森のかけら | 大五木材


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20110404 異形のアマゾン・マニルカラ①それでは本日改めて、ワンズ㈱さんの新築現場S様邸で使っていただいた、いろいろな無垢材のご紹介。自分のところの材以外にはほとんど興味がないため、家全体を撮った写真もほとんどありません。そのため、外観が見たいというお声もいただきますので、今回は珍しく外観を撮らせていただきました。カメラが単焦点のため、敷地がある程度広くないとなかなかフレームに収まる事が少ないのです。今回は何とかフレームに収まりました。天気にも恵まれ、たくさんのお客さんが来場されていました。

 

20110404 異形のアマゾン・マニルカラ②白亜の壁に彩りを添えているのは、ウッドデッの赤茶の褐色。いつもは内部からご紹介しますが、今回はこれだけインパクトの強い外部のウッドデッキから。今回の工事を担当されたのは、シシクラ工務店豊川棟梁。ワンズさんでは、最近はほとんどのお客さんがウッドデッキを希望されていらっしゃいますので、豊川棟梁も腕のふるい甲斐があるというものです。デッキに使っているのはマニルカラで、『アマゾンジャラ』の異名も持っています。非常に硬質で、初めて施工される大工さんは必ず戸惑われます。

 

20110404 異形のアマゾン・マニルカラ③豊川さんは手馴れたものですから、この鉄のような木も物ともせずに効率よく工事を進められます。このブログでも何度も取り上げさせていただきましたがマニルカラは非常に堅く、その堅さは半端ではありません。この木同士を叩き合わせると、カンカンと、木とは思えないような金属音のような甲高い音がします。そのままではビスを打つこともままなりません。先にキリで穴を開けてからの作業となります。こちらが完成品。同じくマニルカラを使ったフェンスと二段の幅広のステップが付いています。

 

20110404 異形のアマゾン・マニルカラ④フェンスのコーナーに丸く穴が開けられていますが、ここにはいずれ庭木が植栽される予定との事。フェンスの格子は、30X105㎜サイズのマニルカラの床材を三分割に再割り加工して作らせていただきました。切断面を見ると、肉のミディアム・レアのような美味しそうな色合いをしていますが、それもやがて紫外線の影響でロマンスグレーに染まっていきます。マニルカライペ、ウリンなど俗に『アイアンウッド』と呼ばれる超高耐久木材は、そのほとんどが現地加工ですので輸入サイズは限られています。

 

20110404 異形のアマゾン・マニルカラ⑤弊社では、束、大引には70X70㎜、床材には20X105㎜、フェンスの笠木や格子などには30X105㎜と使い分けていますが、これにそれぞれ掛け算式に長さが加わってきますので、これだけでも結構なアイテムになるのです。施工される立場として、なるべくロスの無いサイズを使いたいという気持ちは理解できるものの、数十種類に及ぶこれらすべてのサイズを過不足無く在庫することは非常に難しいのです・・・。それでなるべくアイテムを絞り込んで、振り回しの効くサイズに限定して在庫するようにしています。それでも、材が堅く暴れやねじれも激しいため、100本中100本全てが完璧に使いきれるわけではありません。反りや暴れの強いものは、短くカットして使っていただいたり、加工して『ちょこっと端材』コーナーなどで販売させていただきます。遥か遠くアマゾンの森からやって来たわけですから、無駄なく使わせていただかねば!

 

20110404 異形のアマゾン・マニルカラ⑥仮面ライダー放送開始40周年とかで先日特別番組を放映していました。私達はリアルタイムのライダー世代ですが、当時私が一番好きだったのは、異形のヒーロー『アマゾンライダー』でした。私はテレビのものより、石ノ森章太郎先生の漫画の方がシュールで好きでした。アマゾンロケは無かったと思うのですが、子供心に密林の雰囲気と異形の造形にただ事ではないような違和感と興奮を感じていました。もしかしたら、あの辺りが『普通でないモノに惹かれていく』原点だったのかもしれません。あれから30数年、まさかこういう形で、『アマゾン』と再会しようとは・・・!




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