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事務所の2階に展示してあり、馴染みのあった『栗のローテーブル』が遂に去ってしまいました。弊社で作らせていただく家具は基本的には注文生産なのですが、倉庫にはほとんどが荒材の状態で保管されていて、完成品のイメージが掴めない物もありますので、一部は仕上げて製品にしてあるものもあります。この栗の板も荒材ではイメージが湧きにくい形でしたが、仕上げたことで栗の肌触りも体感していただく事が出来ました。納品先では、脚をアイアンで作り直して、テーブルとしてご利用になる予定です。生まれ変わった姿は後日改めて。
新たに展示兼打ち合わせ用のローテーブルを作ることにしました。在庫の中に大変貴重な【バーズアイ・メープル】があるのですが、幅が400㎜程しかなく、中央に割れが入っていて、使い方に悩んでいました。割れていて幅が狭いとはいえ、バーズアイは入手困難な珍しい材、細かく切り刻むことなど出来ません。しかしそのままでは、カウンター材などにしか使えません。しかし造作の一部に取り込むにはあまりに個性的なのでバランスが取れません。そこでこの機会に思い切って中央で割って、別の板を挟みテーブルとすることにしました。
中央には、ブラックウォールナットを入れて白と黒のコントラストに仕上げました。バーズアイ・メープルは、小鳥の目玉のような小さな端節がたくさんある事がその名の由来です。その節との組み合わせを考え、中央のブラックウォールナットもあえて大きな節のある物を選び、色と節の両面からコンビネーションを整えました。ブラックウォールナットは、節の周囲に面白い杢が出ることが多いのですが、この板にも個性的な【縮み杢】が出ています。節の先には枝があり、雪や風に耐え辛抱を重ねた歴史がこの【縮み杢】となって現れているのです。節は、材が木として森で生きた履歴書でもあるのです。
一方バーズアイ・メープルは、自然との葛藤の歴史ではなく、そういう【種】です。俗に1万本のメープルの森の中にバーズアイ・メープルは1本出るか出ないかとも言われるぐらい希少価値の高い木です。その逸話の真偽は分かりませんが、この材に神秘性をもたせるのに十分なエピソードの1つです。こういう話をすぐに理論的に喝破しようとする輩もいますが、木にはこういう神秘性のある物語が必要なのです。まさに小鳥の目玉の如き【鳥眼杢・ちょうがんもく】には、ユーモラスで愛嬌のある温もりが満ちています。
幅剥ぎにしたことで幅が800㎜ぐらいになりました。脚には台形に加工したブラックウォールナットを使いました。撮影のために表に出したので、足元には桟を敷いてあります。仕上げは当然、植物性油でツルツルの触感はたまりません!ブラックウォールナットの柔らかさと、バーズアイ・メープルの堅牢な冷たさは予想以上の相性の良さです。今回のローテーブルを仕上げていただいたのは、『ウッドワークかずとよ』さん。数日よく乾燥させた後、2階で展示兼打ち合わせに使う予定です。ちなみに販売もしておりますので参考までに価格は¥280,000(税込み)になります。値打ちはありますぞ!
