森のかけら | 大五木材


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板の健康観察日誌

categories 3. 木の仕事 | datetime 2011/12/14 PM11:34

20111214 1エコポイントの駆け込み需要の影響もあったのでしょうが、巷では新築・リフォームの現場が多数動いているようです。弊社にも今までお取引も無かった設計士さん、ハウスメーカーさんや工務店さんからも、無垢材のお問い合わせをいただくようになりました。皮肉なもので、ようやくそういう時代になってきたのに、それに応えられる材木屋・銘木屋がすっかり少なくなってしまったのは非常に残念な事です。だからこそ弊社にも声が掛るようになったのではあるのですが・・・。

 

20111214 2憎れ口を叩きながらも競争があるうちが花。同業他社が減る事は短期的にはプラスのように思えるかもしれませんが、そもそもの供給数が限られていて、新規開業業者がほぼ皆無の木材業界においては、競争が無くなるという事は、シェアがどうこうというよりも市場そのものが収縮しているという結果ですから、決して歓迎すべき事でもありません。ライバルあってこそ、競い合いがあってこそ人も伸びます。といっても弊社にお問い合わせをいただくのは、専ら変わった無垢材中心で、それそのものについては競合はありませんが、その前段階の「無垢を選択する」という部分においては、建材品との激しい葛藤があったはず！いや、弊社に来られる方は最初から当然無垢！という方が圧倒的に多いかもしれませんが、その選択に間違いが無い事を実証せねばなりません。

 

 

20111214 3世間の賑わいとは別次元の非常にマニアックなご注文が多く、倉庫の中を日々探索しております。何がどこにあるのか大体は分かっているのですが、テーブルやカウンターなどの大物の場合は、倉庫に立て重ねられている板をひっくり返しながらお見せしていきますので、１０枚もそこらも触るとその辺は一触即発で板雪崩が起きそうな状態に・・・。１日にそういう打ち合わせ＆材の確認が何度か繰り返されると、さすがに何がどこにいったのか分からなくなります。

 

20111214 4それでもおおよその見当で見つけ出せるものです。倉庫が小さい分、上に上にと積み重ねざるを得ませんので、下積みになったモノや奥のモノを出そうと思うと大掛かりな作業になります。けれどそうして何度も何度も同じ材に触って担いでいると、それがどれくらい乾いているか、虫にやられてはいないか、反りやねじれが発生していないかなどの「健康状態」の確認にもなります。まあ、ものは考えようといいますから、無駄と思うかそこに何かしらの意味を与えるか、自分次第ですね～。




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