森のかけら | 大五木材


当ブログに記載の商品の料金、デザインは掲載当時のものであり、
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091125_1625~0001本日は、お子さんの勉強机を納品させていただきました。子供の勉強机と侮ってはいけません!右の画像のような、耳付の1枚板を使った総無垢の本格的なものです。数週間前にご両親が弊社にお越しいただき、部屋の収まりに合うサイズの板を一緒に選んでいただきます。ご希望は、『耳付の1枚板』と『お子さんが娘さんなので女の子にも似合うもの』という事でした。耳付の1枚板は、結構在庫はあるのですが、長さX幅X厚みの全てに合うサイズとなると、意外とあるようでないものです。しかし倉庫であれこれ探す時間も楽しいものなのです。

091125_1625~0002いつも奥の方から大きな板を担ぎ出してくると、「大変ですね」と労をねぎらっていただくのですが、実はこの作業は弊社の在庫管理にとって必要不可欠な作業ですのでお気遣いなさらないで下さい。というのも、倉庫に立てかけてある板は、私が一人で担いで運んで立て掛けた物です。つまり、一人で運べる重さという事は、その時点でほとんど乾燥出来ているのですが、立て掛けて置いておくことで更に乾燥が進みます。立て掛けた板の上に次々と板が重なっていきますし、お客さんが見えられると何枚も何枚も広げてお見せするので、混乱してしまいます。

091125_1625~0005数百枚雑多に置いてあっても、どれがどこにあるかは大体覚えているのですが、それをより正確にするために時々、整理して位置を頭に入れる必要があります。また、時々奥から出して担いで見ることで、『使い時の乾燥度』を確認もしています。ですので、弊社に来られて何枚広げて見ようとも気兼ねなさらず、気に入った物をじっくりお選び下さい。私の倉庫管理につき合わせているようなものですから。今回は、ご希望が明確なので的が絞りやすく割合短時間で材が決まりました。チャンチン類の仲間で、木目の雰囲気がマホガニーに似ていることから『チャイニーズ・マホガニー』の別名を持つ、インドチャンチンです。中国では【紅椿】とも書くようですが、正直この類は似たような物が多く、ニシインドチャンチンなども別名など類似していて明快な区別には自信がありません。とりあえず【チャイニーズ・マホガニー】という事で御容赦いただいております。玉杢のような面白い表情が特徴的です。

091125_1626~0003長さが2400㎜ほどありましたので、1800㎜でカットして残りをワゴンの天板にしました。深めのクラックもあえてそのままにして、『ブラックウォールナット』の契りを入ました。脚材には、天板との色目のバランスから、『ブラックチェリー』をセレクトさせていただきました。ワゴンの引き出し内部には、軽くて調湿効果に優れた『カランタス』を使わせていただきました。ただ適当に使っているという訳ではありません。材の特徴を考慮して組み合わしています。最初から2階に設置することが分かっていましたので、軽量化も視野に入れておりました。それが功を奏して無事2回に運び上げれました。娘さんも見た瞬間「かわいい~!」と言って、早速座って使い心地を確認。とても喜んでいただき安心しました。子供さんへのサプライズの場合は、子供さんの反応が何より気になります。親御さんから込められた値段以上の思いに気がつくのは、当分先の事だと思いますが、どうぞその時まで大切に使っていただければと思います。

★『ちょこっと端材』コーナーに、ブラックウォールナットとブラックチェリーセットをアップしました!




木材塾①わが愛媛木材青年協議会では、会員相互の知識向上と情報の共有を目指し、2年前より【木材塾】を開催しています。会員それぞれが講師となって、自社の取り扱い品や各専門分野の現状、展望などについて話します。その後、質疑応答で理解を深めていきます。愛媛木材青年協議会の最大の特徴は、木材に関わる職種という大枠はありながらも、その職種が実にバラエティに富んでいるということです。製材所、原木問屋、小売、プレカット、梱包材、チップ、銘木、輸入商社、造林業、製材機械、薪ストーブ・・・会員の数ぐらい職種があろうかと見まがうばかりです。

091124_2012~0001上の画像は、昨年第一回の【木材塾】を開催した時のもので、丁度講演をしているのが現在の愛媛木材青年協議会の会長・渡部康彦君です。専門の『南洋材の今後』について熱く語っていただきました。パワーポイントを使って、資料も各講演者が作成し、約30分の講演の後で質疑応答もするなど本格的な勉強会です。一口に木材人といっても、事業は細分化しており自社商品以外は取り扱う事はおろか、目にする機会がほとんどないというのが現状ですので、こういう機会がないとある意味で『異業種の集まり』といえるかもしれません。

