森のかけら | 大五木材


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今日のかけらプレミアム019チューリップウッドTulipwood マメ科・広葉樹・ブラジル産

宝石のような木ばかりを集めた『プレミア36』の中においても、その美しさにおいて他を圧倒するのがブラジル産の『チューリップウッド』です。材木屋のはしくれとして、その存在は以前から知っていたものの、実際に手にしたのは【森のかけら】を作るようになってからの事です。昔風に言えば、銘木屋さんが扱っていた材のひとつで、建築・家具分野では縁の無い存在でした。「普通の材木屋がそんな場違いな木、持っといてどうするの?」いやいや、うちは普通の材木屋ではありませんから!

この『チューリップウッド』は、ブラジル北東部、パイア、ペルナンブコ州近辺に生育している木で、学名は『Dalbergia frutescens』。花の形が似ている事から別名『チューリップツリー』とも呼ばれる、北米産の『イエローポプラ』とは一切関係がありません。一般的には『チューリップウッド』と呼ばれていますが、頭に産地であるブラジルの名をつけて『ブラジリアン・チューリップウッド』と呼ばれる事もあります。他にもその色調から『ピンクウッド』や『ジャカランダ・ローズ』などの名で呼ばれる事もあります。

この木はねじれながら成長するために通直な材は少なく、杢目は不規則で大きな木は入手困難です。初めて目にされる方は、これが天然の色だとはなかなか信じてもらえません。その鮮烈な色合いと精緻な杢目はご覧の通りで、フランス王朝ルイ15世、16世にも愛され、王室御用達の木材としても知られ、18世紀の古典的な英国家具にも珍重されてきた歴史があります。木の色合いを言葉で説明することの困難さ、無意味さはこの木のためにある台詞のように思われます。

百聞は一見にしかず。まあとにかく手にとっていていただきたい!敢えて言葉で説明するなら、淡桃色の下地に、鮮烈な濃淡の紅色の縞模様が入っているといった感じですが、この自然の造形美の前には言葉が足りません。その美しさに魅せられたルイ15世、16世は、この木のグラデーションを巧みに使って、腕利きの職人に模造のチューリップを作らせ愛でたという事ですが、それがこの木の名前の由来ともされています。歴史上、どれだけ多くの人がこの木に惹きつかれたことでしょう。

ねじれて成長す事から、乾燥中に割れや反りが発生し、クラフト細工などに使用出来る部材にすらも限りがあるとされていますが、気長に自然乾燥で乾かせたのが幸いしたのか、結構コンディションの良い板が取れたので【森のかけら・プレミア36】と『森のたまご』、『森のりんごにも加工してみました。ヨーロッパ家具においては、その際立った色彩を活かして装飾的な象嵌細工や宝石箱、あるいは硬度を活かしマリンバなどの楽器にも利用されているようですが、産出量も極めて少なく、高価で大変貴重な木です。

その存在そのものが『宝石』のようなもので、ベルサイユ宮殿の家具や調度品にも使われ、高貴な方々の目も楽しませてきましたが、今やブラジル政府が出荷を規制しており、そう簡単には入荷できないレアな木となっています。その出口として、【森のかけら】以外に何かないものか探ってきましたが、色合いとともに手触りのスベスベ感も体感していただきたい要素のひとつです。どうぞ、遥かフランス王室の一員になったつもりで優雅な気分で『森の宝石』をご堪能下さい ※ チューリップウッド』の『森のりんご』と『森のたまご』はこちらで販売中森のかけらオンラインショップ




20130116 1発売開始以来、あまり触れていなかったのですが、改めて『森のたまご』についてご紹介させていただきます。細かな仕様につきましては、『商品紹介コーナーを見ていただきたいのですが、サイズは高さ55mmX最大径47mm。『たまご』という名前を付けてはいますが、実際には底辺を平らに削った形状で、単独で立てる事が出来ます。現在完成している『森のたまご』は、30種足らずで、詳しい樹種については【森のかけら・240】のリストでご確認下さい。価格は、樹種ごとに3種の価格帯に分かれています。

 

