森のかけら | 大五木材


当ブログに記載の商品の料金、デザインは掲載当時のものであり、
予告無く変更になる場合がございます。
現在の商品に関しまして、お電話、又はオンラインショップをご覧ください。

20110419 面白池のぬかるみ①ここしばらく木材とは直接関係無いようなイベントやネタが多かったので、本当に仕事をしているのかという疑問の声が聴こえてきたので今日はきっちり「木のお仕事」の話です。弊社で取り扱わせていただいているフローリングは、無垢のソリッド(1本物)か、長さ方向に縦つなぎしたもの(ユニ・フィンガージョイント)、あるいは短尺サイズを縦つなぎしていない乱尺仕様のもの、の3種に絞り込んでいます。何か決まり事があるという訳ではなく、自分の感覚で無垢材として許容できる範囲という分類です。

 

20110419 面白池のぬかるみ②汎用性の高いユニFJ(フィンガー・ジョイント/つなぎ手が指を交差したように見えるから)の場合、90㎜幅が基本サイズですが、最近では小幅の75㎜や逆に幅広の120㎜幅なども製造されています。今までで経験した最小幅は、過去に57㎜幅というのがありましたが、さすがにこの時は施工される大工さんにかなり嫌味を言われました。施工する立場からすれば、同じ貼るなら幅の広い方が仕事の効率が良いですから、気持ちは分かるのですが、施主さんのご要望でもあり、板ばさみの辛い気持ちでした。

 

20110419 面白池のぬかるみ③この3種以外にもFJL(フィンガー・ジョイント・ラミネーション)と言って、小幅の板を横剥ぎにして、それを更に縦方向につなげたものもあります。要するに30~40㎜ぐらいの幅の狭いものを寄せ集めて、150幅ぐらいにしたもので、当然全て無垢材なのですが、どうしてもこの商品は生理的に受け付けられません。理屈とかではなく感覚的に許容できないというまったくの己の身勝手な嗜好だけなのです。そのくせ棚やカウンターにする積層材には抵抗が無いのですから、自分でも不思議です。

20110419 面白池のぬかるみ④そのFJLを除いた3種の仕様で、「無塗装か植物性油を塗装したフローリング」を基本に取り扱っています。合板フローリングは一切扱っていません。今の主流はウレタン塗装でしょうが、木が呼吸できなくなる塗装は、どうしても必要のある場合(トイレ、脱衣室などの水廻りや、湿度と温度の変化の激しい店舗など)以外では極力使いません。質感や肌触りの心地良さが木の最大の魅力であると信じて、それをお伝えする事に傾倒してきた材木屋として、そこを捨ててしまっては魂も捨ててしまう事になりそうで。

 

20110419 面白池のぬかるみ⑤そこのこだわりを捨てればもっとお客さんが増えるよとご助言していただく先輩方もいらっしゃるのですが、私としてはそこを捨てれば間違いなくお客さんはもっと減ると思っています。何もこだわらない材木屋に、こだわる施主さんは絶対に行きませんから。経済的な理由より何より、自分自身が扱いたくないのだから仕方ありません。今、これだけ不況でも私はこの仕事が大好きです。それは自分が意地を張ってこだわっているからだと思うのです。年々理解していただいたり共感していただく施主さんが少しずつ増えてきていて本当にありがたいことだと感謝しています。そして、この仕事の面白さの底なし沼に年々引きずり込まれて、もう抜け出すことなど出来ません。ならばそこで沼の主になろうと決めました。そんな主になりたい木のモノ屋の今イチバンのおすすめはこちらのブラック・ウォールナット!面白沼のぬかるみに足をとらわれたい方是非どうぞ!




オンラインショップ お問い合わせ

Archive

Calendar

2011年4月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930  
Scroll Up