森のかけら | 大五木材


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弊社の無垢材加工の懐刀・ZEN FURNITURE善家雅智君が現在弊社の作業場で一心不乱に加工に取り組んでくれているのが、両耳付きの1枚板の巨大なパドック(アフリカ産 マメ科)。写真では分かりにくいと思いますが、これで長さは6400mm。幅はおよそ750~800mmで厚みは125mmという、弊社の在庫の中でも大物中の大物です。数日前のブログで、倉庫の奥の方から材を引っ張り出す作業の事に触れましたが、これもまた何年ぶりかに太陽の光の下に現れました。

店舗のカウンターに6mの耳付きの1枚板を使いたいというお話があり、ようやく出番が巡ってきました。3m、4mクラスのカウンターであれば、もし在庫を切らしていても県内外の材木屋仲間で融通し合えるものですが、5m、6mクラスとなると材を移動させるのだけでも容易ではありません。サイズだけの問題ではなく、乾燥の程度、木目や色合い、耳の具合、反りやねじれなどのコンディションを自分の目で見て、自らの手で触って判断・確認せねば、安易に提案など出来ません

いつ売れるか分からないようなものを在庫として抱えておくことを過剰在庫と切り捨てる同業者もいますが、持っておかねば説得力がないのも木ならではの特性。時間も手間隙もかかりますが、こういう大物を扱わせていただく時、材木屋の醍醐味を感じ、アドレナリンが過剰分泌していくのを実感できるのです。あまりの大物ゆえ、製材所にて厚みを落としてもらいます。これぐらいのサイズになると、材を動かし仕上げるまでにたくさんの人の手が必要になります。

厚みのある材を半分に割ったりすると、大抵はどちらかに節が出たり、割れが出たりして残念な結果になる事が多いのですが、このパドックはどちらも完璧!しかもこのサイズに関わらずほとんど反りやねじれも無く、理想的な木取りが出来ました。もともと木裏にも目立った外傷は無かったので、ある程度予想は出来ましたが、こういう事って実は非常に稀です。普通は祈るような気持ちで製材に立ち会うのですが、あまりの綺麗さに感嘆!見事なものでした。さあ、ここから善家君の出番!この経過は来月・・・

 




20130217 1今回の隕石の報道で、1908年に直径40mとも70mとも言われる巨大隕石が衝突して、シベリアの原生林が2000キロm2(東京都並み)にわたって消失したという『ツングースカの大爆発』が、メディアでも再三引き合いに出されていました。事件から100年経った今でも、はっきりした原因の解明がされておらず、諸説あるようですが、UFOやUMA(未確認生物)を信じ、ムー大陸やアトランティスに強い憧れを持っていた(今でもですが)少年にとって、それは胸躍る浪漫!

 

20130217 2落ちた場所がシベリアの大森林地帯という事で、人的被害は無かったとそうですが、爆発の推定規模は広島に投下された原爆の千倍を超える規模であったとか。凄まじい爆風によって、強い衝撃波がヨーロッパにまで及び、夜中でも新聞が読めるほどの眩しい光が発せられたという報道がありました。人の住んでいない森林地帯という事もあったのか、その詳しい調査が行なわれたのは事件の19年後。旧ソ連の何とかアカデミーという調査団が現地に向かうのですが、もはやSF映画の筋書き!

 

20130217 3調査したものの原因究明には至らず、『人類史上最大の大爆発』は今もって謎に包まれているのです。そのため、やれ小型のブラックホールが衝突したとかだか、核爆弾を搭載した大型UFOが墜落したとか、地下に溜まったメタンガスが地上に噴出して大爆発したなどなど心の震えるような諸説が唱えられました。その中でも私が圧倒的に支持していたのは、当時マッド・サイエンティスト(?!)と呼ばれていた天才科学者ニコラ・アスラが実験に失敗したという説。

 

20130217 4それは、N・アスラが長年研究してきた「超エネルギー兵器」の試射をしたところ、実験が大失敗して大爆発が起きてしまったため、軍も原因を極秘裏に闇に封じたという話です。最初の調査以来100年近く探し続けても隕石のかけらひとつも発見できないという事実が、この説をまことしやかに流布させてきたのです。荒唐無稽と笑わば笑え!私はこういう話が大好きなのです!今回は、鮮明な落下映像も含め、科学的な解明が進みそうですが、世の中には知らない方がいい真実もあります。

 

