森のかけら | 大五木材


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20111212 1昨日の続きで、三沢厚彦さんについてです。本とかでお顔は拝見した事はあったのですが、お話されているところは初めて拝見しました。こういうモノを作られる方だから、それは相当に変人奇人(良い意味で)の類なんだろうと思っていたら、凄く気さくで物腰も柔らかそうなお方で何だかホッとしました。俺は芸術家だ~!みたいな「先生」が、眉間に皺を寄せて修行僧のような苦悶の顔で飄々としたアニマルたちを彫っていたら興醒めでしたが、やっぱり作り手の人柄が自然に作品にも滲み出るものですね~、安心しました。

20111212 2さて番組の方は、ビートたけしさんが三沢さんのアトリエを訪問したり、対談したり、たけし画伯の絵を三沢さんが木に彫って作品を作ったり、対談したりという内容でしたが、分野は違えど感度の高い人同士の話っていうのは聞いていても面白いものです。口から発せられる言葉の奥を探りあいながら、研ぎ澄ました刃の刃先を見せないようなアート論が楽しめました。分かりやすさが何よりです。理屈じゃ無くてスッと心に入ってくるかどうかだと思うのですが、私の琴線あまりの振動で切れてしまいそうです!

 

20111212 3それにしても、背景のアニマルたちが素晴らしい~!欲しい~っ!こんなん傍にあったらたまりませんな~。三沢さんの背景に映っているライオンは、初めて見ましたが、またこれはいいですね~!もう何がいいのか説明すら出来ませんが、言葉で言い表せる程度の魅力ならわざわざ作ったりしませんよね。評価が定まっている芸術作品と呼ばれる難解なモノは、とりあえずその評価を読んでおこうとか思いますが、三沢さんのアニマルについては読む気にもなりません。世間の評価なんてどうでもいいんです。

 

20111212 4ただ自分がひたすらお気に入りって事です。あえて言えば、アニマルズにつては木の質感がどうかとかすらも関係無いです。もうこの動物達が醸し出す空気感というか、その表情、立ち姿、雰囲気すべてが大好きなので、例えこれが木彫りで無くても絶対お気に入りになっていたと断言できます。素材がどうこういレベルを超越してひたすらに感動的なのです。ちなみに三沢さんが使われるのはもっぱら『クスノキ』だそうです。先日、『木彫りの5かけら』でもご紹介しましたが、こういう大作向きの素材です。

 

20111212 5クスノキ』は、日本でももっとも大きく育つ木であり、油分が多いので粘りもあり、防虫効果もあり古来から工芸的な用途に重宝されてきましたが、どちらかというと硬い木なので緻密な細工というよりはこういう豪快なチェーソーアートにより適しているのかもしれません。三沢さんは神奈川県の材木屋の倉庫の一部を借りて、創作活動をされているとの事でしたが、もし愛媛であれば喜んでスペースを提供させていただいたのですが・・・。神奈川のどちらの材木屋さんか存じ上げませんが羨ましい・・・。




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