091124_1928~0002本日は、回を重ねて3回目で、講演は①㈱鶴居商店石井和典君が『外国産材の動向について』と②久万銘木㈱井部勇治君が『床の間の歴史について』です。まずは三つ子の親父・石井君から。石井君は㈱鶴居商店さんで製品の営業をしていて、主に米栂(ウエスタン・ヘムロック)を挽かれていて、弊社もいつもお世話になっています。私がこの業界に入った20数年前は、米栂全盛で外材で造作材といえば、そのほとんどが米栂でしたが、近年その扱い量も激減しているようです。米栂は収縮しやすく、乾燥時に板目に割れが発生しやすいことから人工乾燥に馴染みにくく、敬遠されてしまうのですが、素材そのものは、通直で均質に目が込み化粧材が取りやすい立派な材です。石井君のところで挽いているのは主にアラスカ産の栂で、カナダ産に比べて目が詰まっていて木の素性も良いです。米栂について詳しくは、『今日のかけら』にて改めて触れさせていただきます。

091124_2024~0001続いて井部君、秋の『久万銘木の展示会』の時以来ですが、訓練の成果が出た見事な講演でした。久万銘木さんは、愛媛県で唯一の銘木専門業者で、銘木の歴史から床の間の名称などを流暢に語られました。今の時代、ネットでデータを検索してコピーすれば簡単に揃いますが、そこに自分らしさを一筆加え、自分の言葉としてどれだけ語れるかが重要です。こういうものは、うまいとか下手とかいう物ではなく、要は慣れだと思います。簡潔に平易な言葉でどれだけ分かりやすく伝えられるか、この【木材塾】はそのための訓練でもあります。

091124_1914~0001会員相互の知識や情報交換がもっともっと進み、会員外の方にも自信を持って聴いていただける一般公開の【木材塾】を開催できるようになるのが我々の目標です。いかに効率よく製材するか、いかに省力化できる機械を開発するかというハードの設備面ばかりが注目されますが、こういう時代だからこそ、リサイクル可能な天然素材の木材の本質的な部分を見直し、それをきちんと説明・PRし、興味や関心を持っていただき、その特性を理解して使ってもらうという『語り』によるソフト面を充実させる事こそが大切なのだと思うのです。




20091122 越前クラゲ越前クラゲの大量発生で話題の福井県より友がやって来ました。福井県あわら市で、【森のかけら】を販売していただいている『エンドウ建材店』の圓道忠雄社長と、『中西木材』の多田日出海さん(資材事業部マネージャーのお二人です。福井から愛媛までおよそ600キロの旅だったようです。夜中に福井を出られて朝には愛媛に着いたとのこと・・・本当にお疲れ様でした。お二人とも福井木材青年協議会のメンバーですが、実際にお会いするのは今回が初めてです。圓道さんとは、今年に開設したこのホームページを通じて交流が生まれ、その後はブログを通じてお互いの商売観や人生観のやりとりをさせていただきました。圓道さんもご両親を亡くされており、立場や考え方に親近感を覚えます。越前クラゲは招かざる客でしょうが、福井のお二人は待ちかねた客人です。

圓道さんは、福井県あわら市のエンドウ建材店の2代目ですが、建材店という看板を背負いながらも自然素材大好きな、ちょっと変わったお方です。もう、弊社には変わり者の方しか集まって来なくなりました・・・まるで自然素材・マイノリティのような感じになりつつありますが、本望です。嬉しい限りです!圓道さんも、ただ無垢材であれば何でもいいというわけではなく、素材の背景や作り手の思いを伝えて生きたいと奮闘されています。その奮闘ぶりは、ご自身の【福井の良材屋の明日はどっちだ!】という痛快ブログをご覧下さい。多田さんも、ブログ『ニコモコナな日々』にて面白ものづくりに挑まれています。多田さんは、信州大学農学部卒の専門家でその道のプロ。これからいろいろ相談できそうですぞ。

091122_1527~0002建材の世界から見た『木材の世界』というのは、さぞかし奇異に見えるのかもしれません。昔ながらの慣習に支配され、伝統にしがみつく取り残された産業と映るかもしれません。しかし、自分自身が飛び込んでみると予想以上のぬかるみの深さに足が取られる事があるかもしれません。一人では歩きにくい道でも仲間とならば、何とか前に進めそうです。一緒に来られた多田さんとはいいコンビのようで、いろいろ相談されて福井で新たな動きが生まれようとしているみたいでとても楽しみです。弊社とは【森のかけら】とのご縁ですが、無垢材についても今後おもしろいコラボが出来そうな予感がします。上の画像、左が圓道さん、右が多田さん。

