の名前を変えてしまったというわけです。
どこまでが真実かは定かではありませんが、ほとんどの書物でも名前の由来として定説になっています。あ~【森のかけら】に加えたい~!
いろいろ庭園屋さんや緑化会社にも問い合わせたのですがありませんでした。どなたか、『ホルトノキ』の剪定したものお持ちの方いたら分けてくださ~い!ついでに『プラタナス』も探しています!簡単に見つかると思っていたのですが、よく見かける木ほど手に入りにくいのも皮肉な話です・・・【森のかけら240】完成するのか?!
数日前の新聞のローカル面に、私の子ども達が通っている潮見小学校の事が載っていました。記事は、『私たちの学校自慢』という内容で、潮見小学校の自慢は『イトスギ』でした。正門を入ったところの壁面に沿って天を突くようにそびえ立っています。イトスギはその形が独特で、優雅な佇(たたず)ずまいが人気です。上の娘が小学校に入った時からこのイトスギの事は知っていたので、本当は【森のかけら】にも入れたかったのですが、どうしても端材が揃わず断念しました。それもそのはずで、イトスギの希少性がこの新聞記事にも書いてありました。
そもそもこのイトスギは、1963年に潮見小学校が青少年赤十字(JRC)に加盟した事を記念して植えられたそうです。JRCに加盟している県内の小中学校は220校ありますが、その中でこのように立派に成長しているイトスギはこの1本だけだそうです!4年前からはこの種を苗にして、他校に分けているとのこと。ますます立派です。これは間違いなく『わが校の自慢』です!イトスギは、植物学の分類上ややこしい木です。イトスギと、スギと名乗っていながら実はこの木は、ヒノキ科イトスギ属と言う分類で、ヒノキの仲間という事になります。イトスギは、英語では大きな意味で『サイプレス』と訳されています。
それに対して日本のスギは『ジャパニーズシーダー』と訳されています。『サイプレス』とは、日本のヒノキを意味しており、『シーダー』はスギを意味しています。さらにトスギ科には、イトスギ属、ヒノキ属など多くの属を含んでいて、さらにその種の数は100を越えます・・・もうここまで来ると何が何だか分からなくなります!とにかく、スギの名前が付いているものの、日本のスギの仲間ではないということです。
多くの種を含むと書きましたが、イトスギには『ホソイトスギ』(潮見小学校のイトスギは、これらしいです)、最近人気のある『ゴールドクレスト』などの品種があります。日本では建築用材として使われたという話は聞いたことはありませんが、古代の地中海地方では宮殿や神殿の屋根を作るのに使われたようです。また、イトスギは神の光りと天国に関係していて「冥界への象徴」ともされていたようです。それは、イトスギの青々とした常緑の葉が、死者が蘇る象徴と考えられたからだそうです。画家のゴッホはイトスギを好み、よく題材に選びましたがその姿に何を見ていたのでしょうか。〔糸杉と星の見える道〕
それにしてもその凛とした姿は、眺めるたびに、背中がシャンとした気分になります。このイトスギを毎日見ながら過ごした6年生は、この学び舎を去り春からは中学生となるわけですが、母校のイトスギのように天に向かってまっすぐ伸びるような実直な人間に育って欲しいと思います。
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