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先日、久し振りに【森のかけら・プレミア36】へのご注文をいただきました。【森のかけら】は、基本的に弊社で発生する端材を原料としていますが、中には在庫に無いような材もあり、それらについては仲間や仕入先から分けていただいています。その究極がこの【プレミア36】です。36種のうち、そのほとんどが通常は流通していないような材ばかりですので、このためにだけ仕入れた特別あつらえがこの商品です。36種のうち、6種はレギュラーの中でレアな材を6種選んで加えています。
プレミアの基準はあくまでも、私の独断と偏見なので、ある方にとっては珍しくも無い木が混じっているかもしれませんが、快く受け入れていただけるような懐の深い方のみご購入いただいております。この36種(レギュラーの6種も含めて)を選定する際には、相当悩みました!あれを入れるか、これを外すか・・・何度も何度もシュミレーションを重ね、どうにかこうにか決定。当初から、日本からも1名枠を考えていましたが、敢えて誰もが予想する『屋久杉』は外して、『黒柿』をチョイス。
『プレミア36』に名前を連ねる木は、レギュラーの木以上に説明を要する木だと思うのですが、プレミアなる理由は、世間一般ではあまり流通していない木というわけで、情報なども限られています。それぞれの木の説明は、セットの解説書で簡単に紹介していますが、更に詳しい解説は『今日のかけら』で補填するようにしています。ご購入いただく目安としても、早く全種類の『今日のかけら』を完成させなければという思いは強いのですが、資料集めだけでもこえがなかなか・・・。
今年に入って『チューリップウッド』、『スネークウッド』の2種を取り上げさせていただきましたが、このペースでは10年以上かかってしまいそうです。今年は何とか最低5種は書きたいと・・・。ちなみに30種は、アマゾンローズ、アマレロ、、オリーブウッド、カステロ、キングウッド、グラナディロ、黒柿、ココボロ、サントスローズ、シャム柿、スネークウッド、ソノケリン、ダオ、鉄刀木、チューリップウッド、バーズアイメープル、ヴィオレットウッド、パオローズ、パオロッサ、パリサンダー、パロサント、パンガパンガ、ピンクアイボリー、フランス黄楊、ベリ、ペロパローザ、ボコーテ、ホンジェラススローズ、マホガニー、リグナムバイタ。レギュラー・レア6種は、ウェンジ、黒檀、紫檀、ゼブラウッド、パープルハート、レースウッド。嗚呼、自分で名前を書き連ねるだけでもワクワクしてしまうのです。限定30セットで、現在13セット販売済み。14番目の人になるのは誰?!
★『森のかけら・プレミア36』・・・超レアな36種セット ¥60,000(消費税・送料込み)
以前に、愛媛県産広葉樹の出口について触れましたが、広葉樹に限らず県内産の原木を購入して、太鼓挽きに挽いてもらい天然乾燥で乾かして、用途に合わせて使うという方法でいろいろな樹種の活用方法(出口)を探っています。愛媛の地においては、従来からちょっとした棚板や枠材でも「桧」を使うというのが一般的でしたが、偏屈な材木屋としては、皆と同じ事をするのは面白くないので、広葉樹なども薦めたりもしていますが、やはり桧信仰の強い地域。根強い桧人気があります。
やっぱりここはどうしても桧を使いたい、という方も沢山いらっしゃいますので(弊社の場合は、主に私よりも年配の方にその傾向が強いようですが)、桧の耳付き板も取り揃えております。通直に成長する桧の場合、広葉樹のような耳の変化はあまり期待できません。皮も綺麗に剥けてしまいますから、凹凸も出にくいので、耳の変化を求められる方には不向きですが、神棚を中心に「白木」使いで、凛として雰囲気を要求される場合は、「とりあえず桧」でほぼ間違いがありません。