091124_0825~0001わざわざ福井からお越しいただいても、お見せするほどの会社ではないのですが、折角なので3時間ほどお話さえていただいて【森のかけら】関連商品などを見ていただきました。結局、私が一方的に喋りっぱなしだったような気がします・・・サービスのつもりでいつも以上に喋らせていただきました。しかし、こうして膝を交えお互いの目を見ながら話をするというのは、時間の云々ではなく大切です。今の時代、ネットやブログでの交信で、何だかお互いの事が分かったような気分になっていますが、やっぱり直接会って『言葉』を交わさないと伝わらないだらけです。これこそが本当の『出会い』です!圓道さん、多田さん、本当に素晴らしい出会いをありがとうございました。帰りの運転、気をつけてね!

091122_1912~0001夜は、井部健太郎君と大成郁生君を呼び出し、お二人に『愛媛の前向き人間』をご紹介。5人で『福井と愛媛の明日を考える会』?楽しく盃を重ねました。それぞれの仕事の事から原子力発電所(伊方原発と敦賀、美浜原発)の事や、数年前に若狭の海に座礁したロシアのタンカー「ナホトカ号」の油流出事故の話まで、小さく大きく盛り上がりました。話せば話すほどに旧知の友のような感覚になり、あっという間に打ち解け会話は延々続きました。愛媛と福井って何だか県民性も似ているような気がします。600キロの距離が一晩であっという間に縮まりまり、福井がとても身近に感じられるようになりました。

こちらのメンバーの紹介も出来たところで、さあこれから本格的につながっていきましょう!それぞれ職種の違いはあれど、向かう方向は迷いなく同じ道です。その先には眩しい一陣の光りが見えますぞ!さあ福井と愛媛の友よ、我々の明日はこっちだーっ!




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昨晩は、市内某ホテルにて、仮称『DRAGON HOUSE』こと『S様邸新築工事関係者各位謝恩会』と、そちらを設計される『開業建築士イシムラトモコを応援する会』がしめやかに開催され、私もお招きいただきました。これから家を建てる前に、関係業者をお招きいただき宴を開いていただけるなど初めてのことで、とてもありがたい事ですが、同時に身が引き締まります。実はS*dragonさん一家の皆さんの事は、以前にこのブログでもアップさせていただいたのですが、とても相性が良いようでとても親しくお話をさせていただいております。施主さんと一業者の関係を超え、なんだかとても長いお付き合いをさせていただくような予感もします。何の仕事をするにしても、感性が合うという事はとても大事な事です。何の話をしても、根っこが理解しあえていると話が早く進みます。

091121_2004~0001イシムラトモコ設計士こと智ちゃんとは、もう随分長いお付き合いですが、いつも刺激的で楽しい仕事をさせていただき感謝しています。目が合うと、瞳の奥に潜んだ悪戯のような企みに、いつドキドキさせられますが、馴れ合いになりすぎてしまうと、緊張感がなくなりますから、ほどほどの距離感も大切だと思います。S*dragonさん邸のように、木をふんだん使った家造りをする場合は特に、設計士と材木屋も相性は大切です。何をどういうイメージで使いたいとか、感覚的なところでつながってないと互いの理解に時間ばかりかかって大変ですから。とはいえ、いつもの斬新な使い方や木選びには、いつも仰天し感心させられます。そんな『トンデモ注文』にも精一杯応えようと工夫するたびに、自分自身もとても勉強になります。まあ、他から見れば変わり者同士と思われているかもしれませんが、智ちゃんの『トンデモ注文』にもサラリと応えられるような『トンデモ材木屋』になりたいと思っています。

 

091121_2007~0001いつも忙しい人ですが、今日はすっきり晴れ晴れとした顔で美しい微笑を浮かべておられます・・・何か企みが?いやいや、それは杞憂でした。人間歳を重ねると物の見方が斜になっていけません。智ちゃんは菩薩のような慈愛を気持ちで我々を選抜し、S*dragonさんとそのお兄様にご紹介いただいていたのです、ありがたや!最初こそ初対面の緊張感で他人行儀なぎこちなさもありましたが、日本酒が入るともういけません。美味しい冷酒をたっぷり飲ませていただき、選ばれし選抜チームの一員のはずが・・・すっかりただの酔っ払いになってしまいました。