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正月に実家に帰省していた時に、各地で道路工事の現場を見かけました。世間では、政権交代で事業仕分けによる公共事業の廃止や見直しの事が話題となって、全ての公共工事が悪のようなイメージを与えてしまっているようですが、必要な公共事業は当然あります。最近のテレビ報道は、ニュースでありながらもショー的要素を取り入れすぎで、かなり扇情的な傾向があると思います。また、「某新聞によれば・・・」とか「某週刊誌によれば・・・」とか、本来であれば競合であるべき他メディアの取材記事を堂々と転用する厚顔無恥ぶりはいかがなものでしょうか。必要以上に「悪」を作り上げる事で、対立構造を煽り、ただ安易に批判をするだけで、自らの主張のない日和見主義的な報道には辟易します。もっと地に足のついた「社会の木鐸(ぼくたく)」たる報道を望みたいです。もはやその矜持(きょうじ)もないのかもしれませんが・・・。
少し話が横道に反れましたが、年度末に向けていろいろと実行中の現場が多いようです。公共工事の在りかた云々については回を改めますが、大雨などの異常気象の影響で地盤が緩み、山林災害が多発しています。公共工事が減った分、災害工事が増えて土木の仕事が増えるというのは皮肉な事です・。災害の原因はいろいろな理由が絡み合っていますが、山の木の根が浅いという事も大規模な山林災害の一因でしょう。ちょうど崖を擁壁工事していましたが、杉・桧・松などの生えている山を大きく削って、伐採した切り株の根が大きく露出していました。
杉・桧などの針葉樹は根が下ではなく、横に伸びる性質があるので根が浅く、大雨で地盤が緩んだ時に土砂崩れを起しやすいと言われますが、実際に横に広がっているのが分かります。岩の多い崖なので根が岩を掴んで、崖っぷちにへばりつくように生えています。しかもこの木々が手入れの出来にくい場所にある上、日の当たらない日陰で成長も悪く、朽ちかけた老木も混在していて非常に危険です。森にあれば『木=建築・土木素材』と思われがちですが、全ての木がそうなる訳ではありません。林業も効率を無視できませんから、効率性の低い物、経済価値の低い物は製材の対象外となります。
しかし、だからといって価値がないかといえばそうではなく、例えば防風林や保安林という役目を負っている物もあります。素材という価値観だけでは計れない存在価値というべきものもあり、今まで多くの土砂災害から我々を守ってきてくれました。しかしその木々さえも、耐え切れないほどのゲリラ豪雨などの異常気象により、各地で山が崩れています。今までの無言の奮闘を忘れ、針葉樹の性質を無視して過剰に植えた過去の林業の批判を繰り返すのは、過酷な条件で耐え忍んだ木々に申し訳ないのではないでしょうか。批判や反省は大事ですが、綺麗ごとばかりでは山の問題は解決できません。身近な山に多くの木が生えていても、実際に「素材」として我々の身近な所に届く木は限られています。『森を守る』という言葉の対象となる木と、この画像たちの木とは別のものでしょうか。複雑な思いで崖にしがみつく木々を見上げました。
愛媛木材青年協議会も年明けから積極的に活動しております。毎月の定例役員会と、ほぼ毎月例会を開催しておりますが、それ以外にも年間通した『どうぞのいす』活動などにも取り組んでいます。今年は私も監事という役職をいただき、先日も1月役員会に参加してきました。渡部康彦会長(ニチモク商事・社長)の挨拶の後、粛々と協議事項を検討していきます。現在19名の小規模な団体ではありますが、少数精鋭の気概で頑張っております。この日の役員会は、欠席者が多く少ない人数となりましたが、きちんと式次第も作り、協議事項、審議事項と常に課題を掲げながら真剣に討議しています。小さな会だからこそ、きちんと真面目に運営しないとただの飲み会になってしまいます。今期はあと3ヶ月を切りましたが、渡部会長が貪欲でまだまだ行事がたくさん組み込まれています。
