森のかけら | 大五木材


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弊社のホームページ中の端材のネット販売コアーナー『ちょこっと端材』には、通常造作材や家具材を製作する際に発生した端材のうち、【森のかけら】や『モザイクボード』などに使わなかったものの一部をアップしています。その流れが基本なのですが、中にはその流れに逆行する材もあります。例えばその1つが『ヒッコリー』です。ヒッコリーは北米産のクルミ科の広葉樹で、クルミの仲間の中ではもっとも堅い木でが、いかんせん愛媛では全くといっていいほど知られていません。

この辺りは、もともと輸入材の広葉樹を使う文化がが浸透している土地柄ではないので、住宅資材や家具材としての馴染みも薄く、大工さんや設計士さんでもヒッコリーの名前すらご存知でない方も多く、使う以前にまずはその存在を知っていただく必要があります。そういう材はヒッコリーに限らないのですが、その中でも特に愛媛の地で少しでも広めたいと思う材については、どういう形であれその存在を認知していただく事が大前提となります。まずはその名前。

そしてその特徴と適性。どういう用途に適しているかという事。それを分かってもらうには実際に使ってもらうのが一番なのですが、誰かが使って間違いないものでなければ手を出さないという保守的な地域性なものですから、いくらアピールしても浸透するまでにはかなりの時間を要します。ヒッコリーについてはかなり早い時期から仕入れして、地元でもPRしてきたつもりですが、施工事例が少ない事もあって苦戦しています。そこでとりあえず端材からでもと、

ちょこっと端材』からでも、実物をご覧いただければと思っていたのですが、その問い合わせをいただくのは県外ばかり。現在、厚み32mmと38mmの挽き板のヒッコリーを在庫していているのですが、クルミとは思えないほどの重さと、メリハリの効いた表情は実際に手にとっていただかないと言葉ではなかなか伝えきれません。かつてはスキーの板にも使われたほど弾力と衝撃力に強いヒッコリーなのですが、私自身どうしても強く押し切れないのはその重さ。

クルミといえば、その表情と名前から全般的に柔らかい印象があると思いますが、このヒッコリーは気乾比重0.83ですから相当に重たいのです。自らそう言ってしまっては身も蓋もないのですが、重たい材は家具を作る方にしてもついつい二の足を踏んでしまいます。「ヒッコリーよく使ってるよ」という大工さん相手ならこちらも躊躇はないのですが、使われた経験がないとちょっと不安になって・・・ヒッコリーの『使いやすい出口』を考える事を来年の命題としてたいと思います。

 




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