しかしこれも、これから終の棲家を作るにあたって、お互いが心を打ち解けなくては本当にいいものは出来ない・・・という考えから、こうなる事を分かっていてあえて智ちゃんが仕込んだ作戦だと・・・解釈が都合よすぎるでしょうか?いや多分そういう狙いでしょう・・・フフフ。

091121_2209~0001それにしても本当に美味しいお酒をご馳走になりました。仕事を理解してもらえるという事ほど嬉しくありがたい事はありません。世の中いろいろな物が溢れ出て、安いもの高い物、大量製品・一品物、いろいろな物が混在しています。でもそれら全てをひとつずつを比較検討していく事など出来ませんし、無意味だと思います。縁あった出会いの中からお互いが理解し信頼し合い、ベストを尽くし良きものを作っていくということしかないのではないかと思います。家は機械が作るものではなく、血の通った人間が智恵を出し合い作っていくものです。ただ現場だけの付き合いだけではなく、親しく互いの名前が呼び合えるような関係が長く続けられればありがたいと思っています。最後に今宵の主役お二人をパチリ。こういう席をもうけていただき本当にありがとうございました。『DRAGON HOUSE』、精一杯頑張らせていただきます!そして、智ちゃんのこれからのご活躍を心から応援させていただきます、共に頑張りましょう!




091121_1847~0002実はオープン以来、行けていなかった【ブルーマーブル】さんに久々に寄らせていただきました。しかも本日は、毎月第三土曜日恒例の『マーブルデー』です。私は6時40分頃に伺ったのですが、既にほんのり顔を赤らめられた田中〔プレミアム#006〕啓文社長(青葉コーポレーション)はじめ、お昼に会ったばかりのパルスデザイン大内智樹さんなど4,5名の方々が、例の秋田のテーブルの一角に集まっておられました。ずっとお誘いいただいていたのに、なかなか時間の都合がつかずに参加することが出来ませんでしたが、オーナーの藤山健さんはいつもの笑顔で優しく迎えていただきました!

091121_1910~0001お店の中央にズドンと鎮座ましまして、やはり秋田杉のテープルは存在感抜群です。正直、こういう使い方をして大丈夫かなと不安はありましたが、そこは百戦錬磨の佐野勝久(エスデザインスタジオ)さんのイメージの中に、相当の確信があったのだと思います。オープンして、日に日にお店もしっかり落ち着いた瀟洒な雰囲気になってきました。お店のどこそこにもオーナーの藤山さんのお人柄が現れているように思います。藤山さんは、カフェだけでなくカメラやデザインなどもこなされる多才な方で、そのネットワークは次から次にお店にやって来られる個性豊かな方を見ていれば一目瞭然。まさにここは、英傑が集った梁山泊の如し!一癖も二癖もありそうな多士済々の〔アウトロー〕が集うブルーマーブル、面白くないはずがない!時間が経つほどに次々に人が集まってきます。

091121_1912~0001初めての方ばかりで、名刺交換させていただいたのですが、石の彫刻家さん、放送作家さん、脚本家さんなどなど・・・。さらに今宵はこの場でミニコンサートも開催されるという事で、ミュージシャンの方々も続々と集まって来られます。まるでおもちゃ箱のような賑やかさがたまりません!しかし残念ながら、本日はこの後の予定が入っており、わずか30分ほどしか居ることが出来ませんでしたが、次回改めてゆっくりみなさんとお話させていただきたいと思います。

 

091121_1847~0001また、ありがたい事にお店の一角に『ブルーマーブル関連商品コーナー』が設置してあり、弊社の【森のかけら】や【円き箱】なども展示していただいております。アンテナショップが出来たような感覚でとても嬉しいです。そして、藤山さんのバラエティ豊かなネットワークの中から、ここに集われる感受性の高い方々の目に触れるチャンスが出来たという事はたいへんありがたい事です。このディスプレイのデザインはどこかで見覚えが・・・佐野さんの作でしょうか?木だけではなく、藤山さんの感覚でセレクトされた、面白い物、気になる物がセンスよく並べてありました。ただ『物をたくさん売りたい』と思っていた数年前に比べると、自分でも信じられないくらいの心境の変化があります。『木で楽しんでもらいたい、自分も楽しみたい、そこに仲間が集い、ファンが出来ればいい』そう思うようになりました。『ブルーマーブル』は、私の夢を次々に叶えてくれる不思議で素敵な空間です。さすがは名前どおり地球船宇宙号、多様な皆さんが集まっているはずです。

★『愛媛KOMATI・12月号』にて、ブルーマーブルさんが掲載されています。杉のテーブルや【森のかけら】商品も掲載していただき、藤山オーナーに申し訳ないようなありがたいような・・・スミマセン。




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