その理由として、ほとんどの方が「桧」という言葉家から、仕上がった姿をイメージできるという点。また実際に桧の仕上がり具合を知っていなくとも、『桧普請』や『晴れの桧舞台』、『総桧造り』、『法隆寺』など桧のつく言葉から漠然と思い浮かべる高級感や信頼感、また化粧品などにも利用される安心感、爽快感(実際使われているヒノキオールは、『台湾ヒノキ』から抽出され命名され、肝心のヒノキからは後になってわずかに含まれていることが判明します)などが、ヒノキ信仰に箔をつけているのでしょう。
その木の直接的な特徴を連呼するだけでは、家を建てよう、木を使おうという方の間にだけしか浸透させる事が出来ません。その木を育んだ森での生い立ち、その名前の由来、その用途、その名が含まれる言葉やことわざ、慣用句、物語、伝承など、その木を取り巻く周辺イメージなどを地道に粘り強く喧伝していく事も大切だと思うのです。その木の名前を聞くだけで、どれだけイメージを膨らませる事ができるか。木を語るという事は、ただ材の特徴をあげつらうことだけではないと思うのです。
★大切な場面に思いを込めて・・・木言葉書(きことのはがき)/晴れの桧舞台 ¥420(税込み)
折角弊社の事を取り上げていただいていたのに気がつくのが遅れてしまい、今頃になってのご紹介で大変恐縮なのですが・・・。それがこちらの『瀬戸内・松山食べ巡りプロジェクト』さんのサイト。このプロジェクトは、『瀬戸内・松山食べ巡りプロジェクトは、瀬戸内・松山の魅力的な人、物、食、歴史、文化、時候のイベントなどの情報発信を行い、松山市内・市外、全国の方々に瀬戸内・松山のファンになっていただくことを目的にした』もので、文字通り俎上にあがっているネタは多岐に渡ります。
ちょど弊社の【森のかけら】を掲載していただいたページにも、スイーツやラーメン、炭やドラマなど多彩アンジャンルの魅力溢れるモノが掲載されていますが、木のモノだけに執着する人間としては、もっと異分野・易樹種にも視野を拡げなければならないなあと思います。それを強く実感するのは、県外の方との交流の場面。木の仕事で愛媛に来県された県外の方と打ち合わせ後に会食したり、折角だからどこか面白いお店でも~というケースが多いのですが、いつもどこにお連れしたりご案内すればいいのか悩みどころ・・・。
よく言われる言葉ですが、「愛媛県は何でもあるけど何も無い」。温暖な気候に恵まれ、海のめぐみ、山のめぐみ享受し、瀬戸の小魚など多くの美味に囲まれてはいるものの、これぞ愛媛の名物!という決定的なものが無いと言う意味です。お隣の香川県ならば「讃岐うどん」、高知県であれば「かつおのたたき」や「皿鉢料理」。それに比べると愛媛は、何でも美味しいけれどこれぞ愛媛というものが分かりにくいですね、と出張で愛媛にこられた県外の方からよくお声を掛けられます。何か名物的なものを食べたいという気持ちはよく分かるのですが・・・。
ですから正確には、「愛媛県は何でもあるけど(これぞ愛媛という代表的なものが)何も無い」という意味で使われるのですが、外から客観的にそう言われると、地元人としては複雑な心境。思い当たらない事がなくも無いわけですが、愛媛といっても東南に長うございますから、東と南では気候風土も食文化もまったく違います。その中で、これぞ愛媛とっては、どちらにも角が立ちますし、お互いに違和感も覚えるでしょう。いろいろな食文化がごった煮というのも愛媛の特徴でいいのではないかと思います。むしろこれ1本っていう方が何かとリスクも多いのでは?いろいろあれこれという特徴は我が社にも相通じるものがあって、もしかして愛媛の縮図?それにしても、商品づくりの背景まで突っ込んだ各地の逸品ご紹介の一端に加えていただき感謝、感謝です!