20130116 2一般的によく見かける木材を利用したBASIC(ベーシック)・(B)。ベーシックでは物足りない方にSPECIAL(スペシャル)・(S)。更にマニアックな方向けに、入手の難しいプレミアな木材PREMIERE(プレミア)・(P)の3種に分けていて、その分類は私の独断と偏見によるものです!ちなみに画像の『森のたまご』はアフリカ産の『パドック』です。(B)・・・・¥1,500¥1,575/消費税込み) (S)・・・¥2,000¥2,100/消費税込み) (P)・・・¥2,500¥2,625/消費税込み)

 

20130116 33種類の価格帯に分かれていますが、その根拠はあくまで端材原料の商品なので、最大の基準となるのは弊社の在庫との兼ね合い。加工前の荒材ベースでいうと、35mm角の【森のかけら】よりも少しだけ大きな55mm角程度のモノが必要になります。わずか数センチの差なんてあまり問題ないように感じるかもしれませんが、実はこの数センチの差が商品開発の分水嶺なのです!木材を加工した状態の呼び名は地域でいろいろあります。弊社では、薄く板状に製材したものは『平板(ひらいた』と呼んでいます。耳の付いたものは『耳付き板』とか『挽き材』と区別しています。その呼び名はあまり重要ではありませんが、一般的に建築材・家具材として流通している『平板』の厚みは、だいたい25~38mm程度。40mmを超えるものは決して多くありません。

 

20130116 4そのサイズは、最終的な仕上がりサイズを想定して製材されます。建築・家具材としては弊社の場合30mmが中心となりますので、加工後の反りやねじれの事を考慮しても、荒材で38mm(現地サイズでいうと4/6インチ)で充分。その端材だと35mm角の【森のかけら】にピッタリなのですが、『森のたまご』にするには厚みが足りません。このパドックは平板の端材ではなく、テーブルサイズの肉厚の端材から生まれたものです。左端のみが植物性油を塗っています。

 

20130116 5森のかけら】へのお問い合わせでもっとも多いのが、「無塗装タイプはないですか?」というものです。それで、『森のたまご』と『森のこだま』については、無塗装バージョンも作りましたが、実際には想像するほどに「木の香り」は楽しめません。加工直後は、(樹種にもよりますが)鼻につくほど強烈な匂いを放つ『クスノキ』のような例もありますが、その他多くは微香。それも時間の経過とともに失われていきます。もっとも、日々木の仕事をしている私の嗅覚がかなり麻痺しているのかもしれませんが・・・。個人的な好みにもよりますが、私などはオイルが染み込んで濡れ色になった姿に魅力を感じます。この『パドック』もそのひとつで、右の画像はオイルを塗装したもの。塗料の匂いは時間とともに揮発し、後には目覚めた美が残るだけ。その触感、是非体感してみて下さい。

 




20121023 1店頭販売のみで、ネット販売の方が未整備だった『森のたまご』でしたが、先日ようやくアップ出来ました。晴れてネットでも販売させていただきますので、ご興味のある方は是非どうぞ!「買い物カゴ」のようなシステムを取り入れていないので、1つの商品をアップするまでに結構な時間がかかってしまいます。それも好きでやってはいるのですが、マニア(?!)の皆様から「遅い!」と催促をいただくのも実は嬉しかったりするものです。さんざんじらせておいて「さあ、公開!」というのも快感だったりして・・・。

 

詳細は、『商品紹介・森のたまご』欄にアップしておりますが、折角ですから本日はブログでもご紹介させていただきます。

20121023 2森は命の揺りかご・・・多くの命を育み我々に多大な恵みを与えてくれる森。

我々の先祖は古来より森とともにありました。しかし現在、木以外の素材が多用され森との契約が履行されなくなり、そのバランスが崩れてくると我々の日常から急速に「木のもの」が消えていきました。

暮らしの中に「木のもの」お取り入れて、木に触れながら木を愛でながら、ひと粒の小さな種が大きな木になっていった長い長い森の時間に身を委ねてみませんか。豊かな森から生まれた「森のたまご」は、端材を利用して出来ています。触るほどに艶やかにツルツルしてきます。それぞれの木の物語を楽しみながら、どうぞ磨き上げて育て上げてください。       