20130217 5膨大な森林が一瞬で消失したと聞いて、昔はその破壊力の凄さに感嘆しましたが、今は「なんとモッタイナイ!」と別の感慨にふけっています。恐らくその多くは天然のカラマツシラカバなどの針葉樹だった事でしょう。それが一瞬にして灰燼と化してしまうのですから、そのパワーたるや恐るべし!その後の調査で爆発後に周辺の木々が異常成長していた事が分かったそうですが、それが放射能等の影響なのか、爆風によって日照条件が改善された事が原因なのかは不明。

 

20130217 6大爆発とその衝撃波などの影響で、破壊されなぎ倒された無数の樹木の姿を鳥瞰して眺めると、爆発の形跡があたかも飛翔する蝶のような歪んだ形に見えます。そこから爆発跡地は「ツングースカ・バタフライ」と呼ばれるようになりました。いずれにしても感じるのは、人智の及ばないパワーの存在。その全体像が闇に包まれ、わずかな断片「かけら」しか与えられないからこそ、ひとは畏怖と憂いの中で想像力を膨らませていくのだと思います。今も昔も「かけら」は、宇宙からのメッセージ・・・。




20130216 1先日、ロシア南部に巨大隕石が落下するというSF映画のような出来事があり、1200人もの負傷者が出たということでしたが、重さ1万トン、直径17メートルもの巨大隕石が落下して、死者が出なかったというのは不幸中の幸い。ニュースなどでその衝撃の瞬間が沢山映像に収められていましたが、その中にその場にいた住民の「戦争が始まった!」という声もありました。日本で同様の事が起こっても、即戦争と連想する人は少ないでしょう。改めて国の置かれた周辺環境を実感させられました。

 

20130216 2巨大隕石・惑星の地球衝突という、SF映画のシナリオライターにとっては金鉱脈のような設定は、過去にも数々の名作・迷作を生み出してきました。子供の頃にテレビで観た『メテオ』は、今も観直してみれば映像のチープさが際立つのは仕方のないところですが、子供の頃は恐怖心を煽られまくりました。今のCGには足元にも及ばないものの、個人的には決して嫌いな映画ではありません。なんせこの映画、ショーン・コネリーやナタリー・ウッド、ヘンリー・ファンダ、トレバー・ハワードといった大物大量出演!

 

20130216 3ディザスター(自然災害)映画にスターを大量動員して、自然の脅威と戦う人間ドラマを骨太にさせるという手法のはしりともいえます。『これは宇宙からの警告!』という仰々しいコピーも台浮きで、一時「メテオ」という言葉が、何やら意味不明の恐怖を煽るキーワードのようにも使われたものです。当時は、まだ「ノストラダムスの大予言」も来るべき未来でしたし、特撮のハッタリも充分に威力を発揮した時代でしたので、よく分からない宇宙という「大自然」に対して畏れを感じていたのだと思います。

 

20130216 4今であれば、「アルマゲドン」や「ディープ・インパクト」といったCGの迫力ある映像で見せる隕石衝突映画は、設定の科学的根拠やリアリズムを盾にコキ落とされてしまう隕石衝突映画受難の時代です。そういう見方をしてしまえば、ドキュメント映画しか出来なくなると思うのですが、いつの世も重箱の隅をつつきたがる人間はいるものです。そういう風潮も、宇宙や深海などかつての「未知なる聖域」が科学的にドンドン解明されてきたことこ無関係ではないような気がします。

 

20130216 5数値化できない漠然としたスケールや決して手の届かない闇といったものは、人間が自然と向き合う際に決して知りえてはいけないパンドラの箱のようなものであって、畏れを無くした時に見えなくなるもの、感じられなくなるものもあるような気がします。刹那的に畏れを感じるという意味ではなく、自然界の恵みを享受する一方で、自然界の見えざる摂理に対する畏怖や畏敬、尊敬の念も忘れずに持ち続けなければならないと思うのです。そう考えれば「小さな命・端材」も無駄にしては畏れ多い!明日に続く・・・




20130215 1昨年の末に、京都の大学生の方から1通のメールをいただきました。京都造形芸術大学芸術学部こども芸術学科の原衛典子さん。卒業制作として木材を使った作品を作るにあたって、いろいろな種類の木が欲しいので、いくつか材木屋に連絡を取ったのだが、その結果東京の某材木屋さんから弊社を紹介されて辿り着いたという話でした。実は最近こういう話が多くて、東京だけでなく東北や九州などの見ず知らずの木材関係の方からのご紹介をいただく事例が増えています。