先輩方に囲まれ、会を進行して行くのは総務の大成君(サンシン機械・社長)。すっかり段取りにも慣れ、総務も板についてきました。これから向こう10年は彼が愛媛木材青年協議会の精神的支柱として会を引っ張っていく事になると思います。林業機械、薪ストーブ専門店という、直接的な木材業とは違うスタンスですが、木材への理解も深く、とにかく熱心で真面目。こういう会は、ただ形式的に受け継ぐというだけではなく、精神的な部分も必要です。利益を追求する組織ではありませんんので、尚更『会の理念』を理解していなければ、モチベーションが保てなくなります。ただやたらに伝統とか歴史を押し付けても、その意図が通じていなければ仕方ありません。大成君のように、その意志や会の理念を理解し行動する会員が増えてくれることが、会が継続することの意義であり、先輩からその思いを受け継ぐ我らの使命でもあります。
いずこの会団も会員不足が切実な問題となっており、愛媛木青協でもこの3月に2人の先輩が卒業されます。数年前に、会員減少が大きな課題として定年延長(現在45歳)などの話も出ましたが、いたずらに延命措置をしても中の血が若返らなければ意味がないことに気付き、新会員の勧誘活動に力を入れることになりました。渡部会長はじめ執行部の熱心な勧誘活動が功を奏し、4,5名の方が入会の意思を示していただきました。新たに人が集えば、そこからまたうねりも起きます。現在は松山市はもとより新居浜市から八幡浜市、久万高原町と全県的に会員が広がり、職種も多岐に渡ってきています。
愛媛木材青年協議会では、今年も『どうぞのいす活動』をしています。絵本『どうぞのいす』に登場する木の椅子を作り、保育園や幼稚園、小学校などの施設に、絵本とセットにして無償で配布させていただいています。毎年30から40脚を配布させていただいております。今年も既に30数脚の申し込みをいただいております。会員の地域性が広がった事で、今まで以上に幅広い地域にお届けできるようになりました。まだ数脚は余裕がありますので、ご希望の方がいらっしゃいましたら、愛媛木材青年協議会のホームページからお申し込み下さい。遠方の場合は宅急便の送料のみご負担いただく場合があります。また、個人の方にはお配りできませんのでご了解下さい。
本日は、恒例のミセスホーム㈱さんの協力業者会であるミスター会の総会と新年会がありました。昨年のブログを読み返せば、同時期に同じ内容の事がアップされていましたが、10数年参加させていただいている恒例行事なので、これが来ないと落ち着きません。まずは静粛に総会が始まります。ミスター会の皆さんはベテラン揃いで、みなほぼ顔見知りばかり。会員相互の交流を計り、スムーズでレベルの高い建築現場の実現を目的として活動が進められています。きちんとした年間行事や予算も組まれています。
総会後は大座敷で新年会です。毎年80名前後の参加者があります。これだけの大人数が一堂に入れる座敷といえば道後しかありません。場所は、道後の老舗旅館・古湧園です。総会は6階で行われるのですが、そこから道後の町と道後温泉の本館が見えました。いつもはカーテンが下ろされていて気がつきませんでしたが、夜の帳(とばり)の下りた道後には、ポツポツと灯りがともって何とも言えない風情が漂っています。『坂の上の雲』の影響で観光客はかなり増えたようですが、正月明けの連休という事で宿泊客はそれほどでもないようです。直接的な影響は少ないですが、何といっても道後は松山の元気のバロメータなので、盛り上がっていただきたいものです!
バブルの頃ならいざ知らず、今でもきちんとこういう活動を続けられている工務店は少ないのではないでしょうか。しかもミスター会は、元請と下請けという立場ではなく、同等の関係でこの会を運営していて、会員からの不平や不満のはけ口といったような業者会とは一線を画しています。高邁な理念を掲げて業社会を運営される会社もありますが、理想と現実は乖離している事が多いです。家作りは、何もないところから図面に基づき、多くの人間が力を合わせ作り上げる作業です。働く人間同士の信頼関係がなくては良い家などできようはずがありません。
ミセスホームさんは2X4も手掛けますが、木造の注文住宅を中心とされていて、弊社は木材を納材させていただいています。愛媛県の地域材利用木造住宅利子補給制度もいち早く取り入れられ、多くの現場で愛媛県産材も活用されています。棟梁がどんどん入れ替わる工務店さんもありますが、ミセスさんは経験豊かなベテランの棟梁が固定していて、気心しれた方ばかりで仕事をしても安心感があります。無垢材の扱いにも慣れているので、施主さんに提案する際も気兼ねなく無垢の内装材をお勧めできます。今年もいろいろ提案させていただこうと思います!
