森のかけら | 大五木材


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お茶会①

昨日の続きです。『創作茶寮・西村』さんのお店のほぼ中央部に、以前にはなかった風情のある茶室の間が出来ていました。そこに通され、そこで西村の奥様がお茶を点てていただきます。我々は奥様に相対して手前のテーブルに着座したのですが、栗原さんが正客(しょうきゃく)と呼ばれて、私が次客とか?。意味も分からず言われるまま・・・。後で訊いたら、正客とは「茶会における最上位の客」の意味で、いろいろ重要な受け答えもしなければならないとの事!今回はお勉強会形式でしたのでただ座っているだけで事なきを得ました、ほっ。

お茶会②

 しかし参加者の多いお茶会などでは、一番上座に座った人が「正客」をアピールするとかで、その中でも男性は数が少ない事もあって、男というだけで上座に通される事があるらしいとか・・・!良かった、これを知っておくだけで、もしやの場合(あるのか?)上座に促されても決してその誘導に乗る事はありません(きっぱり)、恐るべし、お茶会!何も知らなければ大恥をかくことでした。そんな無謀な場面もないとは思いますが、人生何が起こるかなど誰にも分かりませんから。さて、私の前にもお茶が廻ってきました。ありがたいことに、私のような初心者は難しい作法に捉われず、楽しんで参加すればよいという温かなご配慮があって気楽にお茶をいただけました。器は熱々かと思っていたのですが、いただいてみるとそれ程でもなくて、とても美味しゅうございました!お代わりが欲しかったくらいですが、そこは場の空気を察し自制。大人ですから。

お茶会③

 その席で和菓子の落雁(らくがん)などを出していただいたのですが、実はこういう席で和菓子を食べる時などに使う『菓子楊枝』を弊社の木で出来ない物か考えていました。実際に何度か作ってもらった事もあったのですが、「出口」となるこういう席に縁がなく、その実用性を計る直接的な機会がないまま暗礁に乗り上がっていました。茶筅など茶道後は竹で作られる事が多いようでが、和菓子楊枝であればいろいろな樹種が使えるような気がします。画像は竹の茶杓ですが見事なカーブ、芸術ですな!お茶会④

 観るもの全てが新鮮でキョロキョロしている私を置いて、会は粛々と進んでいきます。私はお茶会がどういうものか分からないのですが興味だけは物凄くあったので、事前にご了解を得たうえで、カメラで撮りまくり!そのせいか異様な緊張感が空間を支配していました。先生からも「お話されても結構ですよ」と声を掛けていただきましたが、その流麗で伝統的な作法に見とれてついつい小声で会話。経験者の皆さんは、その作法を覚えようと、私とは別の視点で真剣に見入られていました。

お茶会⑤お茶会などという高尚な席も初めてなら、これほど目の前でお茶を点てていただいたのもお初でしたが、ひとつひとつの細やかな動きまですべて決まりごとがあり、その無駄のない所作はまさに様式美の世界!今宵の作法はどちらかと男性的な流儀らしいのですが、そう言われれば腕を腰に当てる所作があったりと男っぽい雰囲気でした。本当に格好いいです!昼間の喧騒を離れ、ちょっと浮世離れした空間の中なんとも心地よい緊張感に背筋がピント伸びます。時計の針の進むのも随分ゆっくり感じるような実に素晴らしいひと時でございました。この項もう少し続く・・・。




20100825 今宵、月夜のお茶会にて・・・①先日、大学の同級生である『ペルラ』の西田留美社長から、私には縁のなさそうなお誘いがありました。夕方から『お茶会』があるので一緒に参加しないかというお誘いなのですが、その会場となるのが、松山市北斎院町の『創作茶寮・西村』さんです。実はこの『西村』さんが店舗の増築工事をされた時にテーブルの板を納品させていただいた経緯があります。それだけでなく、先日『ペルラのガーデンパーティー』に行った時に、華やかなマダムの一団がいらしていて、以前に西田さんと一緒に弊社を訪ねてくださった栗原さん(松山商科大学の先輩であり、実家が以前に製材所もされていたというご縁のお方です)達のご友人でした。その輪の中にいらしたのがこの『西村』さんの奥様さんでした。そしてお茶会の先生が奥様だというのです。これは行かない理由がありません。

 