                                     

20121023 3高さ55mmX最大直径47mmで、底辺の平らなたまご形の『森のたまご』は、3種類の価格帯に分かれています。

●BASIC(ベーシック)・・・・・¥1,500(¥1,575/消費税込) 一般的によく見かける木材を利用

●SPECIAL(スペシャル)・・・¥2,000(¥2,100/消費税込) ベーシックでは物足りない方に

●PREMIERE(プレミア)・・・¥2,500(¥2,625/消費税込) 入手の難しいプレミアな木材

 ※それぞれ頭文字(B)、(S)、(P)を使い、どの木がどの価格帯に属するのかをリストで表示しています。

 

20121023 4★植物性オイルを塗布して、画像のように底面に「森のかけら240」のリストナンバーをスタンプ出来ます。在庫は無塗装の状態です。塗装がしっかり乾燥してからナンバリングしますので、ご注文いただいて3、4日後に出荷させていただく事になります。この仕上がり(オイル塗装+ナンバリング)が基本形です。 チラシの価格は、この状態のものです。スタンプ無しも出来ます。

 

 

20121023 5★在庫は無塗装品で無印(写真上段)です。木の香りと生地の触感を楽しみたいというご要望にお応えする商品でありますので、そのまま無塗装の生地の状態でナンバリングもなしで出荷も出来ます。その際は、上記価格から50円引きとなります

※無塗装+ナンバリング、 塗装+ナンバリングなし等の対応も出来ますが、価格は定価そのままとなりますのでご了承下さい。

◆画像左上段より「ケヤキ」、「ブビンガ」、「ゼブラウッド」の各無塗装。下段が植物性オイル塗装品。

 

20121023 6「森のたまご」は1個ずつ専用の透明ケースに入っています。ケースの底の緩衝材の下には、右写真のような各樹種ごとの「ミニ解説書」が折りたたんで入っています。

ケースのみの販売はしておりません。

 

 

 

20121023 7【最新リスト】は最新の在庫状況を表していますが更新が遅れる事もありますのでご注意下さい。樹種名の隣の『たまご』欄が空白のものは現在在庫ゼロです。

※端材を活用した商品ですので生産にムラがあります。在庫の無い商品の予約は承れません。

※1個からのバラ売りで、1個ごとに専用ケースに入っています。

※最終工程の磨きは人間の手で行いますので、多少はサイズに誤差があります。ご了承下さい。

ご注文ははこちら→注文ボタン

 

※ 送料、お支払い方法等につきましては、『商品紹介・森のたまご』をどうぞ!

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20120901    1いつもの事ながら、またまた販売予告からすっかり遅れてしまいましたが、ようやく新商品『森のたまご』の正式販売スタート!製品開発の経緯からその特徴については、8月号の『適材適所』にて詳しく書かせていただいていますが、【森のかけら】や『森のこだま』に加工するにはモッタイナイサイズの端材の有効利用と、『森のかけらプレミアム』扱いの個性的で珍しい樹種の新しい出口として考えました。県産産材のパイロット版を経て、世界のレアな木材も加わり仲間が増えました。

 

20120901  2高さが55mm、最大径が45mmので、下半身が少しぽっちゃりした『森のたまご』は、下面が水平に削ってあり、単独で立てられます。『森のこだま』との大きな違いは、その形状と大きさです。本物の卵のLLサイズよりも少し大きめで、大人の掌にちょうど包み込めるぐらいの大きさです。今までの商品の中でもっとも掌にフィットする感覚があると思います。1個ずつ透明のケースに入り、容器の底にはミニ解説書もついています。価格帯が3段階あり、1個からの販売となっています。

 

20120901   3我々の先祖は古来より森とともにありました。しかし現在、木以外の素材が多用され森との契約が履行されなくなり、そのバランスが崩れてくると我々の日常から急速に「木のもの」が消えていきました。暮らしの中に「木のもの」お取り入れて、木に触れながら木を愛でながら、ひと粒の小さな種が大きな木になっていった長い長い森の時間に身を委ねてみませんか。豊かな森から生まれた「森のたまご」は、端材を利用して出来ています。触るほどに艶やかにツルルしてきます。    