木にはいろいろな役割があって、材として住宅や家具材に適したもの、鳥や虫たちに終の棲家を与えるもの、水分を蓄え肥沃な大地を作るもの、美しい花を咲かせて目を楽しませてくれるもの。決して木は人間のためだけに生まれてきたわけではありません。同じ星に生きる仲間として、 恵みを分けていただくという気持ちがあれば、端材といえども粗末などにはできないはず。経済価値は置いといて、『生命価値』としては世界の銘木チークも、杉もまったく同等の価値あり。
それぞれに大切な役割を持った小さな木の集合体が森なんだと、それを理解していただくためにも【森のかけら】はバラ売りをしません。大きな100個の森か、小さい36個の森。決してのその樹種は欲しくはないかもしれないけれど、そんな木も含めることで他の個性が際立ったり、バランスが取れたりするものです。どうしても大きな木を育てるスペースの無い方には、5つのエピソードがつながった『森の5かけら』があります!1本の木が立っていてもそれを『森』とは呼びません。これは【森のかけら】です。
多様性とは、互いの特性を見出し尊重し合う事だと思います。かつてケネディ大統領は大学の演説で言った感動的な言葉が大好きです。「互いに相違点があることは認めよう。たとえ今すぐ相違点を克服できないにしても、少なくとも多様性を認められるような世界を作る努力はできるはずだ。」森の多様性を理解し、その恵みを適材適所に活用させてただく事で森はもと豊かで健全で楽しいものになっていくはず。人の社会も同様に、世の中のいろいろを知ることで世界は広がります。
誰でも先生、誰でも生徒、多様性を知り理解し合う、その考え方こそが多様性を認める社会づくりです。その旗振り役として、今後いよココロザシ大学さんの活動にますます期待をしています!スタッフの内藤正人さん㊨、二宮那弥さん㊧には大変お世話になりました。暴走する予定が、久しぶりの授業で勘が鈍り気がつけば暴走する間も無く時間オーバーとなってしまいました!ある意味で期待を裏切ってしまい申し訳ありません・・・。次回は、『材木屋の倉庫探検隊授業』でお会いしましょう~!
本日は、いよココロザシ大学さんで木の授業(『ちょっと気になる木のはなし』)をさせていただきました。前回はブルーマーブルさんを教室にさせていただきましたが、今回は弊社二階のホームグランドでの開催。五感で楽しめる木の特性を体感していただくためには、耳と口だけではなく、手や鼻も使っていただきたいので、それなりの「教材」を用意持参しなければなりません。ホームであれば、常に至る所に「教材」を配してありますのでその点は楽なのですが、慣れたマウンドだとついつい暴走衝動が・・・。
さて、いよココロザシ大学の授業としては、今回が2度目の講師を担当させていただきます。以前ご紹介したように、今回のテーマは「生物多様性」。世界中のいろいろな木から生まれた【森のかけら】の生みの親としては、まさにうってつけのテーマ!子どもさんも含めて16名の方が受講していただきました。松山市内だけではなく、西条市や徳島県からのご参加もありました!大学に登録されている方は数百人いらっしゃるそうですが、今回は初受講の方が多く、尚更講師としても身が引き締まる思いです。
これで印象が悪いと、別の授業への参加意欲も削いでしまいかねません。少しでも盛り上げて、このいよココロザシ大学の輪を広げ、つないでいくのも、授業をさせていただく者の使命。いつもの講義用のネタに少し手を加えて約2時間の駆け足授業。実は数ヶ月ぶりの授業でしたので、失念している言葉が幾つかあったり、順番が前後したりと冷や汗の場面もありましたが、受講された皆さんが大人の対応をしていただき何とか事なきを得(たつもりで)講義終了。
何度授業をさせていただいても進歩がありませんが、最低「世の中にはこんなに木の大好きなおっさんが居る」という印象だけは残せたかと思います。それもある意味、生物多様性?!授業でも少しだけ触れたのですが、世界中から木を集めた【森のかけら】は総勢240種(プレミアを加えると270種)。その中で一般の方が普段目にする「材」は10数種類。好きなものを選んでいいと言えば、名の通ったメジャーで身近にある木を選ぶのは当然の心理です。しかし、今の森を不健全にしているのはその「視点」。明日に続く・・・
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