20100825 今宵、月夜のお茶会にて・・・② こうやって異業種の方と次々に不思議なくらいにつながりが出来るているのですが、これも『ペルラ』のビアパーティーのお陰でしょうか。人間、気持ちが前向きな時はドンドンご縁が舞い込んで来るのでしょうか。というより近づいたご縁に気が付くかどうかという感度の問題でしょうか。多少の戸惑いはあったものの、折角のご縁を無駄にしてはいけないと思い、夕方からのお茶会に参加させていただきました。栗原さんもおいでになられていて、優しい笑顔で迎えていただきました。知り合いがいると安心します。

20100825 今宵、月夜のお茶会にて・・・③あまり詳しい話を訊かずに勢いで来たので、内容をよく把握していなかったのですが、お話をよくお聴きすると、『お茶会』ではなく『お茶会の勉強会』でした。お茶には独特の作法があるのですが、一連の所作が流派によって違っていたりとかなり複雑で、皆さんしっかり練習して、作法を身に付けられて本番に臨まれるらしいのです。そのための勉強会だったのですが、勉強会といっても座って講義を聴くわけではなく、実際にお茶を点てる練習をしたり、その様子を拝見したりするのです。お店は休業日で、我々が到着したときには既に準備万端。扉を開けると内部は灯りが消えて、蝋燭の灯りがムードを盛り上げています。何やら静謐で厳粛な雰囲気が漂っています。緊張する必要はないとは言われても、こういう雰囲気や小道具が整い、水の音などが聞こえてくると、これから先何が始まるかも分からず、内心ドキドキ・・・。

 

20100825 今宵、月夜のお茶会にて・・・④本日の参加メンバーは女性の方ばかりという事でしたが、これまた偶然にそのうちのお二人は女性の設計士さん。更にお一人は、以前にお仕事でお世話になった事のある㎡建築研究所大野美穂さんという奇遇。もう一人のアトリエ・トラント堀真理さんの事務所も会社のすぐ近く。更に、お渡しした私の名刺のデザインにも興味を示していただいたので、パルスデザイン大内智樹さんがデザインしてもらったとご説明すると、お二人とも大内さんの事をよくご存知でした。あらあら、ドンドンご縁がつながっていきます。しかし皆さん高尚なご趣味をお持ちです。私も自分がまさかお茶会に参加するとは夢にも思いませんでしたが、このつながりを考えていたら、生涯に1度や2度はお茶会に招かれる事があるやもなどと考えます。それなら嘘でも少しは知っておいて損はありません。何事も興味を持つ事が始まりの一歩です。

 

20100825 今宵、月夜のお茶会にて・・・⑤それでは、という事で別室に移り『お茶会の勉強会』の始まりです。勉強会とはいえ、本番のように疑似進行します。私だけがお茶にはまったくのど素人。大学時代にお茶を習っていたという西田さんのみが頼りですが、本人もすっかり忘れているとの事。仕方ありません、こういう時は素直に分からない事は『訊く』に限ります。皆さん経験者ですから当然の事ですが、何の説明もないままに会は無言で粛々と進行します。まずは、お道具を拝見します。西村の奥様から、掛け軸の説明や生けてある花などのご説明がありました。私も見よう見まねで後に続きます。本番はこれからなのですが、曲がりなりにも住宅の床の間材などを扱っている人間として、最低限知っておくべき事がたくさんある事に気づかされました。これまであまりにそういう事に無頓着であった事を反省して神聖な気持ちで臨みました。明日に続く・・・




20100824 新・木言葉書①今日は久し振りに『えひめイズム』に出掛けました。すっかり外は夏模様、涼やかなブルーとアイスクリームのディスプレイで少しだけ涼をいただきました。何をするために来たかというと、商品の補充と新商品をお持ちしました。会社からは20分足らずの距離ですが、納品の用事でもなければ、現場帰りの汗臭い身なりで立ち寄るわけにもいかず、ついつい疎遠になってしまいます。各出品業者にしてみても、アンテナショップの意味合いもあるのにこれではいかんと反省。あくまで市場調査のためにもこれからは足蹴に通うことにします。

20100824 新・木言葉書②さて商品の補充は、以前ご紹介した森のかけら/今だからこそこどもに伝えたい日本の木36です。先月もこちらで【日本の36】を1SETお買い上げいただきました。【世界の36】も並べて展示していますが、やっぱり日本の方がよく売れます。今回はその入れ替えに、【今だから~36】をお持ちしました。お値段は、キッズデザイン受賞セレクション特別仕様という事で、こちらでも¥15,000(消費税込み)の特別価格にて展示販売していただきます。子供用の簡単な解説文も付けてありますので、是非この機会にご覧になって下さい。