昨日、東京は新木場からお客さんがありました。大阪育ちの浪花っ子にして、木のコンシェルジュ・㈱五感の前田英樹さん。奥様が今治出身という事で、正月の帰省と仕事とで四国をいろいろ廻っておいでです。東京で、世界中のいろいろな無垢材にこだわったフローリング専門店㈱五感を立ち上げられて活躍されています。どんな人かというと、今年いただいた年賀状がそのキャラクターを端的に現わしていると思います。まさにこの写真の通りの人です!実は直接会うのは初めてなのですが、初対面とは思えません。このブログを始めたお陰で、メールのやりとりとかしているとお互いの人間性も分かったりしますので、初めての方とも妙に馴れ馴れしくしてしまいます。まあ、前田さんもきっと同じDNAを持つ【木の民】だから、瞬間で意気投合したのだと思います。最近、【木の民】を嗅ぎ分ける臭覚も発達しました!歳を取ってただ図々しくなっただけとも言われますが・・・。
前田さんの㈱五感は、【木魂・KODAMA】ブランドという事で、取り扱い樹種も実に29種、380アイテムという充実の品揃え!各種のフローリングを貼って体感できる、完全予約制のショールーム『ゆらぎ』を構えられ、そこで来店されたお客様に熱く木の話をされているようです。立派なホームページを作られていて、その中で丁寧に説明もされています。
ネットでワンクリックの受注というわけではなく、そこを窓口としてあくまで膝を付き合わせた、お互いの顔の見える商売を標榜されています。一目見れば大体どういう事をされているか想像がつきます。同じ種族ですから!ああ、ここにもこんなに熱くなってしまう病的な(失礼!)木材馬鹿がいたのだと嬉しくなりました!これだけの樹種を揃えて本気で売ろうと思ったら、産地に行って生産者の声を聴くしかありません。それを実践し産地にに赴き、産地の空気を肺に吸い込み、咀嚼して自分の言葉で喋られています。『木のコンシェルジュ』と名乗られていますが、その名に恥じない、非常に志の高い方でした。
この出会いも、福井県の【木の民】圓道さん(エンドウ建材)が繋いでいただきました。福井、愛媛、東京と場所は離れていても、不思議な縁で同じ種族が匂いを嗅ぎ分け集まってくるというのは、運命でしょう。大袈裟ではなく、こういうのが『縁』であり『運』だと思います。私は、個人の運の総量には限りがあると信じていて、宝くじとか運試しはなるべくしないようにしているので、こういう形で運が舞い込んで来るのだと思っています。人と人との出会いよりも価値のある運はありません。こういう運は大事に育てなければなりません。
当日も各地をいろいろ周られる予定が詰まっていたのと、私も午後から予定が入っていて短い時間しかお話できませんでしたが(しかもほとんど一方的にこちらから・・・スミマセン!)、同じ種族なので、共通言語が一致していて、キーワードさえ語れば短時間でもお互いがすぐに理解出来合えます。画像からもお分かりのように、実に明るい!奥さんとも笑いが絶えません。素晴らしいです!売れない、儲からない、不況なんて言葉とは別世界。自分が楽しめない商売なんてしちゃ駄目ですね。そんな所にお客さんは来るはずがありませんから。
まあしかし、(私も含めて)どんだけ笑顔の画像なんだと思いますが、当日の気分がよく出ています。実に楽しいひと時でした!『木の話』を深刻にしては駄目です。明るく元気に、これでもかというぐらい楽しく、夢を語るように喋らねば、夢の我が家を求めに来られる方々に失礼ですよね。次は是非、新木場に出向き、お酒を交えて、圓道さんともども兄弟の契りを交わさねばなりますまい!我々【語る木材屋】の力で、木材維新を実現しましょう。木の国・ニッポンの夜明けは近いぞなもし!
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