 

20130215 2ご紹介いただく方々とは面識が無いので、恐らくこのブログやサイトをご覧いただいていて、そういう方の要望にも対応できるのではという判断でご紹介いただいているのではないかと思いますが、いずれにしてもありがたいお話です。その多くが、多様な樹種を少量ずつ欲しいという要望ばかりですので、国産材専門店や外材専門店だと対応しづらいという事情もあるのかもしれません。弊社とて、在庫にあるものの範囲でしか対応できないのですが、折角のアシスト何とかゴールまでつなげねばという思い。

 

20130215 3話は戻りますが、その教徒造形芸術大学の原衛さんの卒業制作が無事完成し、卒業制作展が開催されることになったらしく、ご丁寧にその案内をいただきました。こういうご案内は、行ける行けないに関わらず、素材を供給させていただく『入口』側の人間として、その『出口』たる成果を見させていただくという事は非常に嬉しく楽しみでもあります。《京都造形芸術大学 卒業制作展2013年2月23日(土)~3月3日(日)10:00~18:00  京都市左京区北白川瓜生山2-116 

 

20130215 4さて、彼女の作品のタイトルは、デンマーク語で「繋がる」という意味を持つ『BLY』(ヴュリ)。数種類の木の塊から正12面体を切り出して、その面に穴を開け、棒で繋げながら組み立てたりして遊ぶブロックだそうです。ビーチ、タモ、クスノキ、ヒノキ、クルミハックベリーパドックブラック・ウォールナットなど色彩と匂いのある木を選んだので、実際に遊んだ子どもやお母さんから、木の香りもよかったと好評だったそうです。知育玩具としても面白いものだと思います。何なら商品化したいぐらい!

 

20130215 5先日、新商品『森のりんご』も発売開始しましたが、次のステップとして、従来の「素材の持ち味全面依存型商品」からデザインを取り入れた商品の開発を進めていかねばと強く感じています。その際には、木材が決して身近な存在ではなく、暮らしの中で木との共存を実体験する機会も少なかった若い世代の方と組んでみたいものです。いろいろな個性が集まって豊饒な森が出来るように、世代や地域を越えたさまざまな人の感性と感覚で、森の出口に風穴を開けていきたいものです!




20130214 1商業店舗に限らず一般住宅でもカウンターやテーブルなどに無垢を使いたいという要望が増え、小さな倉庫の奥の奥にしまってあった適材を引っ張り出す作業が連日続いております。初めて弊社に来られた方は、その雑多で奔放な在庫の山に唖然とされ、一緒に倉庫の中を歩きながら、適当なサイズの樹種をピックアップさせていただくと、マジックのように感心していただきますが、これが仕事ですので当然の事。一応自分なりには、何がどこにどう置いてあるかは理解しているつもり・・・です。

 

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それが、久し振りに倉庫の奥から出てきて何年かぶりにお日様の光を浴びたりさせると、(いつも私が傍にいて作業するわけではありませんので)付ける際に順番がいれ違ったりして、頭の中の在庫システムがすっかりショートしてしまいます。一端そうなってしまうと、倉庫が狭いので材を幾重にも積み重ねますので、何がどこに埋没してしまったのか探し出すのは至難の業!かすかな記憶と長年の勘で、倉庫の探索が始まるのです!

 

20130214 34mを超える長尺材については、置けるスペースが限られているので、まだ捜索もしやすいのですが、積み上げた材が崩れないようにガッツリ積み上げますので、材のコンディション(乾燥の程度、節の有無、杢の具合、傷や割れなどの状態などなど)をしっかり確認しておかねば、次にまた同じ苦労をします。最近はその都度デジタルカメラで画像を残すようにしていますが、かつてはフィルムでしたので、それほど枚数も残せませんでした。

 

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かなり奥の方から材を引っ張り出した時は、倉庫の掃除も兼ねて大掛かりな事になります。当然、晴れている時に行なうのですが、納期や検品の日程上、少々天候が怪しくても強行せねばならない時もあります。大掛かりな作業になると2、3時間かかる事もあるので、過日のように突然雪でも舞い出そうものなら大変な事に・・・!広い倉庫があっても広いと広いなりに使ってしまうので結局同じ事。更にこういう作業が決して嫌いではないのでたぶん永遠にこれを繰り返すのだと思います。




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