20100824 新・木言葉書③また、従来から販売していただいている【木言葉書:きことのはがき】ですが、このたび3,5㎜にまで厚みを薄くしましたので、仕様変更という事で入れ替えに来ました。ありがたいことに、こちらでも結構売っていただきました。【】は売り切れておりました。残念ながら製造上の都合で、本日納品させていただいた中には【】は無いのですが、揃い次第お持ちします。ラインアップは、【歓喜のサクラ咲く:サクラ】と【ハッピービーチデイ:ブナ】と【永遠のムーンツリー:桂】の3種です。桜以外は新商品になります。

20100824 新・木言葉書④長さ、幅は同じですが厚みが従来の半分ぐらいに薄くなったので、切手も90円で届くようになりました。物理的にはもっと薄くすることも可能ですが、これ以上薄くすると反りや割れの心配もありますし、木の質感と重量感も大事にしたかったので、いろいろ悩んでこの厚みにしました。【ハッピービーチデイ】は、文字通り『繁栄』の木言葉を持つブナで、子供さんの健やかな成長を願って出産などのお祝いに。【永遠のムーンツリー】は、月の桂の伝説に因んで二人の愛が満月のように永遠に続きますようにという事で結婚式などに使っていただければと思います。

20100824 新・木言葉書⑤一番最初に作った【晴れの桧舞台:桧】は現在加工中で、この後レーザーで文字彫り工程に入ります。あくまで端材を利用しているので製造にバラつきがあるのを調整するのが今後の課題です。現在『桧、桜、栂、ブナ、桂』の5種類ですが、『メープル』と『モミ』を準備中です。ハガキという性質上、文字が書きにくい木や色合いの濃い木、極端に重たい木は不適なので、【森のかけら】のように100種類という訳にはいきませんが、さまざまな場面に合わせて贈れるように、なるべく多くの樹種を揃えたいと思っています。

20100824 新・木言葉書⑥厚みが薄くなった分だけ歩留まりが上がり、コストも下げる事が出来ました。少しでも多くの方にご購入いただきたいので、販売価格も思い切って見直し従来よりも80円下げた420円(税込み)での販売とさせていただきます。このHPの『商品紹介』コーナーでも順次アップして販売をしていきますが、ひと足早く『えひめイズム』ではタグが付き次第販売していただく予定です。新商品の触感と書き味を是非お試し下さい。毎月の行事に合わせて揃うぐらいバリエーションが増えれば楽しいと思うのですが、頑張ってみます!




20100822 ハートウッドな人々⑤ワンズ㈱さんはそれを受け入れていただくおおらかな社風で、弊社との相性もピッタリ!今回担当の石村隆専務も長年の付き合いでお互いのツボは完璧に分かっています。私が説明するときは彼が引き、彼が喋れば私は引くという『あ・うん』の呼吸です。こういう関係が先にあるので、コストや施工事情など察しなければならないポイントも理解しやすく、相互協力がスムーズです。中には一方的に安く、安くと言われるお施主さんもいらっしゃいます。お気持ちは当然理解できますが、折角材木屋に来られたのなら楽しまれないと損だと思います。

20100822 ハートウッドな人々⑥値切れば何とかなるという考え方だと、正直ムッと思う事もありますが、最近の若い方は「木の値段」よりも「木の素材」に関心がある方が多くてありがたいです。きっとそういうお施主さんばかりを石村君がお連れしてくれているのだと思うのですが。このHさんご夫婦も木には強い関心を示していただき、万事楽しい打ち合わせとなりました。人間関係が出来ればあとは楽です。お互い信頼が持てれば、事前に障害をクリアできる道を探ります。Hさんご家族も結局2会目のご来店!3者が同じベクトルに向かっていると、大体お互いの感覚や嗜好も理解し合え、話も盛り上がります。打ち合わせに長い時間を掛けるのも、まずは人を知る事が、木を勧める大切な前提条件になるからです。真剣な打ち合わせは歓迎ですが、深刻になってはいけません。夢のマイホームを手に入れるための道程なのですから。楽しみましょう!

