森のかけら | 大五木材


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100207_0009~0001昨晩、テレビ初放映という大々的なアピールで映画『崖の上のポニョ』が放映されて、かなりの数の子供達が夜更かしをした事と思います。映画館で観ていてもどうしても観てしまいます。放送2時間前から、関連番組が延々と放送されていて、子供につられてそちらのほうも観ていました。その中にポニョの知られざるエピソードとして、主人公の少年の名前・宗介が、夏目漱石の名作『』の主人公・宗助から取られているという話がありました。実はうちの息子の名前も壯介で、漢字は違うのですが、映画公開当時はお陰で学校でもかなり人気者(?)になっていたようです。

20100206 ジャングル大帝③うちの子供は私が命名しましたが、別に漱石の『門』を意識したわけではありません。壯介の『壯』は、字画も診てもらって旧漢字を使いましたが、字面も考えた上でこの字を使いました。私のイメージでは、ジャングル大帝のレオのように、大草原の中で向かい風の中に毅然と立つ少年のイメージです(左の画像はあくまでイメージ。あくまで気持ちは向かい風の大草原!)。小さな事にこだわらず勇壮で壮大な大きな男になってほしいという、自分とは間逆のイメージを願望として託しました。しかしそれはこの親にしてこの子あり、どだい身の程知らずの願望ですが。己の能力云々とは別に、世界を夢見るような男になって欲しいと命名しました。

 

映画 それから話を戻しますが、夏目漱石の『三四郎』も好きで、これも息子の名前の候補に考えていました。ただ漱石の小説の主人公・小川三四郎のキャラクターがいまひとつ・・・田舎から上京してきて都会でさまざまな悩みを抱え葛藤するという話で、やたらと悩みまくるという設定なので、そのイメージを払拭できず諦めました。漱石の小説では、『門』よりも『三四郎』よりの好きなのが『それから』です。私が大学の頃に、松田優作・藤谷美和子主演で映画化されました。監督は森田芳光ですが、私は『家族ゲーム』よりもこの作品の方が好きです。これは、純文学とは言いながらも漱石流の高尚な不倫物語なのですが、当時売り出し中の筒井ともみの脚本が素晴らしく、ハラハラと散る花びらの如き情緒的で、感情を抑えた緊張感溢れる映画に昇華していたと思います。大学の映画研究部で8ミリ映画を撮っていた関係で、『月刊シナリオ』に掲載されていた脚本を繰り返し繰り返し読み込んだ事を思い出します。

 

 

100207_1444~0001映画の中で使われた『高等遊民』という言葉が流行ったのも、当時のバブルの空気感だったと思います。私達はバブル時代に大学生活を過ごした世代で、今の就職氷河時代の人達には申し訳ないと思うばかりです。しかも丙午生まれという事もあり、生来競争に無縁の人間なのです。そんな生まれだけに、早々に競争の激しい高速道路の商売よりも、人気の少ない傍らの畦道にはまってしまったのは必然だったのかもしれません。そんな私に、またまた身分不相応な依頼が来ました。2月11日(木)アイテムえひめで13:30から開催される、『感性価値創造・企業の魅力向上セミナー』のフリーディスカッションのメンバーとしてお声が掛かりました。お話できる事などないのですが、これもお世話になったご奉公。お役に立てる事でもあればと思い恥を忍んで何か喋らせていただきます。さあ、この先私の『それから』はどこに行く?




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