           

20120901  4高さ55mmX最大直径45mmの小さなたまご形の『森のたまご』は、3種類の価格帯に分かれています。

BASIC(ベーシック)・・・¥1,500¥1,575/消費税込み) 一般的によく見かける木材を利用

SPECIAL(スペシャル)・・・¥2,000¥2,100/消費税込み) ベーシックでは物足りない方に

PREMIERE(プレミア)・・・¥2,500¥2,625/消費税込み) 入手の難しいプレミアな木材

 ※それぞれ頭文字(B)、(S)、(P)を使い、どの木がどの価格帯に属するのかをリストで表示しています。

 

20120901   5まだ樹種も20数種類と少なめですが、大き目の端材は『森のたまご』用に木取りしています。今後は、『プレミア36』の木を中心に仲間を増やしていくつもりです。塗装についても、『森のこだま』同様に無塗装の要望に対応できるように、基本無塗装で在庫していますので、ご注文いただいてから塗装します。なので、ご注文後2、3日後の出荷となります。ただし個人的には、オイル塗装後の濡れ色の質感が絶対おすすめ!特にプレミアな木については、塗らないなんてモッタイナイ!という気持ち。

 

20120901  6既に出来上がってるものの中で目玉は、こちらの『チューリップウッド』!樹種についての詳しい説明については項を改めますが、ルイ16世も愛したという、まるで人工的な色合い、その滑らか過ぎる触感!どうにかそれを何らかの形で伝える事の出来る形にしたかったのですが、ようやく念願叶いました。他にも『ゼブラウッド』や『ウェンジ』は必見!個別の樹種の詳しい画像については、今後HPの『商品紹介/森のたまご』コーナーにて少しずつ充実させていく予定です。お楽しみに~!

 

※ ネット販売につきましては、もうしばらくお待ち下さい。なお予約は承ります。




20120708 1先月から販売を始めた『森のこだま』ですが、この商品を製作するにあたっては、その一部に県産材の利用促進を目的とした愛媛県森林環境税を活用させていただきました。現在販売している『森のこだま』の中には、『ブビンガ』や『ブラック・ウォールナット』などの外国の木も含まれて居ますが、これは後からバリエーションを増やすために作ったもので、当初は純国産の県産品だけでした。樹種は、カシクヌギクルミ、ケヤキ、サクラ、ハリエンジュ、ヒノキ、スギ、ブナ、ミカンの10種。

 

20120708 2生産量日本一を誇るヒノキやと同10位のスギいったメジャーどころをどう使うか(非建築材としての新しい用途)ということが重視される中において、私としては彼らの影に隠れた日陰者の『愛媛産の広葉樹』の事の方がよっぽどきがかり。スギ・ヒノキに関しては、沢山の方がその活用方法について取り組まれていますが、わずかな生産量しかない『愛媛の広葉樹』についてはほとんど活用されていないのが現状です。工業商品を考えた場合、不安定な供給しか出来ないモノは素材として適していません。

 

20120708 3しかしわずかな量とはいえ、愛媛の空気を吸いそこに根ざして育った木々たち。縁あって伐採し、木から材に姿を変えたもの、使わないなんてモッタイナイ!量や入手時期、サイズなどはバラバラ。普通であれば手を出さない分野でしょうが、それこそが『けもの道』を走る材木屋の十八番。ある共通スペックに加工して仲間を沢山揃えるという『森のかけら黄金法則』にのっとり生まれたのがこの『森のこだま』。うずらサイズの大きさに不満を抱かれる方は、第二弾が出るまでもう少しご辛抱。

 

20120708 4さてこの『森のこだま』について「何に使うの?」という予想通りの質問が数多く寄せられます。使い方が明確でないモノは売れない・・・その言葉と既成概念に縛られどれだけ多くのアイデアがカタチにならなかったことか。1匹のサルがモノリスに触れ、骨を「道具」を変えて動物たちの頂点に君臨したように、誰かが『森のこだま』に使い道を示さねば評価はされぬ運命でしょう。ならば心してモノリスの降臨を待ちます。言葉での説明及ばぬモノにも光射さんことを・・・。




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