森のかけら | 大五木材


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20111203 1昨日に関連しての話です。弊社でも以前から在庫していましたが、やはり「ソフト」という言葉が実像以上に「軟らかさへの不安」を煽ってしまうのかもしれません。実際に使ってみれば面白い素材だと思います。以前紹介した「桂のベンチのリメイク」で、カットした背板部分を使ってシェルフの天板にしたのですが、枠や棚には『ソフトメープル』で作らせていただきました。テーパーの強い桂の板に合わせて作らせていただきましたので、左右の縦枠の形が違うのですが、桂の天板とスピンドルを繋ぐ背面の受け材に「ハードメープル」以外は全て「ソフトメープル」を使用しています。違う木では?と思われるぐらい色合いに差が見受けられますが、ほぼ単色のハードメープルに比べて軽やかで明るい雰囲気を狙って、あえて使わせていただきました。2階に上げるのが前提でしたので、軽量化も兼ねて検討させていただきました。

 

20111203 2このシェルフの天板はもともと桂のベンチの背板に使われていました。実はそれも元はの1枚の板でした。大きなクラックの所でカットして、座面と背板にしたのですが、今回リメイクするにあたって、折角なのでひとつも無駄をなくし利用したいというお施主さんの要望に応えてこの背板はスピンドルも付いたままで利用しました。棚板も「ソフトメープル」で作らせていただきました。現在手持ちの在庫が、厚み25㎜の板中心なので、枠やカウンターなどには薄すぎますがこういう家具には充分使えます。

 

20111203 3先に収めさせていただいた桂のテーブルでは、学校から帰った息子さんが勉強をしていました。納品してわずか数日ですが、もともとそこで7年も使われたモノですから、すっかりその居場所を見つけて空間にうまく馴染んでいました。幼かった息子さんもすっかり大きくなっていました。家具は使ってもらってこそです。これからはテーブルとして、ベンチとは違った使命を帯び、この上に多くの思いが刻まれていくことでしょう。どうかその傷のひとつひとつも子どもの成長と合わせていとおしんでいただきたいです。

 

20111203 4こちらのシェルフも同様に思いも刻み込んでいただけたらと思います。こちらのご自宅の建設には関わらせていただいたわけではないのですが、ご縁があって家具をご購入いただきました。最近こういうパターンが多くて、家具だけのご注文をいただくようになりました。新築の場合は、ダイニングテーブル、座卓、カウンターが定番なのですが、新築後数年経過した場合は、子どもの勉強机、キャビネット、サイドテーブル、ベンチ、シェルフなどが中心になります。アイテムが多岐にわたってくるようになると、それぞれに合わせたサイズの樹種が必要になってきます。それを狙って多種を集めてきたわけでもないのですが、その多様な在庫が活かせる場面がめぐってまいりました~!今までなかなか出口の見えなかった「ソフトメープル」でしたが、なにやら少し光明が差してきたように思います。




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