森のかけら | 大五木材


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20131114 1 .bmp最近、大きな材を再割りして必要サイズに『木取り』する作業が続いています。大きな材は、大きいなりに使ってやるというのが理想なのではありますが、だからといって小さく割ってしまうのは反対と言ってしまうのも了見の狭い話。そこで発生した端材を大切に扱うというのは大前提ですが!ご注文に合わせて、長さをカットするのは一瞬の事ですが、その木がそこまで大きくなった長い時間や森での日々の事などを考えてしまうと、どうしても丸鋸を持つ手にもためらいが・・・。

 

20131114 2 .bmp材木屋の性分として、例えば長さ1mで幅が150mmぐらいの板材が1枚という注文が入ったとします。ところが生憎在庫にあるのは、長さ4mで幅が300mmの板しありません。物理的にはそれを割れば事足りるのですが、幅が300mmの板というものは、一般の方が思っている以上に貴重品で、特に乾燥したもので素性のよいものとなるといつでもどこでも簡単に手に入るというものではないのです。しかし、目の前には急ぎの注文があって、その板を割らざるをえない・・・!

 

20131114 3 .bmpここがモッタイナイ哲学のアンビバレントな思い!貴重な300mm幅を細かく割るぐらいなら、150mm幅を新たに仕入れよう(結果的には相場や個別注文の割高感や宅急便の送料などの問題もあって、そのほうがかえってコスト高になってしまうとしても)と考えてしまい、貴重な幅広板が残ったというただの満足感、安心感と代償に、請求書といつまで経っても嫁ぎ先の決まらない幅広板ばかりが沢山残ってしまうのです・・・。これではいけない、と一念発起して英断!

 

20131114 4 .bmp長期在庫の幅の広い板も、オーダーがあれば思い切ってカットするようにしました。気持ちは半泣きですが!いくら価値があるといっても、それは誰かに使っていただいてこそのもの。倉庫の中で何年も埃をかぶり、妄想の暴騰を描いていても飯は食えません。そう切り替えたら不思議なもので、そういうオーダーが次々と舞い込みようになりました。本日もかなり超長期のラワンなどの幅広の厚みの薄い南洋材をカット、カット、カット・・・一抹の悲しさは、これを使って喜んでいただく人の笑顔で救われる。




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