 

20100822 ハートウッドな人々⑦さて、今回のご要望はトイレの手洗いカウンターと室内の棚材です。トイレのカウンターに木を使っていただくケースは案外多いのです。居室の場合、壁や床、天井などとの色合いや調度品、家具など全体のバランスから、ある程度の制約が出ますが、個室空間のトイレの場合、好みで結構遊べたりします。耳付の個性的な木をご所望されたので、ここは形が面白い兵庫県産の【樟:くすのき】お勧めしました。おっ、息子さんもすっかりその肌触りに魅了されたようです!

20100822 ハートウッドな人々⑧弊社は基本、物性油げなのですが、水廻りに木を使う場合のみ、不本意ながらプレポリマーで硬く塗装するようにしています。固めるなら何の木でもいいじゃないかと思われるかもしれませんが、それでもなるべく耐水性のある材を選ばせてもらうようにしています。樟はその強い香気から耐虫性も高く腐朽にも強いので、古代では船材にも使われていました。塗装だけに頼らずに、木の特性と掛け合せて使えば万全です。また耳付をご希望でしたが、樟は樹形が凸凹した物が多く、耳の変化も楽しめます。そこに面白いみ杢がています!

20100822 ハートウッドな人々⑨この杢をどう生かすか、実際にエアートイレを想定したシュミレーションで瘤の位置の確認をします。実際に材を見ていただいてもらっても、これから削りだして塗装すると雰囲気はかなり変わるので、次に現場で対面した時には、その変貌振りにもう一度楽しめると思います。もう1枚の棚はパドックで決定。息子さんにはき森の樟をプレゼントしたところ嬉しそうにガジガジ。きっとこの子が大きくなった頃には、ご両親が家造りの思い出話の中にあなたのこの姿も登場する事でしょう。その頃は樟のカウンターにも多くの思い出が刻まれている事でしょう。Hさん一家の選ばれた『木の家』の完成が楽しみです。




20100822 ハートウッドな人々①いつもお世話になっているンズんでは、木材にご興味のあるお施主さんがいらっしゃった場合は、弊社にお連れいただいて木材を実際に観ていただきます。ワンズさんのールームにいろいろと木材を使っていただいているので、そちらでも充分に確認は出来るのですが、できれば弊社の倉庫で直接大きな素材を観ていただいたり触っていただきたいです。また、木の物語や逸話なども材木屋の立場で直接お話させていただきたいし、使う材の名前やその由来、特徴など少しでも知っていただきたいと思うのです。

20100822 ハートウッドな人々②主に床材やカウンター、家具などに使う木を選ぶ事が多いのですが、実際に木を前にすると施主さんのテンションもあがり、想定以上に木を使われる事になる場合もあります。決して無理強いしている訳でもなければ、木だらけの家にしてしまうつもりもありません。幾ら木が好きといってもバランスという物がありますので、やたらと木を使い過ぎると相殺しあって折角の木の良さを殺してしまいます。最近はそういう事をよく勉強された若いお施主さんが増えました。また1組、木の大好きなお施主さんがご来店されました。 

20100822 ハートウッドな人々③ほとんどの方が材木店に足を踏み入れるのは初めての経験だと思うのですが、本やネットの情報だけでなく、実際に本物に触れていただく機会は決して多くはないでしょう。その分、いろいろな事をお話しようとついつい長話になってしまい、多くの場合が再度ご来店いただく羽目になってしまいます。申し訳ないとは思いながらも、人生の中で2度や3度くらいは材木店に来て見るのもよろしいのではないでしょうかと自己弁護しております。ただ材の単価を言うだけだったら自動販売機と一緒ですから、生きた人間の言葉を通じて『木』の事をもっと知っていただきたいのです!

20100822 ハートウッドな人々④実はこの『木選び』は、工務店さん側のアシストがなりよりも重要なのです。ンズんではこういうパターンは珍しくなく、今までにも相当数の家で木を使っていただきました。昨今ではハウスメーカーさんでも、施主さん支給という形でこういった形での木材選びを許容していただく会社が増えましたが、折角材を選んでも施工出来ない(物理的、コスト的事情で)では意味がありません。特に弊社で木を選ばれる方は、工務店さんが「面白い木がありますから是非行って見ましょう」的なでお連れいただく方がほとんどなので、それならばそれなりに期待に応えなくてはなりません!という事は、耳に複雑な凸凹があったり、とても重たかったりと施工する側からすると「面倒な仕事」が1つ増える事になるのですが、設計者と施工者にそれを受け入れていただく『』な心があるかどうかが大切になるのです! 明日に続く・・・




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