森のかけら | 大五木材


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20100208 円き箱3商品ラインアップは少しずつ増えてきているのですが、これで完成という事はありません。出来上がった商品も、販売を通じて試行錯誤の改良を繰り返します。『円き箱』も、まだまだ検討の余地があります。大きさは?蓋の厚みは?ネジの深さは?面の取り方は?そして樹種の選択は?レーザーを入れる位置は?何をどうレーザーするか?価格は?・・・考えればキリがありません。100%の物が出来なければ世に出さないという考え方もあるかもしれませんが、自分以外の人間が評価するものに対してそもそも100%の物なんてありえません。手にした人の評価に委ねるしかないのだと思います。

DSCF1217厳しい評価を受けることもあれば、想定外の点に喜びを見出していただく事もあります。いつまでも勉強です。『円き箱』も当初は、上蓋に大きめに『森のかけら』のロゴとマークを入れていました。きっちりした商品が出来始めた事が嬉しかったという事もありますが、自分ひとりで考えていましたから、思い込みが強くかなり視野が狭くなっていたと思います。これでいいのだ、と思ってしまうと方向転換が出来なくなっていました。しかもせっかちなので、作るとなると後先考えずに大量に作ってしまって、デッドストックを大量に発生させるというのがお決まりのパターンでした。

20100208 円き箱2その後、佐野さん(エスデザイン・スタジオ)大内さん(パルス・デザイン)達と出会い、デザインの何たるかを肌で感じる機会に恵まれました。そこで気がついた事は、自分だけで作らないということです。才能ある方の力を合わせて、得意分野を持ち寄れば自然と完成度の高いものが出来るということです。これはありがたかったです。それ以後は、ほんのささやかな事でもご両人になるべく相談することにしています。お二人にはいつもご迷惑の掛けっぱなしで申し訳ないと思っているのですが・・・一度高いレベルを見せられると、もう下には戻れません。相談すると、必ず「!?」と思わせるご提案をいただきます。

20100208 円き箱円き箱』も上蓋へのレーザーは止めるようにしました。あまりに作り手のイメージを刻み付けるのはくどいと感じたからです。買っていただいた方が、自分の物として愛着を感じていただけるように無地にして、箱の裏にシンプルに木のナンバー(森のかけらの通し番号)を彫りました。例えば、左の画像の101は、ミズナラです。数年前なら、私にこの提案を受け入れるだけの物がありませんでした。今なら納得も理解も出来ます!『木言葉書』も相談するまでは、切手や郵便番号の枠をどうしようと相当悩んでいたら、軽く「無くてもいいんじゃないですか」と!葉書としてだけ使うわけではないので、デザイン的にも無い方がいいと、なるほど。結局、その提案をそのまま受け入れさせていただきました。独りで悶々と考えていると思考が硬直してしまっているのにさえ気づかなくなります。ご両人のアドバイスでいつも細い目から鱗が落ちっぱなしです。『森のかけら』はこういう方々の思いで出来ています。




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