森のかけら | 大五木材


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先月は、無垢の家具材やカウンター、地板、框、踏み台などの注文が集中して、製作が非常にタイトで皆さんにご迷惑をお掛けしました。ようやくピークが過ぎましたので、首を長くしてお待ちのお客様、もうしばしの間お待ち下さい。さて、逆光になってしまったので本来の色合いが出ていなくて分かりにくいのですが、弊社で一番人気の『ブラック・ウォールナット』を使ったダイニング・テーブルです。こちらも当初の予定から遅れに遅れてようやく先日納品させていただく事が出来ました。だがこれが普通のテーブルではないのです。

なにやら両端に変なデザインのような物があるのが分かるでしょうか。ここがミソです。その鍵爪のような部分のアップ画像がこちらです。木製のヒンジ(蝶番)です!この画像の色合いが実際の色合いにかなり忠実です。ブラック・ウォールナットにも色合いの濃淡でかなり差があります。「チョコレート色のグラデーション」と形容される、こげ茶色と黒っぽい縞模様の入ったモノが一般的に想像されるブラック・ウォールナットだと思いますが、それとは別にやや赤味を帯びた紫褐色系の強い淡白な印象のモノもあります。木の素性が良くて節も少ないのは後者の方なのですが、私は個人的には木目も激しく荒々しい、節も大きく癖の強い前者の方が好きです。これは好みの問題ですから、それが良い悪しではありませんが、扱う材に人間が似てくるのか、人間の正確に材が似てくるのか・・・。弊社で仕入れるブラック・ウォールナットは圧倒的に癖の強い濃いタイプです。

このカウンターは短くカットしてつないでいますので、大きな節は取り込まずに剥ぎ合わせしましたが、私自身決して節が嫌いではないので、余程節が嫌いという方以外は大胆に節を取り込ませて加工させていただいています。節の周辺にこそ面白い杢目が出てきますので、表情を楽しみたい方には是非節をオススメします。今回は黒身主体にしたかったので、敢えて木裏を使っています。無理に木表にこだわらずに、その辺りは柔軟に対応しています。その時々の目的に合わせた適材適所の使い方が肝心です。

テーブルの脚よりも天板が飛び出している変則的な形をしていますが、横から見ると構造がよく分かります。天板の下にもうひとつ引き出しのようなモノが中央から飛び出してきて、それが天板を支えています。これが左右にあり、この引き出しのような部材は、中央でこれ以上は外に飛び出さない構造になっているので、抜け落ちる心配はありません。押すと内部に収納でき、それによってこの脚から先の部分がヒンジの所を基点に下に折れ下がります。つまりこれ、バタフライ・テーブルなのです。

両羽を折り畳むとこういう形になります。この状態でテーブルの長さは1200㎜です。両羽はそれぞれ400㎜あり、全てを広げた場合2000㎜になります。羽を折ると、そちら側に座りにくくなると思われるかもしれませんが、通常はご夫婦が向かい合って座って使われるので問題ありません。お客さんが来られた場合に羽を広げて使われます。決してユニバーサルなデザインではありませんが、弊社が製作させていただく家具は、大量生産品ではなく、主となるべき人からのオーダーメイドですから、その方にとってのベストのモノであれば良いという考え方です。




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